n個の異なるものの中から重複を許して、r個のものを
選ぶ重複組み合わせの数を
nHrで表します。
例えば、りんご、柿、みかんの中から、とにかく5つの果物を買いたい。
買わない物があってもいい、どんな買い方があるか?
というような問題がこれにあたります。
これは3種類のものの中から重複を許して
(それぞれの果物はふんだんにあるので、極端な話し、5個ともりんごでもいい)
5つ選んでくるわけですから、その総数は3H5となります。
このとき、こう考えます。
5つのものを買うので5つの○、そして3種類を仕切るための棒を2つ用意します。
「○○○○○||」です。そして、これの並べ方を考えます。
果物の順番は予め決めておきます。
例えば、左からりんご、柿、みかんというように・・・。
「○○|○|○○」なら、りんご2個、柿1個、みかん2個
「○○||○○○」なら、りんご2個、柿0個、みかん3個
「|○○○|○○」なら、りんご0個、柿3個、みかん2個
といった具合です。
ですから、問題は「○○○○○||」の並べ方です。
これは、○が5個、|が2個の合計7個のうち、
○の置き場所を5つ選んでくればいいので、
7C5となります。
すなわち、3H5=7C5=21です。
一般に、nHrを考えるときは、
r個の○とn個を仕切るための(n-1)個の|の並べ方を考えればいいわけですから、
nHr=n+r-1Crで計算することができます。