Weekend Mathematics/情報/「ロボット入門」の授業(2004年)
* はじめに *
昨年に引き続き、県立磯子工業高校電気科のご協力を得て、 「ロボット入門」という科目を開講することになりました。
自分の作ったロボットが動く感動を味わってもらいたい、 プログラミングすることで実体としてのロボットを制御することを体験してほしいということで この科目を計画し、昨年度は、大岡高校にて短期集中講座(1単位認定)という形で実現することができました。 今年は学校も「横浜清陵総合高校」として新たなスタートを切り、 この科目も今年度は2単位の科目(前期+夏期集中講座)として、更に充実したものにしていきたいと思っています。
前期9月までは、本校にてロボットを多角的に学んでいければと思っています。 夏休みには、県立磯子工業高校 へ出かけて行き、工業高校の本格的な施設をお借りしながらライントレーサの製作実習を ご指導いただきます。 本校は総合学科とはいうものの、前身が普通科であり、いろいろな意味で限界があります。 近隣の工業高校である磯子工業高校のお力をお借りすることで、この科目が実現できたことを心から感謝しております。
この科目は1〜3年生向けの選択科目として開講しました。 定員15名のところ、1年次生11名、2年生4名の内訳です。担当教員は2名です。
第1回・科目オリエンテーション
* 科目オリエンテーション *
最初の授業では、授業の概要を説明しました。
まずはこの科目の目標、めざす姿について話をしました。
アシモなど人型ロボットやペットロボットなどが話題になっていますが、 実は他にも様々なロボットが産業、医療、福祉、調査研究などの様々な分野で活躍しています。 人間とロボットとの関わりを考えながら、実際にロボットを組み立てて動かすという実習を通して、 コンピュータによるロボット制御の基本を学びます。
そして授業計画、評価の観点、評価の材料(出席、意欲、提出物、課題、筆記試験など)、 教材などについて説明しました。
次に、学校のネットワークへのログインの仕方を説明しました。 各自ユーザー名とパスワードを配布、確認してもらい、 実際にログインしてもらいました。 コンピュータ教室を使う上での注意点としては、 飲食厳禁、携帯電話等の原則使用禁止、メディアの持ち込み禁止などを注意しました。
個人用にこちらで用意したホームフォルダの使い方の説明をしました。 「マイドキュメント」に保存したものは、自動的にファイルサーバーに保存されること、 ここへのアクセス権は、本人と担当教員しか持っていないこと、 使いやすいように使っていいが、容量が無制限ではないので、 無茶な使い方はしないでほしいということなどを伝えました。 そして、ここに「ロボット入門」というフォルダを作成してもらい、 この科目でのファイルはすべてここに保存をするように指示をしました。
次にWordを起動し、そこに簡単な自己紹介を書いてもらいました。
そしてこのファイルを「先ほどの「ロボット入門」フォルダに保存し、提出してもらいました。 ファイル名は「****自己紹介」、ただし、****は学年、組、番号を表す4桁の数字になります。 個人を識別するために、必ず頭に数字4桁を入れるということなどを指示しました。
そして提出ですが、提出専用のフォルダを指示し、そのショートカットをデスクトップ上におき、 自己紹介のファイルを提出してもらいました。
さらに、私の方からファイルを配布するための配布用フォルダも同様にショートカットを作った後、使い方の 説明をしました。
最後に、アンケートに協力してもらいました。 質問項目は、なぜこの講座を選択したか、 他にどのような選択科目を取っているか、 他に学習したい分野は何かなどとともに、自宅でのコンピュータ環境、携帯電話等の所有について、 並びにそれらを利用してどのようなことを行っているか、などです。
* 私とロボットとの関わり *
この授業は、個人での活動もありますが、多くはグループワークであり、 たった15人しかいないということもあって、仲良くやっていきましょうという意味で、 後半は、生徒1人ずつ自己紹介をしてもらいました。その中で、ロボットとの関わりについても話をしてもらいました。
ロボットについては、もちろんさわったこともないし、全く何も知らないという生徒が半分くらい、 一方、中学校の総合的な学習の時間で、ロボットを作り、ロボットコンテストに参加したという生徒、 虫ロボットを作ったことがある生徒、ロボットとの関わりはないけれど将来はプログラマーになりたいという生徒なども いました。なかなか楽しみなメンバーです。
最後の次回のグループ分けをして、次回予告編ビデオをほんの少し見て終わりになりました。
第2回・からくり人形
* ロボコン出場ロボットのデモ *
昨年、中学校の総合的な学習の時間でロボットを製作し、ロボコンに出場したという生徒が2名いまして、 その生徒に頼んで、ロボットを持参してもらいデモンストレーションをしてもらいました。 寝かされた箱を立て、そこにピンポン球を入れていくというものです。鮮やかに操縦をしてピンポン球が ゴールに入ると拍手が起きました。操縦させてもらったりしながら、苦労した点、更に改良したい点など話を聞きました。
* からくり人形 *
日本におけるロボットの原点ということで、「からくり人形」を取り上げました。 NHKの番組「からくり人形」をみました。ここでは、弓曳童子、茶運び人形、段返り人形、山車のからくりなど、 江戸時代の日本で多くの人々に愛された「からくり人形」の素晴らしさを見ることができました。 生徒たちの感想を紹介します。
- モーターを使っていないのに、とても複雑な動きをする、でも中は思ったより意外とシンプルなところが すごいと驚きました。特に水銀を使ったからくり人形にとても興味を持ち、作る機会があれば是非自分オリジナルの 人形を作ってみたいと思いました。
- 江戸時代には、今のような機械はなく、ほとんど手作業だったのだろうと思うと、昔の人の からくりに対する気持ちが伝わってくるようでした。 (それだけビデオで紹介していたからくりは凄かった)私自身は、段返り人形が一番印象に残りました。
- ドリームキャリー、すごいことを考えるなあと思いました、発想の転換が重要ですね。
- モーターなどがない時代にあんな動き方をするものをよく作れたと思います。今の日本の原点を見たような気がします。
- 電気を使わないロボットは素晴らしいと思った。江戸時代にこんなものを作れるなんて人間ってすごいなあと思いました。
- からくりを利用してものを運ぶ台を作るのは、コストも低いし、こわれにくく、 電気を使わず、ゼンマイだけで動く、しかも200年くらい前から自動で動くものがあったのがすごいなあと思いました。
- からくり人形の原理は、電気を使わず環境にやさしいと思った。電気を使わず、昔の人はよくあのようなからくり人形を作っていたとは、すごいなあと思った。 自分もそんなロボットを作ってみたいと思った。
- からくり人形の動きを見ると、何百年も前に作られたものとは思えませんでした。 なぜならモーターもないのに、あれだけ動くのはとてもすごいと思ったからです。 昔のからくり人形の技術を工場 などで使うこともとても良いことだと思いました。
- モーターがなくてもロボットが動くということを知りました。水銀で動くロボット、昔の人はよく考えたと思う。
- からくり人形はとても環境にやさしいロボットだし、見ていて楽しいなあと思いました。からくり人形と行ってもいろいろなものがあって、 一言で「からくり人形」と言ってしまうのはもったいないと思いました。私は茶運び人形が一番気に入りました。
- 江戸時代の人って頭がいいなあって感心しちゃいました。よくあんな構造を思いつくなあって思いました。 一番すごいと思ったのは、水銀を小さい穴から流して、重心を次々に変えるところです。あれはすごいと思った。 重さなどを利用して、言ってみればスイッチのON OFFの切り替えをしているところも、よく考えているなあと思いました。
そして、自分たちも「からくり人形」の製作にチャレンジすることにしました。 4チームに分かれて、 学研・大人の科学の 大江戸からくり人形(茶運び人形)、弓曳童子の製作に取り組むことにしました。 今日は箱を開けて、部品を確認したところで時間切れでした。また続きは次回。
第3回・からくり人形制作
* からくり人形 *
本格的に、からくり人形の制作に取り組みました。 大江戸からくり人形(茶運び人形)が2チーム、弓曳童子が2チームです。
弓曳童子チームは、台座部分の動力部から取りかかります。 カムが複雑に組み合わさっています。
茶運び人形チームは足の部分ができたところです。
弓曳童子チームは、動力部ができて、人形部分にとりかかっています。 カムの動きを各部分に伝える糸を張っていきます。 これがなかなか大変。
茶運び人形チームは、動力部が完成し、 足の部分と合体させました。動きを確認です。 うまくいかずやり直し・・・。 動く距離と回転の具合を調整して、ばっちりです。 衣装はまだつけていませんが、ほぼ完成。
第4回・からくり人形制作
* からくり人形 *
前回に引き続き、からくり人形の制作です。
弓曳童子チームは、糸かけですが、とても細かい作業なので大変です。
茶運び人形チームは完成です。
進む距離と回転する角度を調整します。
矢立ての組み立てと糸かけも終わり、構造部がほぼ完成。 連携した動きを調整していきます。うまく矢が放たれると、拍手!・・・でした。
第5回・からくり人形制作
* からくり人形 *
予定の時間を超えてしまいましたが、今回も制作の続きをしました。 予想以上に「弓曳童子」制作が難航しています。
弓曳童子チームは、弓と的の位置を調整しますが、 衣装を着せると、また微妙に動きに影響が出たりして、 細かい調整が必要になります。
「これでも簡略化しているのでしょう? 江戸時代にこれだけのものを 作った人たちって本当にすごい! しかもあの時代にはプラスチックなんて ものはなかったのだから・・・」と、感想をもらす生徒がいました。
茶運び人形チームは既に先週の段階で完成していますので、 来週の発表に備えて、模造紙に調べたことなどをまとめています。
第6回・からくり人形制作のまとめ
* からくり人形制作のまとめ *
からくり人形のまとめの発表をしてもらいました。
1班は、茶運び人形のデモと、そのからくりについて説明をしました。
3班は、やはり茶運び人形のデモと、 江戸時代のからくり人形を作った人々について発表をしました。
2班は弓曳童子ですが、カムの微調整が完全にできておらず、 矢を飛ばすことはできませんでした。 糸かけに苦労したことや、カムの動きが糸によって各部所に伝わること などを説明しました。
4班の弓曳童子は、見事に4本の矢を続けて放ちました。 (ただし衣装を着せると微調整が狂うということで、衣装を着ていないのが残念!)
からくり人形の制作を終えての生徒たちの感想です。
- からくり人形を作ると聞いたとき、自分にそんなたいそうなものが作れるのだろうかと少し不安だった。 ひとつひとつ仕組みを理解していき、組み立て、動いたとき、本当にうれしかった。
- からくり人形の歴史を調べると、平安時代からあったというのに驚いた。 もっと驚いたのは、弓曳童子は専用キットですら作るのに大変そうだったのに、0から作った田中さんはすごい人物だと思う。
- 「昔の人はすごい!」ただそれだけしか思えなかった。今は、電気でやっているから簡単に動くけれど、 糸とカムだけで動かすなんて考えもつかないと思った。ぜんまいを巻き、糸をカムにひっかけ動作をする。 その設計をするのは、どんなに困難だったろうと思うと、想像を絶する。
- シンプルだけれど、微調整がむずかしかった。昔の人々は、電気に頼らずにからくりで動かして いたので、現代でも省エネではなく、電気を使わないというところまで考えてもいのではないかと思う。
- 茶運び人形は、弓曳童子ほどむずかしくはなかったが、完成した時に走らなかった。 どこがだめなのか?など調べて、理由がわかり、走ったときはうれしかった。 からくり人形は、昔の物だけれど、しっかりと動くということは、とてもすごい技術だと思いました。
- ひとつひとつの部品がきちんと役にたっていてすごいなあと思いました。
- 結局最後まで完成できなかったのが一番残念なところです。 弓曳童子の糸かけのところが一番むずかしかったです。
- カムを何枚も使って、矢を放つまでの細かい手の動きをするところがすごいと思いました。 糸かけの作業が一番大変でした。こういうからくり人形を昔作った人は、とてもすごいと思ったし、 昔はどういう材料を使っていたのかなあ・・・と思いました。
- 歯車をかみ合わせたり、人形そのものを組み立てることが結構むずかしかったけれど、 動かしてみて動いたときはとてもうれしかった。電気なしで動くのはすごいなあと思いました。
- 今、キットを使っても作るのがむずかしいのに、昔の人はとてもすごいと思いました。 自分ももっとすごいロボットを作ってみたいと思いました。
* ロボットの歴史 *
ロボット開発の歴史について話をしました。
「ロボット」の語源がチェコ語の「robota(ロボータ)」であること、 文学や、アニメーション、映画にでてくるロボット、 ロボット三原則、からくり人形、産業ロボットについてなどです。
第7回・ロボットの歴史/活躍するロボット
* ロボットの歴史 *
前回に引き続き、アニメや映画に登場するロボット、 そして最近の話題では、ASIMOなどの2足歩行ロボットや、 エンターテイメントロボット、ペットロボット などについて話をしました。
* ロボフェスタ神奈川2001公式記録 *
ロボフェスタ神奈川2001公式記録のDVDをみました。ちょうど2年前に横浜をはじめ、横須賀、相模原、川崎の4会場で開催されたものです。2年前の映像ではありますが、様々な分野で活躍しているロボットの様子が映像でよくわかります。後で生徒に感想を聞いてみると、
- ロボットが様々なところで活躍していることがわかりました。いい意味で、人間にとって便利なロボットが これからもできたらいいと思います。特にヘリコプターがすごかったです。また、ロボットを通して、 国際交流もしていて素晴らしいなと思いました。
- シャクトリ虫型ロボットのように、虫をまねて作ってあるのがあったり、 人が対戦させるロボットがあって、やはりロボットは基本的に人型とか虫型に似せて作るのかなあと思いました。
- いろいろな場所で活躍するのを見て、自分が思っていたよりも技術が高いことに驚いた。
- ロボットはいろいろなところで使われているのを知った。一番すごいと思ったロボットは、 書道ができるロボットだった。しかも自分よりも字が数倍上手だった、他にも医療関係などこれからも ロボットの性能も上がっていき、なくてはならない存在になると思う。
- 一言でロボットと言っても様々な物があり、特に動物を模したロボットが多かった。 形によってそれぞれの作業が違い、それに特化しているものも多かった。
- 一番印象に残っているのは、人に食べ物を与えているロボットです。 ロボットって、なんでもできるようになったんだなあって思いました。 見ていてとてもおもしろかったです。
- ロボフェスタには、いろいろなロボットがあるのだということを知りました。 今回私が調べる災害救助ロボットや、魚そっくりのロボット、虫の動きをするロボットなどが 出ていました。魚の動きにはとても驚きました。
- 映像を見ていると、限りなく子供が多い。 将来是非こういう分野に進み、よりいっそういいロボット作りをしていきたいと思います。
- 私よりずっと小さい子供がコンピュータを使って、プログラミングをしていたのには驚きました。 あんな小さい子供がコンピュータを使えるほど、身近になったのだなあと思いました。
- ロボットはアームがかっこいいと思う。機械だけでなく見た目も重要だと、個人的には思う。 早く実際に作ってみたいと思った。ASIMOが見た目に反して、スラスラ動いていて良かった。
- 今まで全く知らないロボットがたくさんあった。
- 世の中には、様々なロボットが存在しており、そしてこれからも進化していくのだなあと思った。
- 子供のおもちゃまで作るなんてすごいと思いました。一番すごいと思ったのは、無人ヘリコプターです。 人も乗っていないのに、動かしたりできるなんてすごいと思いました。
* 活躍するロボット *
そして、2004年、様々な分野で活躍するロボットとその未来を展望していこうと思います。 15人のメンバーが以下にような分野をそれぞれ担当し、報告することにしました。 今日は、分野の割り振りをしました。
- 宇宙ロボット
- 海洋ロボット・航空ロボット
- 医療ロボット
- 災害救助ロボット
- 地雷除去ロボット
- マイクロロボット
- 産業ロボット
- エンターテイメントロボット
- ペットロボット
- コミュニケーションロボット
- 介護ロボット
- 警備ロボット
- ホームロボット
- 人型ロボット(ヒューマノイド)
- 競技用ロボット(ロボコン)
第8回・活躍するロボット・調べ
* ロボットの活躍ぶりを調べます *
最初に、プレゼンテーションで使うスライドの作り方(パワーポイントの使い方)を 説明しました。半数以上の生徒が初めて使うという状況でした。
書籍、雑誌、新聞、そしてインターネットなどを使って、 各自が担当している分野のロボットについて調べて、まとめていきます。
「マイクロロボットって何?」「ホームロボットってどういうものを指すの?」というところから 調べていきます。
第9回・ 活躍するロボット・発表(1)
* プレゼンテーション *
それぞれが調べた分野のロボットがどのような活躍を見せているのか、 将来はどのように活かされるのかなどを発表していきます。
マイクロロボットは、その技術を医療分野に応用できそうです。
介護ロボットは、これからの高齢化社会にはとても役立ちそうな分野です。
医療の分野では、手術支援ロボットなども実用化しています。
また、エンターテイメントやペットロボットなどは、 最近特に開発が進んでいます。人間の友達として、ますます 活躍を期待する声が多くありました。
災害救助ロボットの報告をしています。
「災害救助のあたる消防隊員たちは、 操作の練習をするのですか?」という質問も出ました。地雷撤去ロボットについては、コストの問題が壁となって、 本当に必要とされる国は有効性がわかっていても、 ロボットを購入できないという現実があるという報告もありました。
競技用ロボットとしては、 ロボットの大きさやルールによって、各種の協議会があるということですが、 ロボカップサッカーのレポートがありました。 ロボットどうしが通信をしてコミュニケーションをとり、 サッカーをする、いずれ人間のサッカーチームと戦える日が来るのでしょうか?
第10回・ 活躍するロボット・発表(2)
* プレゼンテーション *
前回に引き続き、「活躍するロボット」のプレゼンテーション を行いました。
すべてが終わって、それぞれ感想を書いてもらいました。
- 僕は、海洋・航空ロボットについて調べて、個人的には航空ロボットのすごさに感動しました。 みんなの発表を聞いて、最先端のいろいろなロボットを見て、その中には人間のできないようなことを するロボットもあってすごいと思いました。これからもっと、効率の良い、 みんなの役にたつようなロボットが増えるといいと思いました。
- インターネットでいろいろな情報を探してまとめていくのがむずかしかったけれど、 みんなうまくまとまっていてわかりやすかったです。いろいろなジャンルのロボットについて、 知ることができた。
- ロボットはもう身近なものだなあと思える発表だった。しかし家の中のことまでロボットが入ってくるの はどうかと思う。
- ロボットがこんなに進んでしまったら、人間は何をすればいいのだろう? ロボットは、エンターテイメントだけで充分だと思う。
- いろいろな種類のロボットがあり、どのロボットも人のために何かをしたり、 人の代わりに何かをしたりして、とても役にたつと思った。 どのロボットも、一台作るだけでもとてもお金がかかり、今後はコストを安く 作れるようになってくれれば、一家に一台ということも実現すると思った。
- 将来はもっとロボットの種類が増えて、ロボット産業は活性化すると思う。 ただ、ロボットが増えると、人は楽をしすぎて退化してしまう、コンピュータウイルスや 停電対策、エネルギー対策などが必要だと思う。
- ロボットと人間の違いは、感情があるかないか、だけなのではないかと思った。 ASIMOはダンスをするし、動きもなめらか、表情もあるし、なんだか怖いなあって思う反面、 もっと活躍しないかなあとも思う、ロボットにすべてを任せたら、人はどうなるのだろうかと、 本当に思った。
- 自分の発表は上手くいかなかったが、みんなの発表はかなりまとまっていて良かった。
- 全部を見て思ったことは、ASIMO型がたくさんあったということで、びっくりした。
- ロボットに様々な種類があるのは知っていたけれど、具体的なことはほとんど 知らなかったので、いろいろわかって良かった。 人体に直接関わってくるものも多く、これから進化を続けていけば本当に 家族にもなれそうな気がした。 でも、SFでよくあるように、ロボットが結集して人間に向かってきたら人間はどう対応するのだろうか。 あまり自律型っていうのは、好ましくないかも。
- ロボットの進化っていうのは、人間にとってとても役にたちものだと思うので、 もっとロボット作りに力を入れて、ロボットが人間と一緒に暮らせるような時代が来てほしいなあと思います。
第11回・ロボット開発に関わる人々(1)
* NHKスペシャル「疾走ロボットカー」を見て *
5月16に放送されたこの番組を見ました。
- ロボットを戦争に使うと聞いてショックだった。 今までASIMOやAIBOなどを調べて来ていただけにショックが大きかった。 兵士を戦場に送るよりは、確かにロボットを使ってお金をかければ安全かもしれないが、 人を守るために人を殺すロボット、というのはおかしいと思う。
カーネギーメロン大学の目玉のついた車は、行く先に目を向けられるのがとてもすごいと思った。 これだけの技術を持っているのなら、もっと良い事に使ってほしい。
- 人が乗らずに車にコンピュータを積んで、車だけで動いたりして、すごいと思いました。
ロボットの目となる光を出すセンサーは、ゆれても働くように作ったという、すごいと思ったし、 足場の悪い砂漠を軽快に走るロボットカーはとてもすごいと思いました。
- 無人の偵察機や無人の車を戦争で、自軍の兵が死なないように使うことは、 自軍にはいいと思うけれど、相手の軍の兵が死んでしまう。 だから、無人のものは戦争ではなく、 放射能とか有毒なガスがあるところなど危険なところなどで、人を守るために使ってほしい。
- ロボットが人を越えるにはすべての能力が人より高くならないといけない。
ロボットカーのセンサーに超音波が使えるのではないかと思う。
未来には、戦争がゲームのような感覚で起こるのではないかと考えるとこわい。
- 軍がロボットカーの大会を主催したのは驚きだった。ロボットカーを作る大学や会社 などは、かなり力を入れていると思う。今回ビデオでみた大学や会社も四苦八苦して最高の ロボットカーを作っていた。この苦労して作ったロボットカーがアメリカ軍の戦力になってしまうのかと 思うと、自分は悔しく思う。しかし、その技術を売っていきていく人もいるので、しょうがないのかもしれない。 今までも、戦争によって大きく進歩した技術がある。
- おそろしい。ロボットを戦争に使ったら攻撃する方はいいかもしれないけれど、 される方はもっと激しい被害を受ける、そんなことがあっていいのでしょうか。 人の命を簡単に奪う機械に殺されるなんていやだ。なんでロボットに殺されなければならないのか?
- 無人だからといって、ロボットを戦争に使うことは良くないと思った。しかし、一方でコンピュータが、 無人で車を操作することはすごいと思った。バイクも転ばないで走るなんて、コンピュータはすごい物だと思いました。 今後は、ロボットで車が走る時代がくるのか?と思いました。
- ロボットが戦争に使われているのは悲しい。 人の死ぬリスクを無くしてしまったら、戦争が増えて大変なことになる。 でも、そのおかげで少しは経済効果が見込まれるかも。 もしも、コンピュータが誤作動を起こして暴走したらどうなるのだろう、大変なことになる。
- 人の命の代わりにロボットが働くのは構わないと思う。 が、そういうものを作って戦争をしやすくするような環境にするのは良くないと思った。 ロボットを実用化するのって、本当に良いことなんでしょうか? だったら老人を助ける介護ロボットをもっと作った方がいいと思った。 もし、ロボットが人を殺すようになるのなら、ロボットを作るのを廃止した方がいいと思う。 なぜならロボットは人を殺しちゃいけないと決まっているのだから・・・。
- 見ていて面白かった。特にバイク型が良かった。早く、自分も何か組み立ててみたいと思った。
- 将来、こんなロボットを作ってまで戦争をするのかと思う。 そんなものが必要ないよう、戦争がなくなってほしい。
- なんだかアメリカはロボット開発を戦争のためにしか考えていない。 通常ならエンターテイメントのはずのロボットカーレースも、戦争に役立てようと 民間から技術を集めていて憤りを感じた。 参加者は、このことを承知の上でカーレースに参加したのだろうか?
ロボットは子供たちの夢である存在、その夢を戦争に向けようというのだろうか。 そのうち、ロボットvsロボットという戦争がでてくるのかもしれない。 アメリカは、「戦争のためにロボットを」という概念を捨て、平和のためにその技術力を 生かすべきだと思う。
技術開発は決して止まることなく進むでしょう。 でもそれに関わる人は、その技術が私たち人類にとってどんな意味があるのかを 考える必要があると思います。
第12回・ロボット開発に関わる人々(2)
* NHKプロジェクトX「復活の日 ロボット犬にかける」を見て *
- AIBOといえば、誰でも知っているロボット、でもAIBOにいろいろな技術が詰まっているとは知りませんでした。 やはり新しい物を作るには、まわりから反発されるけれど、そんなのに負けない強さを感じた。
- 他の人に反対されても自分の考えを信じてがんばらないと新しいものを作れないのだなあと思った。
- 新しい物を作るために最初は反対されたり、いろいろな問題があったけれど、 最後まであきらめないで作ってすごいと思いました。 これからもみんなが喜ぶロボットを作ってほしいと思いました。
- ロボットの商品化はとても大変なんだなあと思いました。 犬型ロボットがこんなにもむずかしいのかと驚きました。 「人がやらないことをやれ」なかなかすごい名言だったなあと思います。
- 会社から嫌みを言われても、決してあきらめずにやり抜き通したところがすごいと思った。 いつの時代も新しい事に挑戦することは、とても勇気がいることだと思います。
- 無理だと言われていたロボットの開発をあきらめずに素人から人材を集めてでも やろうということにとてもびっくりしたけれど、その人たちの中にセンスのある人がいて、 成功したからやはり反発などがあってもやらなければ何もできないのだなあと思った。
- 土井さんの目指す世界初の犬型ロボット、大きな反対がありながらも四苦八苦して作ったロボット。 アイボはたくさんの努力で生まれたものなのだと思う。やはり長い時間をかけて作るものだから、 いいものを作りたいという思いはあると思う。
- 新しいことを始めるのは、大変だと感じた。すごい技術の固まりだなあと感心した。 プログラムも10万なんて行数まで行くと、もはや神技、と思う。
- 「犬型ロボット」を商品化するまでに、会社の中でも大変なことが起きているのだなあと感じた。 はじめのうちは、歩くことすらできなかったものが、やっとのことで歩き出したところに感動した。 動きに関しても、一番最初は全然犬っぽくなかったけれど、いろいろな人の協力があって、 やっとの思いで犬の自然な動きを再現・・・良い話でした。
- SONYの黄金時代に活躍した人たちが復活させようとしていた。 技術魂が復活したという感じだろうか。
- ロボットを犬そっくりに動かすことは、とても大変なことだと思いました。 無理なこをやることで、会社が清陵していくのだなあと思いました。 何十万行ものプログラムを打ち込んで、犬そっくりに動かすことが大変なことです。 4足で歩くことがこんなにむずかしいこととは知らなかったです。
- 土井さんは、どんなに排除されても夢をあきらめることをせず、 本当に信念の強い人だと思いました。本物の犬のようにAIBOがなっていくまで、 本当にたくさんの人の心がゆれ動いたのだと思う。 それでもちゃんと完成したというのは、とてもすごいことだと思った。
- 犬が・・・しゃべってた・・・。何か、すごいすごい事をしているけれど、 役に立つのか・・・?
ロボットを作るのには、すごい反発の中でやっていたのに関心を覚えた。 なんだかロボットが生きているとは思えない。私はなぜだか愛着がわかなかった。 今までロボットを見てもそうやって思う事しかなかった。
でも今回ビデオを見て、そのロボットを作る過程が”命”だと思った。 ”命”を吹き込んでいるところを見た分、前より愛着がわいてきた。
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