Weekend Mathematics/情報/「情報A」の授業4(2002年度)
第48回・プレゼンテーション
プレゼンテーションってなに? というところから話を始めました。
プレゼンテーションとは、限られた時間内に相手に情報をわかりやすく正確に伝えること。
そしてそれによって、相手の理解を得るとともに、こちらの提案を受け入れてもらうこと。
具体例として、自己紹介、研究発表会、説明会、会議、イベント、商品セールス、選挙演説、面接試験などを挙げました。面接試験については、ちょうど1年ほど前に推薦入試を受けて入学してきた生徒もいますし、
近い将来、次の進路をめざして課題となるかもしれませんので、例として取り上げると生徒たちもイメージが描きやすいようです。
次にプレゼンテーションの本番に至る流れ、”内容を検討し、資料収集、資料作成、リハーサル、そして必ずその評価と振り返りがあり、本番に至る”を説明し、準備がいかに重要であるかということを強調しました。
効果的なプレゼンテーションをするためのツールとしては、黒板、図、OHP、ビデオ、実物・模型、PC・プレゼンテーションソフトなどを挙げました。実は生徒たちが日常的に受けている授業もプレゼンテーションの1つで、先生方は授業内容を効果的に伝えるためにいろいろ工夫をしているのだということにも触れました。
プレゼンテーションの際の態度については、ボディランゲージ、アイコンタクト、服装、熱意などの重要性について商品セールスや、面接試験を例に強調しました。
実は、総合的な学習の時間において個人発表の日程が迫っていましたので、
それも意識して話しをしました。
ひととおりプレゼンテーションというものがわかったところで、この単元で生徒たちに課す課題の説明をしました。授業で作成した「webページ」をテーマにプレゼンテーションをする。時間は4分。 評価の観点は、出来るだけシンプルに1.内容(内容・構成)と2.表現方法(話し方、アイコンタクトなど、熱意)としました。相互評価をし、それを教科の評価に反映させるということなどです。
最後に私がデモンストレーションをしました。
タイムキーパーを生徒に頼み、「webページ作成」についてプレゼンテーションをし、それを評価してもらいました。イメージを持ってもらうと共に、評価をしてみることで、何がポイントかをわかってほしかったということです。生徒の評価を後で読むと、「さすが先生」「アイコンタクトがすごい、自分にはできそうもない。」「わかりやすい」「後半、早口だったのが残念」「いつもの先生と違う」などの評価を受けました。
この時間の授業は情報処理室で行いましたが、PCは使わず、ノートを取りながら聞いてもらいました。
第49回・プレゼンテーションソフトの活用
この時間はプレゼンテーションのツールとしてのソフトウエアの活用ということでパワーポイントを紹介し、使い方を学習しました。
まあ言ってみれば「電子紙しばい」と思ってもらえたらいいということで
前回授業で使ったファイル、デモンストレーションで使ったファイルなどを示しました。
そして、実際にプレゼンテーションファイルを作ってみようということで、スライド4枚を順番に作っていきました。1枚目はタイトルと名前。背景に色をつけること、デザインテンプレートを利用することなどを実習してもらいました。
2枚目は、箇条書きでwebページの関すること(苦労した点、工夫した点など)を書いてもらいました。
3枚目は、作成したwebページのスクリーンショットを取り、画像の貼り付けです。4枚めは終わりの挨拶です。
きわめてシンプルな作りですが、作成しながら、新規スライドの挿入、表示切り替えやスライドショーの実行などパワーポイントの使い方に慣れてもらいました。
さすがに生徒たちはその点、早いです。
第50回・プレゼンテーションの準備
前回の続きということで、作成した4枚のスライドの3枚目、webページの画像から、 webページへのリンクを挿入しました。webページを作ってきましたからこのあたりはまったく問題はありません。 次に2枚めの箇条書きの部分にアニメーションをいれました。 アニメーション効果と音声の入れ方を説明し、好きな効果をつけてもらいました。 ただしこれを乱用すると逆効果なので、本当に重要なところによく吟味して入れるようにと指導しました。
後半30分は、自分なりのアレンジとリハーサルをしてもらいました。
本来ならば、パワーポイントの使い方講座と実際の資料作成は分けたかったのですが、時間的に余裕がないので、このまま次回からこれを使ってプレゼンテーションをしてもらいます。
生徒たちは、スライドを増やして画像を追加したり、アニメーションをつけたりと編集していました。リハーサルは、スライドショーを実行して、それぞれぶつぶつ言いながら4分間の時間のめどをつけてもらいました。
第51回・プレゼンテーション1
2時間をかけて1人ずつ、プレゼンテーションをしてもらいました。
情報処理室には前後にプロジェクターとスクリーンを設置してありますので、
2班にわけて同時進行で行いました。
他者を評価する力を養うということで、相互評価をしてもらいました。
評価シートはEXCELのファイルで配り、1.内容(内容・構成)と2.表現方法(話し方、アイコンタクトなど、熱意)のそれぞれの項目ごとに5段階評価、コメント覧には良かった点を言葉で入力してもらいました。
第52回・プレゼンテーション2
プレゼンテーションの様子を紹介します。生徒たちは、かなり緊張した様子で発表をしていました。
結果的には、Webページ作成をテーマにしてプレゼンテーションをしたことは良かったと思います。
各自が取り組んできたことを話すので、それぞれ自分のことばで表現できたこと、
また自分の取り組みに対するふりかえりができたということからです。
聞いている側としても、作品が出来上がるまでの経緯を聞くことで、
作品に対する見方がふくらみ、自分の作品との比較などもしながら鑑賞、評価ができたのではないかと思います。
第53回・まとめ
早いもので最後の授業になりました。あっという間の1年間でした。
生徒たちは、いろいろな課題にそれぞれ一生懸命取り組んでくれたと思います。
各自がテーマを決めて取り組んだWebページを改めて鑑賞しながらそう思います。
提出物や各自のファイルが収まったCDを各自に手渡し、そして
1年間を振り返りながら、簡単なアンケートに答えてもらいました。(→
アンケート結果)
この1年間に学んだことを、これからの活動に生かしていってほしいと思います。