Weekend Mathematicsコロキウム室1998.1〜6/NO.15


コロキウム室


NO.107     6/1   Junko   平方の問題(3)

石川県立高岡中学校 数学の部屋「2乗すると・・Part2」 を読んで NO.92 の証明が完全ではないことが、わかりました。

1の位が5から始まる5、25、625、・・・という系列と 1の位が6から始まる6、76、376、・・・という系列があります。
私は一番上の位をa(a=1、2・・・9)として、 mod10(10で割った時の剰余類)を使って探していきました。
a=0を除外したのは、例えば「0625」などという数は、 実際には意味がないと判断したからです。
それ自体はいいと思うのですが、 その段階で5の系列には先がないと判断してしまったことは誤りでした。
次の段階で「a0625」と5桁で表記されるものを吟味するべきでした。
改めてここでやり直してみます。

以上により、条件を満たす数は5の系列と6の系列に無限にあるという 結論を得ることができると思います。

ところで、石川県立高岡中学校の
数学の部屋「2乗すると・・Part2」の中で、 広島県の清川育男さんが

5の系統について
        525.....................25
       225...................625
      252=390625..............90625
    906252=821290625.........890625
   906252=79321890625......2890625
  8906252=835572890625....12890625
 28906252=16616812890625.212890625
128906252=桁あふれ。

次に、6の系統について、
        626...............10−
       2=576。............10−
      762=14376...........10−
     3762=8799376.........10−10
   1093762=1196109376......10−
  1093762=5054327109376...10−
 71093762=758804387109376.10−
871093762=桁あふれ。
という風に規則性を指摘なさっています。

5の系統については、NO.92で、 625を探し出した時のことを考えてみます。

a25と3桁で表記できるもの
x=100a+25

=(100a+25)
 =10000a+5000a+25
 =(100a+50a+)×100+25
これの100の位とxの100の位が一致しているためには、
100a+50a+≡a(mod 10)
≡a(mod 10)
a=
従って、25

6の系統については、NO.92で、 376を探し出した時のことを考えてみます。

a76と3桁で表記できるもの
x=100a+76

=(100a+76)
 =10000a+15200a+576
 =(100a+152a+5)×100+76
これの100の位とxの100の位が一致しているためには、
100a+152a+5≡a(mod 10)
2a+≡a(mod 10)
a≡−(mod 10)
a≡10−(mod 10)
a≡(mod 10)
a=
従って、76

という訳でこの規則性が説明できると思います。


さらに、

1の位の数が5のときをFとする。
1の位の数が6のときをSとする。

+S=10n+1+1の関係がみられます。

という結果を示していらっしゃいますが、 これには感動しますね。 本当に不思議です。
詳しくは、石川県立高岡中学校の
数学の部屋「2乗すると・・Part2」をご覧ください。




NO.108     6/1   水の流れ   1998和の問題(3)

6月1日でコロキウム室の1年になりますね。

さて、奇数の場合は 和が平方数になることに気がつけば、
 n−m=1998
因数分解して、
(n+m)(n−m)=1998=1×2×3×3×3×37より、
2つの因数の和は2nとなり、組み合わせで
(偶数+奇数=奇数)となる場合は不可能です。   したがって、解なし。




   

NO.109     6/1   Junko  サ−ビス券の問題(2)

答えは33本ですかね?
33本購入すると、その空き缶も当然33本ですから、 そのうち30本を持っていけば、 6本の缶ジュ−スと交換してもらえます。 これで33+6=39本。
次に先程の残りの空き缶3本と今回の空き缶6本で、 合計9本分の空き缶があることになります。 そのうちの5本を持っていけば、 缶ジュ−スが1本もらえます。 これで39+1=40本。
さらに先程のあまりの空き缶4本と今回の1本を足して 合計5本分の空き缶があるわけですから、 これでまた缶ジュ−ス1本がもらえて めでたく40+1=41本となるわけです。

この話をしたら、隣の席のS先生が、 「え−っ、それではみんなで一緒に飲めないじゃん?  そんなのだめだよ−!」と怒られました。
さらに、それを聞いていたI先生、 「俺の店にそんな客が度々、空き缶を持ってきたら、怒るよ!」 (彼の実家は酒屋です)
「普通、サ−ビス券でもらったものにサ−ビス券はつけないでしょう・・・。」

まあ。それはさておき・・・。

そうそう、32本では41本を獲得できないことを示さないといけませんでしたね。 先程と同じようにすれば、39本しか獲得できないことがわかります。 やってみてください。

さて、このアルゴリズムを式で表してみました。

ガウス記号[x]というのを使います。
これは、xを越えない最大の整数を与えます。
イメ−ジとしては、少数点以下切り捨てなのですが、 負の数についてはこのイメ−ジだと間違えますから要注意です。

    1.[1.85]=1
    2.[5]=5
    3.[10.5]=10
    4.[−2.5]=−3
    5.[−0.1]=−1
 

本題に入ります。
獲得したジュ−スの本数をaとします。
それらをすべて飲んで、手持ちの空き缶の本数をbとします。
一番最初にa本を購入したとします。
=a、b=a

次の漸化式で、数列a、bを定義します。

=an−1+[bn−1/5]

b=bn−1−[bn−1/5]×5+[bn−1/5]
  =bn−1−[bn−1/5]×4
<5で終了します。
その時のaが最終的に獲得するジュ−スの本数です。

a=33でスタ−トすると、
=33、b=33
=39、b=9
=40、b=5
=41、b=1<5
従って、a=41本ですね。
a=32でスタ−トすると、
=32、b=32
=38、b=8
=39、b=4<5
従って、a=39本となるわけです。
この式の「5」のところを任意の数に変えれば、 いろいろなサ−ビス券にも対応できるのではないでしょうか?




 

NO.110     6/2   水の流れ   4桁の問題(1)

全部が同じ数字ではない4桁の整数を 好きなように選びなさい。 この4つの数字を並び替えてできる 最大の数から最小の数を引き、 その答えで同じ操作を繰り返す。 3桁の数になったら1000の位に0をつける。 どんな整数を選ぼうと最後はある4桁の数になる。 その数はいくつでしょうか?
じゃ、3桁の場合はどんな数字になるかも考えてください。




 

NO.111     6/2   ぷー   円に関する微分(1)

1つ、とんでもないこと(?)をお聞きしても良いでしょうか?
円の面積πrを微分すると 円周の2πrになり、 同じく球の体積4/3πrを微分すると 表面積の4πrになるのはなぜでしょうか?




 

NO.112     6/2   水の流れ   サ−ビス券の問題(3)

サービス券の問題は33本で、空き缶が1本残ります。
実は、順に飲み干し時間が必要ですので、 3回待つことになります。 そこを店の人に理解してもらい一度に購入することが できると良いのですが。 でも、21世紀の近い将来リサイクルで、 このようなサービス券が発行されるかもしれません。 先取り学習のつもりで考えましょう。

さて、コロキウム室の中で、
獲得したジュースの本数をa(n),
手持ちの空き缶の本数をb(n)とする。
一般に、(kは自然数)
 a(n)=4k+m(m=1,2,3,4)のとき、
 b(n)=5k+mとなり、k本サービスになります。
 さらに、m本空き缶として残り、交換は次回になります。

話はよく似ていますが。
あるとき、大バーゲンセールで、50%off  残りの50%は商品券をさし上げます。 尚、この商品券はこの期間中に商品に交換できる場合 とそうでない場合を考えると、本当に半額なのでしょうか? 考えものです。





 

NO.113     6/4   水の流れ   円に関する微分(2)

円の微分について、私の授業風景を紹介します。
 

平面上の面積について、区間[a,b]で、 f(x)≧0とする。
曲線 y=f(x) とx軸、および2直線x=a,x=b  で囲まれた部分の面積Sは
S=∫(x=a…x=b) f(x) dx  で表されます。
実は、区間[a,b]で、任意のxの値に対して このf(x)は一本の線分の長さを示していると考えてください。 この一本一本の直線を区間[a,b]まで寄せ集めてできたのが、 求める囲まれた部分の面積と考えます。

私の場合、この所の授業は下に垂れ下がった優雅な曲線を 描いた装飾用「すだれ」を教具にします。
想像できましたか。 (ないときは、画用紙をはさみで適当に切って、 即席の「すだれ」を作ります。)



さて、半径rの円について、その中に同心円を作ります。
中心を原点にとり、図のようにx軸を取ります。 ここで、この円を樹木の年輪のように表皮を一枚一枚はがしていきます。 (子供のバームクーヘンの食べ方を思い出してね。)

それを下に一本一本縦に並べてください。
すると、一番左の線の長さは2πrで この横は半径のrです。
だから、円の面積は 2πr×r÷2=πr
(半径rの円の円周が2πrであることは既知とします)

このことを先ほどの、積分で考えると、 区間[0,r]の任意のxに対して、 線分の長さ2πx を寄せ合わせると、
πr=∫(x=0…x=r)2πx dx
<私はこのような方法で切って、積分することを渦巻き積分・ 年輪積分と生徒には言っています。>
質問の答えとしては、円の面積を微分すると、 円周になると考えるのでなく、 円周の長さ2πx を0からrまで積分すると、 円の面積を表すのです。

次は、球の体積に移ります。 これも、授業ではタマネギの表皮を一枚一枚はがして、 生徒には説明します。 (臭いは相当なものがあります・・・すぐにかたずけること)
球の表面積が4πr であることは、 生徒にはみかんの皮で説明します。 (ないときは、紙風船を使います。 だから、ときどき薬局でもらう場合大切に保管してあります。 破って使うため二度と復元しません。)
半径rは測って知っておいてください。 なるべく丸いみかんを半分に切って皮をはがします。 適当な大きさにして、 半径2rの円の表面に張り付けてください。 一部誤差はありますが、一面に張り付けられます。 (先ほどの紙風船の場合は逆にのりしろの部分をはがしていけばよいのです。 はがし方に研究の余地があります。 最後は上手に円に張り付けてね。)  証明終わり

空間での体積の求め方は、x軸を考え、 それに垂直な平面による立体の切り口の面積をS(x)とする。
区間a≦x≦bの範囲にある立体の体積は
V=∫(x=a…x=b) S(x) dx   で表されます。
体積の求め方はいかにして、立体を切っていくのか。 または、はがしていくのかです。
この単元での教具は、さつまいもかポテトと 市販されている筒のポテトチップスを準備します。 さつまいもかポテトをまな板の上で切ってスライスした チップスを寄せ集めた立体の体積が上の公式になっています。 (私の場合別名スライス積分と言います。)
 では、なるべく丸いタマネギの皮を一枚一枚むいて、 それを寄せ集めて、かぶせていきます。 (大きさの違う帽子を思い出して重ねてください。) 球が出来ます。

球の体積=(一枚一枚の表面積)×(厚み)
        = ∫(x=0…x=r)4πx dx 
(この命名は表皮積分、雪だるま積分、 コーン積分と言っています。)
質問の答えとしては、球の体積を微分すると、 表面積になると考えるのでなく、 表面積4πx2 を0からrまで積分すると、 球の体積を表すのです。

さて、いろいろな名前の積分がでてきましたね。 他にバームクーヘン積分を伝えます。 回転体の体積を求めるのに利用します。
0≦a≦x≦b において、曲線y=f(x)≧0 と X軸との領域をY軸の周りに回転してできる立体の体積をVとする。 (洋菓子のバ−ムク−ヘンを思い出してください。)

<Y軸の周りに回転した立体の体積です>
では、この立体の表皮を大根の桂むきようにはがします。 (教室には大根があり、私が包丁で皮をむいています。 おかげで、桂むきは得意になりそうです。)
a≦x≦b の任意のxに対して、 原点からxの距離にある一枚の表皮の半径はxだから、 円周は2πxで、高さがf(x)になります。 この表皮の面積は2πxf(x) となり、
V=∫(x=a…x=b)2πxf(x) dx という公式が生まれます。




 

NO.114     6/4   水の流れ   円に関する微分(3)

半径10pの2つの直円柱を直交させたとき、交わりの部分の体積を求めてください。 (どのようにスライスするかがポイントです。)




 

NO.115     6/4   水の流れ   円に関する微分(4)

曲線C:y=f(x)と直線m:y=xtanθ で囲まれた図形を、 直線 m を 軸として回転して得られる立体の体積Vを求めよ。 (勿論、囲まれた図形がある場合)





 

NO.116     6/4   Junko   円に関する微分(5)

私もこの事実を知ったとき、感動しました。 その理由を自分なりに納得できた時には、 微分法のすごさを実感したのを覚えています。
微積分は厳密にやろうとするととても大変なので、 (理科系の学生の多くは、 大学1年生でε−δ論法に悩まされるはめになります。) 感覚的な話をします。

本題に入る前に、まず面積の話をします。 高校2年生の授業で、関数を定積分すると面積が出るよというあれです。

関数y=f(x)のグラフ(この範囲ではy>0として考えます。)と、 直線y=a(aは定数)と直線x=x、 そしてx軸の4つで囲まれた部分の面積を考えると これはxの関数になるので、S(x)とします。

S'(x)=f(x)、つまり面積の関数S(x)を微分するともとの関数f(x)になる。 だから面積を求めたい時は微分の逆、つまり積分をすればいいということになるわけです。

導関数の定義より、

S'(x)=lim(h→0){S(x+h)−S(x)}/h

ここで、S(x+h)−S(x)の図形的意味を考えると、 左の図の水色の部分になります。



この範囲、x〜x+hでのf(x)の最大値をM、最小値をmとするならば、 面積の関係から次の不等式が成り立ちます。

mh<S(x+h)−S(x)<Mh

これらをh>0でわると、
m<{S(x+h)−S(x)}/h<M となります。

h→0の極限を考えたときに、mもMも左端の値、 つまりf(x)に近づくことから、

S'(x)=lim(h→0){S(x+h)−S(x)}/h=f(x)

が言えるわけです。

実に感覚的な話をすると、微分というのは、 少し幅(h)を持たせておいて、 その幅を限りなく0に近づけた時にどうなるかという話です。
ですから、面積を微分すると上の図の赤いラインになるのです。

また、積分というのは連続的に足していくのだという感覚で話をするならば、 赤いラインを徐々に足していくと、面積になるというわけです。

(直線には幅がなく、それをいくら足しても面積は0だと言われそうですが、 そこはご勘弁。極めて感覚的に話をしていますので・・・。)

さて、円の話をしましょう。
半径rの円の面積をS(r)としましょう。
S(r)=πrはよくご存じですよね。
これを微分すると、S'(r)=2πrとなり、これは外周の長さです。

先程と同じように考えると、
導関数の定義より、

S'(r)=lim(h→0){S(r+h)−S(r)}/h

ここで、S(r+h)−S(r)の図形的意味を考えると、 左の図の水色の部分になります。



このド−ナツ部分の面積は、 外側の外周の長さを1辺とし、 もう1辺をhとする長方形よりは小さいけれど、 内側の外周の長さを1辺とし、 もう1辺をhとする長方形よりは大きいわけです。
ですから、次の不等式が成り立ちます。


2πrh<S(r+h)−S(r)<2π(r+h)h

これらをh>0でわると、

2πr<{S(r+h)−S(r)}/h<2π(r+h)

h→0の極限を考えたときに、 外側の半径もrに近づくわけですから、 S'(r)=lim(h→0){S(r+h)−S(r)}/h=2πr

が言えるわけです。

先程と同じに感覚的な話をすると、 円の面積、rをほんの少し(h)増やして、 その幅(h)を限りなく0に近ずけると円周の長さになるのです。

積分でみれば、円の半径rを少しずつ増やしながら、 円周の長さを足していくと面積になるのです。

球の体積についても、同じように説明できると思います。
半径rの球の体積をV(r)とすると、
V(r)=(4/3)πr
これを微分すると、
V'(r)=4πrとなり、 これは半径rの球の表面積を与える式となります。

微分で考えると、球の体積、rをほんの少し(h)増やして、 その幅(h)を限りなく0に近ずけると表面積になるのです。

積分で言えば、円の半径rを少しずつ増やしながら、 表面積を足していくと体積になるのです。






 

NO.117     6/5   ヴァー    円に関する微分(6)

「円に関する微分」に対する意見ですが、
この考え方はいろいろな図形に応用できますね。
ここでは例として、

  1. 長方形
  2. 円柱
を考えてみます。

(1)長方形

たて「a」横「b」の長方形の面積「S」は

S=ab

です。

右の図のように座標軸「a」「b」を取っておくと微分すると言う意味がわかりやすいと思います。

このSを「aの関数」だと思って「aで微分」すると、

dS/da = b

となり、これは横の長さを表します。
右の図で言うと、daが小さくなるにつれてdSも小さくなりそれがbに近付くと言うことです。

またSを「bの関数」だと思って「bで微分」すると、

dS/db = a

となり、これは縦の長さを表します。
右の図で言うと、dbが小さくなるにつれてdSも小さくなりそれがaに近付くと言うことです。

(2)円柱

底面の円の半径「r」、高さ「h」の円柱の体積「V」は

V=πr2h

です。

h軸とr軸は右の図のように取っておきましょう。

この体積を「rの関数」だと思って「rで微分」すると、

dV/dr = 2πrh

となり、これは円柱の側面積を表します。

またVを「hの関数」だと思って「hで微分」すると、

dV/dh = πr2

となり、これは円柱の底面積を表します。

では、問題です。

底面積「S」、高さ「h」の円すいの体積「V」は

V= Sh/3

です。
このVを「h」の関数だと思って「hで微分」すると

dV/dh = S/3

になります。
今までの感じからすると、「dV/dh = S」になるはずなんですが、
どうしてならないのでしょうか。

実は、今の私の論理展開には重大な間違えがあるのですが、
気づきますか?





 

NO.118     6/6   Junko   4桁の問題(2)

3桁については、いろいろやってみると必ず最後は「495」に たどりつくようです。これを示します。

3桁の数字を大きい順に並べ替えた状態で「abc」と表記されていたとします。
(a≧b≧c、ただしa=b=cは除く)

  1.  「abc」−「cba」
    =(100a+10b+c)−(100c+10b+a)
    =99(a−c)
    
    ここで、a−c=kとおくと、
    a>cという条件から、k=1,2,3・・・9
    したがって、具体的には、
    •  99
    • 198
    • 297
    • 396
    • 495
    • 594
    • 693
    • 792
    • 891
    の9つとなります。
    大きい順に並べ替えますので、実質的には5つとなります。
    これらは、10の位が9、かつ1の位と100の位をたすと9になるという 共通の特徴を持っていますから、 大きい順に並べ替えると、
    「9(9−k)k」(k=0,1,2,3,4)とまとめることができます。
  2.  「9(9−k)k」−「k(9−k)9」
    ={900+10(9−k)+k}−{100k+10(9−k)+9}
    =99(9−k)
    
    k=0,1,2,3,4ですから、具体的には、
    • 99×9=891
    • 99×8=792
    • 99×7=693
    • 99×6=594
    • 99×5=495
    の5つとなります。
    大きい順に並べ替えますので、実質的には4つとなります。
    先程と同様に、大きい順に並べ替えると、
    「9(9−l)l」(l=1,2,3,4)とまとめることができます。
  3.  「9(9−l)l」−「l(9−l)9」
    ={900+10(9−l)+l}−{100l+10(9−l)+9}
    =99(9−l)
    
    l=1,2,3,4ですから、具体的には、
    • 99×8=792
    • 99×7=693
    • 99×6=594
    • 99×5=495
    の4つとなります。
    大きい順に並べ替えますので、実質的には3つとなります。
    先程と同様に、大きい順に並べ替えると、
    「9(9−m)m」(m=2,3,4)とまとめることができます。
  4.  「9(9−m)m」−「m(9−m)9」
    ={900+10(9−m)+m}−{100m+10(9−m)+9}
    =99(9−m)
    
    m=2,3,4ですから、具体的には、
    • 99×7=693
    • 99×6=594
    • 99×5=495
    の3つとなります。
    大きい順に並べ替えますので、実質的には2つとなります。
    先程と同様に、大きい順に並べ替えると、
    「9(9−n)n」(n=3,4)とまとめることができます。
  5.  「9(9−n)n」−「n(9−n)9」
    ={900+10(9−n)+n}−{100n+10(9−n)+9}
    =99(9−n)
    
    n=3,4ですから、具体的には、
    • 99×6=594
    • 99×5=495
    の2つとなります。
    大きい順に並べ替えますので、実質的には「954」ただ1つとなります。
     954−459
    =459
    
    となり、たかだか6回の操作ですべて「459」に帰着します。


2桁については、最後はサイクリックになるようです。 これを示します。

2桁の数字を大きい順に並べ替えた状態で「ab」と表記されていたとします。
(a>b)

 「ab」−「ba」
=(10a+b)−(10b+a)
=9(a−b)
ここで、a−b=kとおくと、
a>bという条件から、k=1,2,3・・・9
したがって、具体的には、 の9つとなります。
大きい順に並べ替えますので、実質的には5つとなります。
これらは、1の位と10の位をたすと9になるという 共通の特徴を持っていますから、 大きい順に並べ替えると、
「(9−k)k」(k=0,1,2,3,4)とまとめることができます。
 「(9−k)k」−「k(9−k)」
={10(9−k)+k}−{10k+(9−k)}
=9(9−2k)
9−2k=lと置き直すと、k=0,1,2,3,4より、 l=9,7,5,3,1となり、具体的には の5つとなります。
そしてこれらは、81→63→27→45→09→81 という風に繰り返します。

4桁については、6174に帰着し、 カプリカ数というのだそうですが、よくわかりません。





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