Weekend Mathematics/問題/問題85
85.2004年の問題
12×167の長方形を、できるだけ数が少ない正方形に分割してください。
パズルより面白い中学入試の算数
ピーター・フランクル著
講談社
解答・その1
(ペンネ−ム:Hiro)
答え 20個
解答・その2
(ペンネ−ム:kiyo)
12*167=2004=(12*12)*13+(8*8)*1+(4*4)*2+(3*3)*4
13+1+2+4=20
20個。
解答・その3
(ペンネ−ム:巷の夢)
正方形
12×12→13個
8×8→1個
4×4→2個
3×3→4個
因って全部で20個の正方形に分割するのが最小個数となります。
解答・その4
(ペンネ−ム:匿名希望)
正方形の数が少ない方がいいのでまず、一辺が12センチの正方形で縦に分割します。
167÷12=13あまり11 次は、横に一辺11センチの正方形で分割。
12÷11=1あまり1 もう一度縦に一辺1センチの正方形で分割。
11÷1=11
と、すると小さい正方形がたくさんできてしまうので、一辺が1センチの正方形を作らない工夫を すれば良いと考えて、一辺12センチの正方形で分割した後の縦12センチ横11センチの長方形を 3×3の正方形4個と8×8の正方形1個と4×4の正方形2個に分割します。
つまり、13+4+2+1で20個・・・かなァ?
解答・その5
(ペンネ−ム:teki)
答え 12×12が13枚、8×8が1枚、4×4が2枚、3×3が4枚 計20枚
12×12をできるだけ多く切り取り、残った12×11を最小個数で分割 する方法を考えました。
12×11から、8×8を1個切り取り、残ったL字型の部分を4×4が2枚と3×3 が4枚に分割すれば、計7枚で分割できますね。
解答・その6
(ペンネ−ム:Nと〜)
12×12の正方形・・・・・・・13個
8× 8の正方形・・・・・・・ 1個
4× 4の正方形・・・・・・・ 2個
3× 3の正方形・・・・・・・ 4個
の合計20個が最小かなぁと思っています。
でも、証明もできていませんし、反例を見つけようと思っても見つけられ ません。みなさんの証明を楽しみにしています。 とりあえず送っておきますね。
解答・その7
(ペンネ−ム:小学名探偵)
答え 20個
最初に12*12の正方形を切り取っていくのは同じですが、次に残った 11*12の正方形の処理が違います。
@8*8の正方形を切り取る(左上)
A4*4の正方形を切り取れるだけ切り取る(@の下)
B残った部分を3*3の正方形で埋める
すると答えは13+1+2+4の20個となります
解答・その8
(ペンネ−ム:杖のおじさん)
答え20個です
最初は25個と思いましたが、できるだけ数が少ない正方形に分割してください、 と問題が出ていますので手計算で やって見ました。その結果20個だと判明しました。最後まで、見てください!
間違いのやり方
617/12=13.9166… 13と余り 617−(12*13)=11
12/11=1.09… 1と余り 12−(11*1)=1
11/1=11 11と余り 0
従って13+1+11=25個です
今回もCASIO(カシオ) FX―870P CASIO(カシオ) FX―890P のポケットコ ンピューター(ポケコン)でプログラムを作ってみました。
プログラムは次の通りです。
10 PRINT“セイホウケイ ニ ブンカツ プログラム” 20 INPUT“ヨコ”;A 30 INPUT“タテ”;B 40 T=0 50 IF A>B THEN C=A:A=B:B=C 60 Y=B/A:Z=INT Y:B=B−A*Z:W=Y−Z 70 T=T+Z 80 IF W>0 THEN 50 90 BEEP:PRINT“セイホウケイ ハ”;U;“コ デス” 100 GOTO 20
プログラム解説
20行、30行でタテ、ヨコを入力します。 50行でタテ、ヨコを小さい順に並べ替えていますので20行でどちらでも先に入力して良いのです。
Tは正方形の総合計をカウントする変数です。Zは正方形がいくつ出来るか計算しています。
Wは正方形を作ったときのあまった部分です。80行で余った部分があると判断されると 50行に飛んで余った部分でいくつ正方形が出来るか計算を行います。
90行でBEEP音を鳴らしPRINT文で結果を出します。
プログラムの作り方いろいろありますので作って見ると面白いです。
このプログラムを実行すると
ヨコ? と聞いてきますので167と入力します。
次にたて?と聞いてきますので12と入力します。
EXEキーを押すと1秒後 セイホウケイハ 25 コ デス と 結果を出します。
タテ 、ヨコ 、適当に入力して見てください。
ヨコ1234567890、タテ12345を入力して見ました。
同じく1秒後、100418個と出ました。
間違いと気づいてやり直したもの
ちょっと待てよ!この答えでは問題の主旨であるできるだけ数が少ない正方形に分割してくださいとい う言葉が反映されていないな!それでは手計算でやってみよう!
最初の正方形は
167/12で13個出来る。
従って12*13=156 残り11×12に正方形が幾つ出来るか考えればいい
縦 3×3 の正方形 4個
右に8×8 の正方形 1個
下右側に4×4 の正方形 2個
合計 20個です
解答・その9
(ペンネ−ム:やなせ)
まず最初に12×12の正方形を横に13個作ります。
残りの12×11を8×8=1個と4×4=2個 3×3=4個でしたかね。
つまり20個でしたか?
解答・その10
(ペンネ−ム:寺脇 犬)
まずは 12×12の正方形を13個とると 12×11の長方形が残ります。
次にその12×11の長方形を縦12、横11として一番大きい11×11の正方形から順番に 左の上の隅にとって残ったスペースから何個かの正方形を切り出していきました、そうすると 左上隅に8×8の正方形をとったときが 12×11を最小の7個で分割出来ました。
つまりはこうです、図がなくて分り難いとおもいますが
左上隅に8×8が1個、其の下に4×4が2個、右隅には上から下へ 3×3が4個並びまして 計7個で最初の13個と足して 20個の正方形に分割出来ました。
解答・その11
(ペンネ−ム:Toru)
なるほど12x167=2004というわけですね。
12x12を13個、8x8を1個、4x4を2個、3x3を4個とすると計20個でで きます。
これより少ない数でできるかどうか検討しなくてはいけませんが、まず、12x12 を使わないとすると、19個以下ではできないので、少なくとも一つは使う。これを 端へもってきて切り離すと、12x155を18個以下でできるか検討ということに なりますが、ここでまた12x12を使わないとすると、と同じように考えていくと (23x11のあたりは、最初ほど簡単ではありませんが)結局、12x11が6個以 下でできるかということになるかと思います。この長方形の12の辺の片側に正方形 を2つ並べる場合、3つ並べる場合というようにいろいろ検討しても、結局6つ以下 ではできそうもないので、20個が最小のように思われます。
解答・その12
(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)
答は、20個です。
12×167の長方形を、できるだけ数が少ない正方形に分割する場合、 まず一番大きな1辺12の正方形をなるべく多く取ります。 167÷12=13余り11なので、初めに13個取ります。
次に、残った12×11の長方形について考えます。 残りの長方形で取りうる正方形の1辺の長さで場合分けをして実際に書いてみます。 すると次のような結果になります。表の中の数は、正方形の個数です。
正方形の1辺 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 正方形の個数 正方形の面積計 図1 1 11 12 132 図2 1 5 12 18 132 図3 1 3 6 10 132 図4 1 2 4 7 132 図5 1 1 3 2 2 9 132 図6 2 2 2 2 8 132
図4の場合が一番個数が少なくなり、13+7=20個です。
解答・その13
(ペンネ−ム:三角定規)
2004=12×167 =12×(12×13+11)
であるから,長方形の一端から12×12の正方形を13個とり,残りの12×11の部分を正方形に分割する。
右図の4つの場合を調べれば十分でしょう。結果は,<図2> の7個が最小。
上の13個とあわせて [答]20 個
解答・その14
(ペンネ−ム:kirkland)
A君 「ふっか〜〜つ!!全国2億7000万人の皆さん、お待たせしました〜〜!」 先生 「別に誰も待ってないぞ。しかも、日本の人口はそんなに多くないぞ。」 A君 「さぁて困ったことに、今月は問題文がシンプルすぎてボケようがありません。困った、困った。長くなりそうなので、 早速いきます。まずは12×12の正方形が13個できますね。残った12×11の長方形を分けるわけですが、ここで調 子に乗って11×11の正方形をつくってしまうと、11×1の長方形が残ってまたまた困っちゃうわけですよ。 これだと1×1の正方形を11個つくるしかないわけだから、個数が多くなってしまいます。人生あんまり欲張らず に、少し控えの方がよろしいようです。」 先生 「別に人生を語るほどの問題では無いと思うが、12×11の長方形をどのように分けるかだね。」 A君 「いろいろと実験してみたのですが、右図のようにすると7個に分けられます。 これが答えだと思うんですけど。あっ、それぞれの正方形の中にある数字は一辺の長さですよ。」
先生 「えらく手抜きな展開だな。もう少し丁寧にやった方がいいんじゃないの?」 A君 「いや、今回はここからが長いんですよ。というのも、本当にこれより少なくならないんですか? 分け方を工夫したり、一辺を分数にしたりすると、もっと少ない場合もあるかもしれませんよ。」 先生 「う〜ん、それも一理あるねえ。では、6個以下に分けることのできる長方形の縦横の比を片っ端から調べてみよう。 まずは、2個の正方形に分けることのできる長方形の縦横の比は?」 A君 「これは簡単。1:2の長方形ですよね。2:1でも同じ事ですけど。」
先生 「では、3つの正方形に分けることのできる長方形の場合は?」 A君 「下図のように1:3と2:3の長方形です。」
先生 「4つは?」 A君 「またまた図を描きます。1:4と3:4と2:5と3:5ですね。」
先生 「そろそろ規則性に気付いたかな?5つの場合は?」 A君 「4つの正方形でできた長方形の縦か横に正方形をさらに1つ付け加えればいいのだから……。a:bの長方形に正方 形を1つくっつけると、a:(a+b)とb:(a+b)の2種類の長方形ができます。例えば、1:4の長方形に正方 形を1つくっつけてできる1:5の長方形と4:5の長方形はともに5つの正方形に分割することができるはずで す。これなら、いちいち図を描かなくてもいいですね。」 先生 「いいんじゃないの。」 A君 「というわけで、5つに分けられるのは1:5、4:5、3:7、4:7、2:7、5:7、3:8、5:8の 8パターンですね。」 先生 「君もまだまだだねぇ。5=4+1だけか?5=3+2っていう場合もあるだろうに。」 A君 「あっそうか!3つに分割可能な長方形と2つにに分割可能な長方形をくっつけてもいいわけか。 すると、下図のような5:6と6:7の長方形も5つに分割できますね。」
先生 「さて6つだ。」 A君 「6=5+1のパターンは簡単。まず、1:5から1:6、5:6がつくれます。おっと、5:6は5つでできるんだ った。4:9、5:9、3:10、7:10、4:11、7:11、2:9、7:9、5:12、7:12、3:11、8:11、 5:13、8:13、5:11、6:11、6:13、7:13ですね。6=4+2のパターンは図を描けば分かりやすいんだ けど面倒なので、9:10と10:11。6=3+3のパターンはダメ。こんなもんでどうでしょう?といっても、こん な数字の羅列ばかりじゃぁ、誰もちゃんと読まない気がしますが。」 先生 「ふふふっ、少々インチキ臭いが、下図のようにすると11:13も6つでOKなんだよ。」
A君 「………。まあ、いずれにせよ11:12の長方形は6個以下の正方形には分割できないということですね。と言うわけで、初めの予想通り20個が最少ですね。」 先生 「正方形を1つずつ加えていくパターンは東工大の問題にあるんだけど、あれなら小学生でも解けると思うよ。」 A君 「トーコー大?投降大って捕虜ばっかり?はたまた、頭光大ってハゲばっかり?」 先生 「やめなさいって。苦情がくるよ!」 A君 「では、こんな感じで投稿!」
正解者
kiyo teki 杖のおじさん 三角定規 巷の夢 Hiro Toru 夜ふかしのつらいおじさん 寺脇 犬 やなせ kirkland 匿名希望 Nと〜 小学名探偵
まとめ
2004年の年がスタートしたかと思ったら、あっという間にもう1ヶ月が過ぎてしまいました。
今月の問題は、12×167の長方形をいかに少ない正方形で分割できるかという問題です。 もちろん正方形の1辺の長さはすべて同じである必要はありません。 パズルのような問題ですね。 答えは「20個」ですが、厳密にいえば、 これが最小であるということの検証(証明)が必要になります。 可能性は高々有限個ですから、 もれのないように検証していけばいいと思います。 何人かの方が実際に検証していただいています。
ほとんどの方が、最後に残った12×11の長方形をどう分けるかというアプローチをしているのに対して、 A君のアプローチはちょっとユニークですね。正方形個数に注目をして、 12:11を実現できるか、と考えてくれました。