Weekend Mathematics/情報/「情報と表現」の授業
ヴァーチャル弘明寺タウン
*ヴァーチャル弘明寺タウン*
学校のある弘明寺という町は、文字通り弘明寺の門前町です。 鎌倉街道から弘明寺まで弘明寺商店街のアーケードが続き、活気のある町です。 この弘明寺タウンのサイトをこの授業で作っていこうという企画をたて、 昨年から商店街のご協力を得て準備をすすめてきました。
2学期以降、生徒たちは2〜3人ずつのグループを組み、グループごとに弘明寺商店街の店舗を1つづつ担当し、そのホームページを作成していきます。 店舗以外にも「弘明寺」「大岡川」「三殿台遺跡」などを分担し、全体として弘明寺の町を紹介するサイト「ヴァーチャル弘明寺タウン」を作成する計画です。
第11回・名刺づくり
*名刺づくり*
1学期最後の授業は1時間だったのですが、 担当するお店に挨拶にいく時に使う名刺を作りました。
まずは名刺の役割、どういう場面でどう使われるのかを確認、 今回作成する名刺の目的を理解し、それにふさわしいものを デザインするようにと指導しました。 (友達用ではないということ)
盛り込む個人情報は、「氏名、学校名、学年、学校住所、学校電話番号、学校URL」に限定しました。
短い時間でしたが、ワープロ操作はほとんど手間どらず、自分の似顔絵orイラストに時間をかけている生徒が多かったようです。それでも1時間で印刷まで何とか終わりました。 10枚シートのうち4枚提出してもらい、6枚はおみやげにしました。 余裕のある生徒は、6枚の方を友達用にアレンジしていました。
作品をいくつか紹介します。
第12回・挨拶と企画づくり
*企画づくり*
2学期最初の授業は、席替え(グループごと)と、グループフォルダの確認からです。 グループフォルダは、そのメンバー(+教員)だけにしかアクセス権のない作業エリアです。 その中に提出用フォルダを作ってもらいましたが、 その操作がすぐに反映されるので、生徒たちは驚いていました。
この課題に取り組むにあたってのスケジュール、条件、評価の観点などを 確認しました。また、毎時間実習記録をつけて、それぞれが取り組んだことを振り返ると ともに全体のスケジュール管理もするように指示をしました。
担当の店舗、もしくは場所を確認し、簡単な企画書を作ってもらいました。 お店のコンセプトは何か、アピールするポイントは何か、ページの色調はどうするか、 ページ構成はどうするか・・・などです。 そしてそれをお店の方に提案しながら、打ち合わせをしていきます。
前回作成した名刺を用意して挨拶の仕方などを確認、 、カメラを準備して、服装を整え、いざ出発です。 生徒たちはやや緊張した面持ちで、弘明寺商店街へと出かけていきました。
*挨拶と第1回打ち合わせ*
生徒たちの反応は様々でしたが、皆それなりに打ち合わせができたようです。 次回の打ち合わせ日程や取材日程を約束してきたグループもありました。
打ち合わせをした結果をふまえ、企画書の変更を確認してもらいました。 さっそく撮影してきた写真をグループフォルダに取り込んでもらいました。 写真をみると、店長さんの写真や、お店の方と一緒に撮った写真など、 いい雰囲気でコミュニケーションがとれている様子がわかり、 ほっとしました。
先方のご都合もあるので、授業以外の時間でも随時取材に行ってかまわないが、 事前に申し出ること、またデジタルカメラも随時貸し出すとのことを確認して終わりました。 次回からは、具体的にグループ内で分担しながらページ作成の作業に入っていきます。
第13回・全体設計と画像処理
*全体の設計*
企画の段階で、全体の構想は練ってもらいましたが、打ち合わせを経て再度全体設計を確認してもらいました。 特にグループでの作業ですので、お互いに全体イメージを共有していないと、 作業分担もできません。従って特にこの部分が大切な作業になります。
*画像の処理*
前回、ほとんどのグループがデジタルカメラを使って何らかの写真を撮ってきています。 目安としてファイルサイズを30KB以下に落とすように、処理の仕方を確認しました。
イラストについては、ペイントなどで描いて最終的にはgif形式に変換してもらいます。
第14回・グループでの作業(1)
*グループでの作業*
それぞれのグループ内で、 イラストを担当する人、写真の加工にあたる人、gifアニメーションを作っている人、 ページ本体を作っている人・・・と得意分野を活かして作業を進めていきます。
追加の取材に行くグループもあります。外出の手続きをしてカメラを借りて出かけていきます。 弘明寺商店街は、学校のすぐ近くですので、1時間もあれば充分行ってこられます。
*実習記録*
毎時間必ず最後に実習記録をつけてもらいます。 グループごと、その中で個人として取り組んだことを確認し、 なおかつスケジュール管理(限られた時間内に完成させる)をしてもらうためです。 簡単ですが、コメントをつけて返します。
ヴァーチャル弘明寺タウン・実習記録
NO 月 日 曜 グループとして取り組んだ内容 自分が取り組んだ内容 感想 検印 1 担当店舗への挨拶、打ち合わせ、取材
2 3 4 5 6 7 8 9 最終提出
第15回・グループでの作業(2)
*授業風景*
それぞれのグループで相談をしながら、作業を進めています。
*取材活動*
ページを作成していく中で、担当のお店の方に取材をさせていただくわけですが、 その中で生徒たちがいろいろとお世話になりました。 時間を割いて取材活動にご協力をいただいたのはもちろんですが、 例えば振り袖を着付けしてもらったり (生徒は大喜びでまわりの生徒の羨望の的になっていました)、 商品であるパンやお弁当などをいただいたりしました。 生徒たちは、取材を通して地域の方々といろいろな話をする中で、 仕事に対する真剣さを学び、また自分たちに対する暖かい気持ちを感じたのではないか と思います。
ご協力いただいた店舗の方々には大変感謝をしております。 この場を借りてお礼申し上げます。
第16回・グループでの作業(3)
*中間提出*
中間提出をしてもらいました。 ヴァーチャル弘明寺タウンのトップページからそれぞれのページにリンクを設定しておき、 そこから一通り進捗状況を鑑賞しました。 他のグループの出来具合になかなかやるじゃんという声、負けてられないぞと言う声など 反応は様々でした。 フォルダ内のファイルの整理(日本語ファイル名はないか、必要のないファイルが残っていないか?) などについても注意を促しました。
第17回・グループでの作業(4)
*印刷*
作業はグループごとにそれぞれ進めています。
ほぼおおまかにできてきたかな、というところでページの印刷をしました。 次回担当の店舗を訪問し、打ち合わせをするための準備です。
(それぞれのグループがノートパソコンを持って行って、その場でプレゼンテーションできれば いいのでしょうが、そのような機材もないので・・・)
第18回・グループでの作業(5)
*第2回打ち合わせ*
あいにくの雨の中、印刷したページをもってそれぞれ担当のお店を訪問しました。 今回はアポなしで伺ったので、店長さんが不在のところもありました。 そういうところは、資料をおいてきてもらいました。 おおかたのところは、OKをもらっていましたが、グループによっては、修正の依頼を受けたり、 追加の取材をしたりということろもありました。
第19回・グループでの作業(6)
*仕上げ*
前回の第2回打ち合わせを受け、最終的な仕上げです。 特に大きな修正の必要もなく、既に完成しているグループには、 おまけのページを作ってもらいました。
第20回・最終確認・提出
*最終確認*
この日は学期末ということで、1時間の授業でした。
グループごとに提出用フォルダの中にあるファイルの点検と整理をしてもらいました。 日本語のファイル名がないことを確認、画像ファイル等ファイルサイズの確認、 不要なファイルの削除、リンク切れのファイルの点検などです。 1年生の時に1度経験していますから、 さすがにこのあたりは、きちんとできていました。
*提出*
各グループのトップページから「ヴァーチャル弘明寺タウン」のトップページへの 戻りリンクを挿入してから提出です。提出用のフォルダごと提出です。 提出されると、「ヴァーチャル弘明寺タウン」のトップページからのリンクがつながり、 相互に閲覧できるようになります。 他のグループの作品を鑑賞して、お互いに努力を称えあっていました。
生徒の感想は、ヴァーチャル弘明寺タウン(おまけのページにあります。)
*タウンニュースの取材を受け、南区版11月27日号で取り上げていただきました。
*神奈川新聞の取材を受け、12月5日の朝刊で取り上げていただきました。
*読売新聞の取材を受け、1月9日の朝刊で取り上げていただきました。
→YOMIURI ON-LINE
*1月13日のFMヨコハマ「イブニング・ステップス」の「イブニングスクランブル」のコーナーで、 私が電話によるインタビューを受ける形で取り上げていただきました。
評価について
この単元について、観点別の評価規準と具体的な評価方法をまとめてみました。
関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 評
価
規
準
・担当先の店主らと積極的にコミュニケーションをとることで、 情報収集をする。
・Web ページを通して積極的な情報発信をはかろうとする。
・グループのメンバーと協力して、取り組もうとする。・内容に合わせた効果的なWeb ページのデザイン等を考えることができる。
・Web ページによる効果的な情報発信の方法を理解し、適切に用いることができる。
・担当の店主から依頼された事柄を適切に取り込むことができる。
・内容に合わせた効果的な情報発信のデザイン等を考え、適切に表現することができる。
・店主から依頼された事柄に適切に対応することの意義を理解し、 具体的に解決をはかるための手法についての知識を身に付けている。
・Web ページによる情報発信の意義を理解し、 そのための様々な工夫についての技法を身に付けている。
評
価
方
法
等
出席状況
観察
実習記録
感想文 など
Web ページ設計図
Webページ作品
実習記録 など
Webページ作品 など
Webページ作品
実習記録 など
第21回・プレゼンテーションの準備
*プレゼンテーションの準備*
「ヴァーチャル弘明寺タウン」で作成したWebページについて、 お店を選んだ経緯、アピールしたポイント、工夫したところ、 苦労したところ、お店の方との交流、エピソード、良かったこと、感想などを中心に プレゼンテーションをするということで、準備をしてもらいました。
プレゼンテーションについては、1学期に取り組んできましたので、 さっそく準備に取りかかっていました。
第22回・プレゼンテーション
*プレゼンテーション*
準備にかける時間が不充分(前回2時間)ではありましたが、 順番にプレゼンテーションをしてもらいました。
今回のプレゼンの趣旨を勘違いして、お店のアピールをする部分も若干ありましたが、 おおかた趣旨に沿ったものでした。 お店の方々に対する感謝の気持ちや、 この取り組みを終えての充実感なども表現されていました。
プレゼンテーション自体も、1学期に比べて自信がついたようで、 堂々とはっりきとしていて、上手になっていると感じました。 グループ内でのチームワークもとれていました。