Weekend Mathematics/情報/「情報A」の授業(2学期を終えて)
職場見学
来年から実施する「総合的な学習に時間」への取り組みの前倒しとして、
1年生全員で職場見学をしました。その事前指導の1つとして、情報Aの授業で
訪問先の下調べをしたわけです。ただ漠然とweb検索をするのではなく、
各自がそれぞれの訪問先について調べるという明確な目的があってのことですから、
授業も生きたものになったと思います。
実際に生徒たちが、それぞれの職場を訪問してきた感想をお礼状と共に国語の授業に書いてもらいました。
それを国語担当の教員がまとめてくれましたのでいくつか紹介します。
- メインであるプリント作業を見せていただきました。長い長い布に色がつけられていくのを見ていたら、 異様に感動してしまいました。それほどまでにその作業が素敵に見えたのです。
- この工場に来ることができて、本当によかったと思います。 別れ際にいただいたハンカチーフを見るたび、私は、 あの人たちの仕事に接する真っ直ぐな目を思い出せる気がします。
- 働くには、まず「役に立つ」と思われることが大切だ、と言われました。信頼されること・時間を守ることなど、あたりまえのことができればいい、 と言っていました。いろいろな話が聞けて楽しかったです。
- 私の印象に残ったことは、皆さんの笑顔です。最高でした。 あんなきれいな式を挙げられるのは、ロイヤルホールヨコハマの人たちの頑張りと笑顔のおかげです。 私は、幸せをもらった気がします。
- 担当の長谷川さんに、会社のために頑張るという思いや目標・理想などを聞き、 頑張っているなあと思いました。
- 制服が全部人の手によって作られていることに驚きました。 今まで全部機械で作っていると思っていたからビックリでした。 生地に印をつけるのも、丁寧に線を引いていました。 手作りで丁寧に作ってくれた制服だから、大事に着ようと思った。
- ビックリしたことが三つあります。まず一つは、布を切る時斜めやジグザグ、 円などの切り方をしないで全て直線で裁断するということです。 二つ目は、5年間勉強をすれば40年50年と役に立つ、ということです。 産休で6年間和裁をやらないことがあっても、体が覚えているから決して忘れることがないそうです。 そして三つ目は、何百年も前から着物の造りやパーツの枚数に変化がないということです。 もしこれよりよい方法があったらこの何百年で変わっていただろうとおしゃっていました。 この話を聞いて、「日本の文化ってとてもすごいな」と感動しました。
- 特に印象に残っているのは、担当者の方の目です。その目はいろいろなことを語っていました。 そこから、職人の厳しさやその仕事の楽しさなど、いろいろなことを学びました。
- まず初めに、時間に遅れてしまったことを指摘されました。 社会人になったらそんなことは許されないといわれ、自分の考えが甘かったことを実感しました。 社会人はアルバイトなどと違い、 いつも責任感をもち、行動しなくてはならないことを教えていただきました。
- 大切なことは、常に愛情をこめて心からおもてなしをすることだそうです。 それと、次はどうしようかなどと先を考えながら仕事することが大切だそうです。
- 社会人というものは考えているよりも厳しくて、責任を問われるんだな、 と考えさせられました。残り2年の高校生活でやりたいことをみつけて、 立派な自立した社会人になりたいと思いました。
- アルバイトと社員は責任の重さが違うという言葉が印象に残りました。
- 私は工場みたいなところで作って、それを買い手に見本を見せて売る、 という流れの会社だと思った。だが、ひとつひとつ細かく化粧液などをケースに流し込み、 製造日付をつけ、肌に合うか試しを繰り返し実験していく。 社員の人たちの協力で商品が作られていくところを目にした。 思っている以上に細かい作業に感心した。
- 支社長の久保さんは「自分も学生時代はいい加減だったけど、ある時家が火事で燃えちゃってね、 それから少しこれはやばいなと思った」と言っていました。その後、こうも続けていました。 「何かやるときは少しでもいいから、素直な気持ちを持ってみないか?これは、押しつけじゃなく、 提案だよ」とやさしく笑っていた。「取らない・だまさない・うそをつかない・見過ごさない、 そして素直な気持ち」、 そういう気持ちが大事だと言っていました。
- 担当の方にホテルを案内されて思ったことは、ひとつひとつの場所に違った嬉しさや 苦労があるということです。担当の方が毎日心がけていることはやっぱり「笑顔」だそうです。 ホテルリッチに行って、あの笑顔の裏の苦労を知ることが出来て良かったです。
- 「すごく嫌になったときも最後にお客様の笑顔さえ見られれば、 嫌なこともすべて吹っ飛んじゃうよ。」と話していらっしゃいました。
- 調理場や食堂などを見学し、実際にカツを揚げているところや、 お弁当につめているところを見学しました。どこもとてもきれいだったことが印象に残っています。 食品を扱う仕事はとても大変だと思ったけど、それなりにやりがいのある仕事だと思ったので、 将来は勝烈庵フーヅのような食品会社へ就職出来たら良いなと思いました。
- こういう仕事をしていると、クレームがたくさんあるそうだ。でも、社長が おっしゃるには、「そういうクレームを入れてくれるお客様はとても大切な方たちだ」 ということだ。なるほどな、と思った。
- 「大変とは思わないこと・なんとかなると思うこと」が一番みたいです。
- 工場長さんが「自分の好きなことをして、自分にあった仕事をみつけて人生を楽しく生きろ。」といってくれた。
- 所長さんに最初に言われたことは、人間関係と上下関係の話でした。人間関係はとても大切で、時間を守る、あいさつをする、マナーを守るというのはとても単純なことだけど、 これは子どもから大人までみんな一緒だからねと言われました。
- 社会人にとって大切なものはと質問したところ「健康」という答えでした。 社会人になると全部自分の責任になるから大変なんだということを改めて感じました。
- チーフの方にビデオを見せていただきましたが、そのビデオに感動しました。 美容師というのは軽い気持ちではなく本当に好きで入る世界だと実感しました。
- 会社の人たちがボランティアをしていることには驚いた。 マナーの悪い釣り人が捨てていったごみを拾ったりして釣り場をきれいにしているということだ。
- 子どもから老人までいろいろな人が来るので、それぞれにあった対応をして、子どもだったらやさしく親切に教えてあげると言っていました。 親から感謝の電話がかかってくるとすごくうれしいと言っていました。
- いろいろなデザイナーやコピーライターの人たちが仕事に携わっていて、 すごく頭を使う仕事で、中にはコンセプトの考えすぎに気絶したという人までいました。
- 人が何を考えているか察知すること、もっと感性を磨かなければだめだと思いました。
- ポスター作りはほとんど計算でアイデアや感性は2割と聞いて、何を1番伝えるか、 コンセプトは何かが重要で、それをどんな風な伝え方をするのか・・・ これが計算なんだなと思いました。
- 先生が「私たちが何でもしてあげているように皆は思っているかもしれないけど、 そんなことは全然なくて、なるべく自分たちでやらせるようにしているの。私たちの仕事は、 右手だけしか動かない患者さんにはなるべく右手を使ってもらってその手が 動かなくなったりしないようにしているの。」とおっしゃっていました。 高齢化が進んでいく中で、私たちが考えなきゃいけないことや、 お年寄りのために出来ることが何かあるのではないかとと思いました。
- 短い時間でしたが、看護婦さんの仕事を見学させていただいて、結構大変なんだなということと、 大変だけどとてもやりがいのある仕事だと思いました。
- 社会人の責任、将来の目的など、今まであまり考えなかったことを聞けて、 もう少し考えようと思いました。
- みんな真剣な顔つきで働いているし、汗だくになっている人達もいました。
- 2×4やISOなどいろいろ勉強になった。はたらくとは端を楽にすることという言葉は今後も覚えておこうと思った。
- 私たちは会議室で3時間くらい話を聞きました。一番印象に残っているのは 「時間は大切」ということです。 「大人になると、時間はお金で買う」といっていた。 私は「あ〜あ。大人になると大変なんだなぁ」と思いました。
また一方、ご協力いただいた事業所の方々からも生徒たちをどうみたか、ご感想をいただいていますので、
一部紹介します。
- 非常に興味をもって取り組んでおりました。 当社の仕事や役割についてもご理解いただけたと思います。
- どちらの生徒さんも同じですが、まだまだ「恥ずかしい」という気持ちが強いようです。 ただし、こちらの話をとても真剣に聞いていただけました。
- 事前にインターネット等により情報収集され興味をお持ちいただいたこと、 大変嬉しくおもいました。
- 学生らしい態度で、非常に好感をもたせていただきました。 これからの人生、輝かしい未来となりますよう心から応援させていただきます。
- 何事も興味関心を持つことの大切さも教えてほしい。
- 挨拶・話を聞く姿勢はよかった。服装・言葉遣いがもう一歩というところです。
- 身だしなみについては、もう少し淑女らしさがほしい。礼儀・態度はよかったです。 取り組みも真剣でした。ほめてあげて下さい。
評価
2学期の評価も1学期と同様に考えました。つまり、
提出物(ファイル及び印刷物)の提出具合と作品の評価、
さらには欠席、遅刻等を減点し、評価しました。
ウェブページ、電子メールの活用の部分では、知識を問うもの、判断を問うものなど
いわゆるペーパーテストを実施しても良かったかなと思っています。
来年へ向けての課題とします。