公開授業(大阪府立松原高等学校)
松原高校について
松原高校は1974年に開校。松原市民による普通科公立高校を松原市内に建設しようという
運動によって出来た。1期生は「一流でも三流でもない高校間の格差を否定した新しいタイプ
の高校=地元高校を創ろう」という目的を持って、学校のなかみ作りに取り組む。
校内的にも同和教育を中心に据えて「生活規律」「学力」「仲間作り」
を大切にする教育方針をはっきりと目指した。反差別人権教育の広がり、
進路指導の充実によって、地域からの「面倒見のよい学校」という評価も定着した。
87年には地元集中率は80%を越え、地元高校育成の願いが実現する。
20周年を機に、自由選択科目を創設、授業やカリキュラムの改革に本格的に取り組んだ。
保育所や福祉施設との連携、国際交流の活動も始まる。
こうして、地元高校育成の財産を継承、発展させるために1996年度、
新たな地域の総合高校としての総合学科を開設した。
<教育目標>
国際化、高齢化、情報化の時代に、地域社会や国際舞台で、
人と人とのかかわりを大切にし、課題解決に向けた知識と行動力=生きる力を兼ね備えた
人材を育成する。
<総合学科・系列>
- ヒューマンネットワーク系列・・・アジア、地球環境、異文化体験、自己成長、そしてNGO・ボランティア活動、こういったコンセプトがベースになってこの系列は設定されている。
- コミュニティ系列・・・福祉・保育・看護に関心を持つ生徒を対象にした「福祉系の講座」では、福祉施設や保育所や病院などの実際の現場に、訪問や実習に訪れている。
- マルチメディア系列・・・コンピュータやワープロ、ビデオ、活字と言う代表的なメディアだけでなく、自分の内面を表現できる手段を学ぶことができる。
- スポーツ&カルチャー系列・・・には、スポーツや芸術の力を伸ばすために、専門家を目指す人にはより高度な技術が身に付くような講座が、心と体の"ゆとり"を求める人には楽しく続けていくための講座がある。
- エコロジー・サイエンス系列・・・は、一つは科学実験・園芸実習を中心に「地球環境や身の回りの様々な出来事」を学ぶこと。そして、もう一つは自動車・電気・製図などの「工業に関わること」を学ぶことである。
11月8日(木)、バスで松原高校到着。
歓迎の立て看板が出迎えてくれました。
卒業記念碑
看護基礎医学U(3年、コミュニティ系列、入浴介護実習室)
自分たちが作成した健康教育教材としてのビデオを鑑賞していました。
スポーツT(1年、スポーツ&カルチャー系列、グランド)
やり投げの実習をしていました。
和服を知る(3年、コミュニティ系列、被服教室)
ひとえ長着の製作をしていました。
工業基礎A(1年、エコロジー&サイエンス系列、工業基礎室)
リサイクルの重要性についての話しをしていました。
2名の留学生(フランス人とアメリカ人)も一緒に授業をうけていました。
コンピュータ応用C(3年、マルチメディア系列、LAN2)
「my shade」を利用して、3次元画像の処理を実習していました。
廊下には生徒さんの作品が。総合学科研究大会のポスターです。
ステップtoアート(1年、スポーツ&カルチャー系列、美術室)
いろいろな技法から生まれた紙を再構成し、作品として仕上げるという課題に取り組んでいました。
工芸T(1年、芸術選択科目、デザイン実習室)
陶芸で小皿を制作していました。
文化祭の出品作品、最優秀賞
白、グレー、黒に色分けされた楊子をさして出来上がっている絵です。感動もの。
ベトナム研修旅行の報告が廊下に張られていました。
手話講座(2年、コミュニティ系列、図書室)
マクドナルドでの接客の応対を手話で実習していました。
3年生の先輩が実際にやっている様子をビデオでみました。
彼女は、マクドナルドでも表彰されたそうです。
カウンセリング講座(1年、コミュニティ系列、家庭科総合実習室)
カウンセラー役、クライアント役に別れて、ミニカウンセリング(5分)の実習をしていました。
まわりの生徒はそれを評価しています。