Weekend Mathematics問題/問題24

24.分数の問題






答えと解説












答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:小松の親分さん)

(1)2/3=(1/2)+(1/6)
2/3=(1/x)+(1/y)と考える・・・。
そうすると・・・
(2/3)-(1/x)=1/y

1/y=(2/3)-(1/x)
   =(2x-3)/3x
@ 1=(2x-3)
A y=3x

@x=2
Ay=6



解答・その2

(ペンネ−ム:コウスケ)

(1)2/3=1/x+1/6
1/x=1/2
∴ 2/3=1/6+1/2
(なぜいきなり1/6を出したかというと、 単に左辺の分子と分母の積が6だからとやってみたら うまくいった)

(2)4/5=1/20+1/y
∴ 1/y=3/4
3/4=1/12+1/z
∴ 1/z=2/3=1/2+1/6
∴ 4/5=1/20+1/12+1/6+1/2 
  ( )の中のことは、法則に近いものがあるかな? と思ってやってみましたが関係なかったようです・・・



解答・その3

(ペンネ−ム:宇野 )

(1)2/3=1/2+1/6

(2)4/5=1/20+1/4+1/2




解答・その4

(ペンネ−ム: Hungry Bear)

(1) (1/2)+(1/6)
2/3=4/6=(3+1)/6 と考えたのですが解き方が???うまく説明できません 

(2) (1/2)+(1/5)+(1/10)
   4/5=8/10=(5+2+1)/10



解答・その5

(ペンネ−ム:みや )

2/3=1/2+1/6
4/5=1/10+1/5+1/2

たとえば4/5の場合4/5=8/10
10の約数は1.2.5で1.2.5の足し算の組み合わせで8になるものを探すと 1+2+5です。
よって8/10=1/10+2/10+5/10
分子は10の約数だから約分すると必ず分子は1になります。



解答・その6

(ペンネ−ム:渡辺 )

(1)2/3で考えると1/3+1/3しか式ができず、しかも、これはふさわしく ない。 だから、まずは、数を広げて考えやすくする。
2/3を4/6にして考えていった。
4/6の場合、4/6=1/6+3/6 という式ができ、
4/6=1/6+1/2 となり、まず1つ発見

4/6ではもうできないから、2/3をさらに6/9として考えていく。
6/9の場合、6/9=1/9+5/9 という式ができる。 が、5/9はふさわしくない。よって、

6/9=1/9+10/18
   =1/9+(1/18+9/18)
   =1/9+1/18+1/2 となりまた発見

さらに広げて、
6/9=1/9+10/18
          =1/9+(3/18+7/18)
          =1/9+1/6+14/36 
          =1/9+1/6+(2/36+12/36)
          =1/9+1/6+1/18+1/3 となりまた発見
この要領でやっていきました。



解答・その7

(ペンネ−ム: ちょま)

次の手順で求めました。

  1. 分数A/Bの分母と分子をn倍する。(n=2、3、・・・)
    (A×n)/(B×n)=nA/nB
  2. 分母nBの公約数m1、m2、m3・・・の中から重複しないように 数を選び、足しあわせてnAになるようにする。
    例)nA=m1+m3+m4
  3. 手順2で求めた式の両辺をnBで割る。 このときm1、m2、m3、・・・はnBの公約数であるから、 分数 m1/nB、m2/nB、m3/nB、・・・は 約分すると単位分数となる。
    例)nA/nB=m1/nB+m3/nB+m4/nB
    	   =1/C+1/D+1/E
    	(C、D、EはnBの公約数になる)
    
    実際に問題を解いてみました。

    (1)2/3
    2/3=4/6    =3/6+1/6    =1/2+1/6 (答え) または 2/3=8/12    =4/12+3/12+1/12    =1/3+1/4+1/12 (答え) (2)4/5 4/5=8/10    =5/10+2/10+1/10    =1/2+1/5+1/10 (答え) または 4/5=16/20    =10/20+5/20+1/20    =1/2+1/4+1/20 (答え) または 4/5=24/30    =15/30+6/30+2/30+1/30    =1/2+1/5+1/15+1/30 (答え) または 4/5=24/30    =15/30+5/30+3/30+1/30    =1/2+1/6+1/10+1/30 (答え)
    ところで、単位分数であらわせない分数はあるのでしょうか?
    1/2+1/3+1/4+1/5+1/6+1/7+1/8+1/9+>1/2+1/4+1/4+1/8+1/8+1/8+1/8+1/16+…
    				>1/2+1/2+1/2+1/2+…=無限
    
    と、単位分数の和は発散するので、 どんな分数でも表せそうな気がしますが、どうなるのでしょう。



    解答・その8

    (ペンネ−ム:ありさのお父さん )

    分数の問題,答えがいっぱいあるので, 無限にできることの説明を考えていました。 一応できたので,お送りします。 最初は,「とにかくやってみる」です。

    (1) 2/3を単位分数の和で,

    どんどんできて,きりがなさそう。
    では見方を変えて,単位分数は単位分数で表せるか?



    したがって,どんな単位分数も他の単位分数の和で表すことができる。 すなわち,どんどんできて,きりがない。

    (2)4/5 を単位分数の和で,
    同じやりかたで,
    疲れたので,この辺で止めます。 とにかく1種類でも解があれば,どんどんできることは,分かりました。
    では,どんな分数でも単位分数の和で表せることは.....? 誰か証明してくれるかなあ〜 (^^; 仮分数でも大丈夫かな〜? 確かΣ(1/n) は発散するんでしたよね.....。



    解答・その9

    (ペンネ−ム:水の流れ )

    解答はこちら



    解答・その10

    (ペンネ−ム:マサボー )







    解答・その11

    (ペンネ−ム:月の光 )






    コメント






    関連した内容が コロキウム室のNO.250にあります。



    解答・その12

    (ペンネ−ム:akihiro)

    まず(1)ですが、2/3=1/2+1/6や 2/3=1/3+1/4+1/12とか。
    (2)4/5=1/2+1/5+1/10、 4/5=1/2+1/4+1/20など。
    求め方は、姑息きわまりなしです(笑)ほぼ、こじつけです。

    例えば、(1)の場合。
    2/3=1/2+1/6という式を書きましたが、 これは以下のように求めました。
    まず、2/3から1/2を引きます。残るのは1/6。
    よって2/3=1/2+1/6です。 どうですか、こじつけでしょう(笑)

    でも、ちょっと考えました。これだけではないだろう、と。
    そこで、1/4を引くと、5/12、 つまり5/12を他の単位分数で表すことができれば、 もっとあらわすことの出来る数はあるのではないかと思ったのです。
    案の定、5/12は1/3+1/12とあらわすことが出来ました。
    ちなみに、この求め方は、5/12を
    1/12+1/12+1/12+1/12+1/12と考え、 前の4つをまとめると4/12+1/12、 つまり1/3+1/12という、例のこじつけ方式で考えました。
    (2)の方もほぼ同じ考え方です。
    このように考えると、これは無限にあるのではないでしょうかね。



    解答・その13

    (ペンネ−ム:2丁目の山田 )

    1、1/2+1/6
    2、1/2+1/5+1/10です。
    答えは見ただけで分かっちゃったんですが・・・・
    解き方は、n=2,3,4,・・・・で 1/nひいて負にならないところをとってけばいいんじゃないでしょうか。
    分母があんまりでかい数字だとやる気になりませんが。



    解答・その14

    (ペンネ−ム:Idaho Potato)

    1. 2/3 = 1/2 + 1/6
      これは、「目の子」で簡単に見つけられます。
    2. 4/5 = 1/2 + 1/5 + 1/10
      4/5 でなくて 3/5 なら、3/5 = 1/2 + 1/10 が 「目の子」で簡単に見つかるので、それに 1/5 を足せばOK。
    もうひとつの見つけ方として、
    4/5 - 1/2 = 3/10
    3/10 - 1/4 = 1/20
    というように、その値を超えない最大の単位分数を順に引いていきます。
    これを繰り返して、有限回で0にたどり着くならば、 最初の数が単位分数の和の形に表せることになります。この場合、
    4/5 = 1/2 + 1/4 + 1/20
    となり、最初に見つけた解とは異なる解が得られました。

    これからわかることは、ある有理数が相異なる単位分数の和として 表せたとしても、その表し方は、 (単位分数の数を指定しても)一通りとは限らない、ということですね。

    こうなると、たとえば、
    「任意の正の有理数は相異なる単位分数の和として表せる」
    あるいは、さらに、
    「任意の正の有理数を出発点として、その値を超えない最大の単位分数を 引く操作を繰り返すと、有限回で0に到達する」
    といったことが、自然に予想されます。



    まとめ

    今回はとても中味の濃いmailをたくさんいただきました。
    「任意の分数(正確に言うと正の有理数)は必ず 異なる単位分数の和として表すことができる」を証明します。
    与えられた分数を超えない単位分数の中で一番大きいものを引いていきます。 これを何回か繰り返すと、必ず残りも単位分数になります。


    関連した内容が コロキウム室のNO.254にあります。



    具体的な問題に取り組む時は、以下の表が役にたつと思います。

    単位分数の近似表

    N1/N N1/N N1/N N1/N 
    11.00000 110.09091 210.04762 310.03226 
    20.50000 120.08333 220.04545 320.03125 
    30.33333 130.07692 230.04348 330.03030 
    40.25000 140.07143 240.04167 340.02941 
    50.20000 150.06667 250.04000 350.02857 
    60.16667 160.06250 260.03846 360.02778 
    70.14286 170.05882 270.03704 370.02703 
    80.12500 180.05556 280.03571 380.02632 
    90.11111 190.05263 290.03448 390.02564 
    100.10000 200.05000 300.03333 400.02500 



    というわけで「水の流れ」さん(あのエネルギ−に頭が下がります。)ほどではないにしても、 いくらでもできてしまうという感じがします。
    「表し方が無限にある」という点については、 「ありさのお父さん」さん、「マサボー」さん、「月の光」さんが 具体的な恒等式を提示してくださいました。

    その無限にある表し方の中で、単位分数の個数をいかに少なくするか、 そしてその最小個数はいくつか? という問いかけが「マサボ−」さんから なされています。
    これについては、上記のやり方でまず1通り保証しておいて、 その個数以下の場合については方程式でないことを(あるかも?) 確かめるしかないような気もします。 どなたか、わかったら教えてください。



    正解者

    2丁目の山田

    水の流れ

    マサボー

    Hungry Bear

    akihiro

    宇野 智

    渡辺

    ありさのお父さん

    コウスケ

    Idaho Potato

    小松の親分さん

    ちょま

    みや

    月の光




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