平成14年度総合学科等新科目実技指導講座
日時
| 平成14年6月11(火)〜14日(金)
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場所
| 独立行政法人教員研修センター(筑波)
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日程及び内容
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6月11日(火) |
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13:00〜13:30 | 開講式
| 13:30〜15:30 | 講演「青少年の意志決定力をどう育むか」
ジュニア・アチーブメント本部専任理事 中許 善弘
| 15:45〜16:30 | オリエンテーション
| 6月12日(水) |
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9:00〜10:20 | 実践発表「『産業社会と人間』の事例研究」
岐阜県立土岐紅陵高等学校教諭 高山 里美
講義「インターンシップへの参画」
三重県桑名商工会議所事務局長 阪野 房義
| 10:30〜12:00 | 講義「『産業社会と人間』の指導」
文部科学省教育課程教科調査官 板橋 孝志
| 13:00〜16:30 | 演習「『産業社会と人間』の指導計画作成」
| 6月13日(木) |
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9:00〜10:30 | 講義「ガイダンスカウンセリングの理論」
筑波大学大学院心理学系教授 渡邊 三枝子
| 10:40〜12:00 | 講義「ガイダンスカウンセリングの実践」
東京都立雪谷高等学校教頭 大池 公紀
| 13:30〜16:30 | 研究協議「ガイダンスの充実に向けた取組」
指導・助言
東京都立雪谷高等学校教頭 大池 公紀
千葉商科大学助教授 鹿島 研之助
上宮太子中学校・高等学校長 田村 昌平
筑波大学附属坂戸高等学校長 服部 次郎
| 6月14日(金) |
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9:00〜 9:50 | 講義「総合学科における入学者選抜の改善」
東京都立桐ヶ丘高等学校長 天井 勝海
| 10:00〜10:50 | 講義「総合学科における『総合的な学習の時間』」
文部科学省教育課程教科調査官 板橋 孝志
| 11:00〜12:20 | 実践発表及び研究協議「『総合的な学習の時間』への取組」
広島県立高陽東高等学校教諭 高村 聖吾
兵庫県立神戸甲北高等学校長 藤井 俊之
| 13:30〜15:00 | 班発表及び研究協議「『産業社会と人間』の指導計画」
文部科学省教育課程教科調査官 板橋 孝志
| 15:00〜15:30 | 閉講式
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印象に残ったことば
- 意志決定は持っている、それを行動にうつすかどうかである。
日本の子供たち、機会と場がない、それを引き出すのが先生の仕事(中許)
- 基本を繰り返す上に個性が輝く(中許)
- 価値観の同じ集団は薄っぺらい(中許)
- 選択とは、一方をあきらめること(中許)
- 障害となるのは、教員の意識、犠牲になるのは子供たち(中許)
- 体験学習は親子で責任を持って決める(高山)
- 中学校と高校とのインターンの違い(高山)
- 苦労体験(阪野)
- 大きな声で相手に伝わる挨拶をする。校外でも約束を守る。何でも一生懸命やる。(阪野)
- 企業も親、学校から預かったという意識で、また地域社会に貢献するという気持ちで臨んでいる。(阪野)
- 「自分で選択するというこが、予想以上の教育効果をあげている。」ということを総合学科が証明した。(板橋)
- 「ガイダンスカウンセリングの重要性」←総合学科を支えてきたソフトの部分(渡邊)
- 高校改革の方向性 → 総合学科の成功を見本にしている。(渡邊)
- 既にある生徒指導、進路指導をガイダンスの理念に基づいて見直す。(渡邊)
- 入学後、学校に適応するために援助する、信頼関係を作る。(渡邊)
- 子どもたちには未来がある。
計りきれない変化、我々の経験では援助しきれない、未来にそなえるために(渡邊)
- 1年生のガイダンス(適応指導)が最も重要(大池)
- 全職員、少なくとも全教員がキャリアカウンセリングの資質、姿勢を持つ。(大池)
- 多忙ではあるが、学校を作っていく楽しみも役得。(大池)
- スタートしてから100年持つ学校にしないと、かつての卒業生に対する申し訳が立たない。(大池)
- ネットワーク作りが必要な時期。総合学科の弱点を補強し合う意味で(大池)
- 入学者選抜は、学校の教育活動と深くかかわっている。(天井)
- 適応できない生徒、多様な生徒ありき→学校がそれに合わせる(天井)
- 2匹の飢えたライオンに神様がいう、願いをひとつ叶えてやろう
・おいしい羊の肉がほしい
・獲物をとる方法を教えてほしい → 総合学科、総合的な学習の時間(板橋)
- 大人社会が子どもたちのどれだけメッセージを伝えられるか(板橋)
- 総合学科を踏まえて、総合的な学習の時間が生まれてきた。(板橋)
- 「自ら考え、行動できる生徒」の育成のために(高村)
- 「産業社会と人間」→「EpochT」→「EpochU」→ 学習の体系化(高村)
- 総合学科の王道を歩く(藤井)
- 共に学ぶ(藤井)
- 仕掛けをたくさん作る(藤井)
- 基礎(学び方)と基本(知識)の上に築かれた確かな学力(自ら課題をみつけ、研究する力)(藤井)
- 重要なのは、教師の意欲(藤井)
感想
今回、3泊4日の研修ということで、大変いい機会を与えていただいたと思っています。
総合学科の基本理念は今も生きている、それを真っ正面からとらえ、
がんばっている人たちが全国にたくさんいるということを改めて確認できました。
総合学科が取り組んできたことが、着実に成果をあげている、それは生徒たち、
卒業生たちが立証してくれています。
最終日、神戸甲北高校の藤井先生からの言葉の数々にも大変勇気づけられました。
総合学科を一から作って来た先生の講演をこの場で聞けた幸せを感じています。
これをどう受け継いでいくかが、我々の世代に課せられたものと思っています。
総合学科に取り組む教員のネットワークの重要性も感じました。
その意味においても、この研修を通して一生懸命取り組んでいる全国の
先生方と交流ができたことは大きな収穫でした。
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