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問題60 コインの重さ
Weekend Mathematics問題/問題60 コインの重さ

144.コインの重さ

  1. コインが6個あります。そのうちの2個はにせ物で本物より軽くなっています。 計量を3回して、2個のにせ物をみつけなさい。

  2. コインが5個あります。 そのうち3個は本物です。4個目はにせ物で本物より重くなっています。 5個目もにせ物ですが、逆に軽くなっています。 秤を3回使って、2個のにせ物をみつけなさい。

「計量」する秤は2つの計量皿がついているものを使用します。 この秤には重さを示す目盛りや針や分銅などはありません。


問題の出典

数学のひろば
ドミトリ・フォミーン、セルゲイ・ゲンキン、イリヤ・イテンベルク著
志賀浩二、田中紀子訳
岩波書店

答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:やなせ)

問1で軽いコインは同じ重さなんですか?
問2で正常なコインと軽いコイン、重たいコインとの差は絶対値でおなじなんですか?
以上の質問ですが勝手に同じとして話を進めます。

まず問1です。

まず1回目適当に2個ずつはかりに載せます。
もし釣り合ったときはどちらかの皿に載っていたコインを それぞれの皿に一個ずつ載せてはかります。 この時につりあったら、1回目の時に載せていなかった 残りのコイン2個が偽物になります。

2回目で 釣り合わなければ、軽い方のコインが偽物一個目 次に一回目はかった残りの皿に載っていた方を それぞれの皿に載せてはかります ここで、軽い方が2個目の偽物になります。

一回目で釣り合わなかった場合は どちらにしろ一回目の計量で重たかった方が正常なコイン2個になります

だから2回目は軽かった方の皿に載っていた2個を それぞれの皿に載せてはかります この時に釣り合えばこの2個が軽い(偽物)コインになります

もし2回目に釣り合わなかったらそのとき軽い方が1個目の偽物です 次に、一回目にはからなかったコイン2個をそれぞれの皿に載せて はかります、この時に軽い方が2個目の偽物です。

正常なコインを2(4個),軽いコインを1(2個)とすると ランダムにはかりに載せると

1)2、2&2.2のこり1.1
2)2.1&2.1のこり2.2
3)2.2&1.1のこり2.2
4)2.2&2.1のこり2.1

以上の4通りが考えられます。
この時に一回目に釣り合うのは1番目&2番目になります 残りの2通りは釣り合わなくなりますので上記の方法で 偽物(軽い)コイン2個を区別することが出来ると思います。

問2です
正常なコインを1、 重たいコインを2、 軽いコインを3としたとき、 ランダムに2組のコインを抽出したときの 組み合わせは下記のようになります。

右の皿左の皿残り
1.11.23
1.11.32
1.21.31
1.12.31

この中で一回目に2個ずつ取ったときに釣り合うのは 1.1の組と2.3の組の時だけですこのときに残りの 一枚は正常なコインです
どちらかの皿の2個をそれぞれの皿に載せて計ります
釣り合えば、その2個のコインも正常ですので もう一組のコインは重たいコインと軽いコインの組み合わせなので 2枚のコインをそれぞれの皿に載せてはかります これで、偽の重たいコインと軽いコインが解ります。

一回目に釣り合わないときは
1.1の組と、1.2の組
1.2の組と、1.3の組
1.1の組と、1.3の組

重たかった方の2個のコインをそれぞれ皿に載せて計ります
釣り合えば一回目の時に残ったコインは重いコインです、だから 一回目の時に計ったもう一方のコインをそれぞれの皿に載せて計り 軽い方が偽の軽いコインです。

釣り合わなければ重い方が偽の重いコインですので 一回目の時に計ったもう一方の2個をそれぞれの皿に載せて 計ります。
この時に釣り合えば、一回目の時に残っているのが偽の軽いコインです 釣り合わなければ軽い方が偽の軽いコインです。



解答・その2

(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん )



偽物は軽いので釣り合わないときはすぐに偽物と分かります。 コイン6枚にabcdefと名前をつけます。

(計測1)aとbをはかります。
 ┌{結果1−1}a=bなら
 │(計測2)aとcをはかります。
 │ ┌{結果2−1}a=cなら       【本物:abc】
 │ │(計測3)dとeをはかります。
 │ │ ┌{結果3−1}d=eなら       【[本物:f,偽物:de】
 │ │ └{結果3−2}釣り合わないなら    【本物:重い方,偽物:軽い方とf】
 │ ├{結果2−2}a>cなら       【本物:ab,偽物:c】
 │ │(計測3)dとeをはかります。
 │ │ ┌{結果3−1}d=eなら       【本物:de,偽物:f】
 │ │ └{結果3−2}釣り合わないなら    【本物:重い方とf,偽物:軽い方】
 │ └{結果2−3}a<cなら       【本物:cdef,偽物:ab】
 │  (計測3)不要
 └{結果1−2}釣り合わないなら    【本物:重い方,偽物:軽い方】
  (計測2)cとdをはかります。
   ┌{結果2−1}c=dなら       【本物:cd】
   │(計測3)eとfをはかります。
   │ →{結果3}この場合釣り合わない    【本物:重い方,偽物:軽い方】
   └{結果2−2}釣り合わないなら     【本物:重い方とef,偽物:軽い方】
    (計測3)不要




重さの等しい物は本物です。コイン5枚にabcdeと名前をつけます。

(計測1)aとbをはかります。
 ┌{結果1−1}a=bなら       【本物:ab】
 │(計測2)aとcをはかります。
 │ ┌{結果2−1}a=cなら       【本物:c】
 │ │(計測3)dとeをはかります。
 │ │ →{結果3}この場合釣り合わない   【重い偽物:重い方,軽い偽物:軽い方】
 │ ├{結果2−2}a>cなら       【軽い偽物:c】
 │ │(計測3)dとeをはかります。
 │ │ →{結果3}この場合釣り合わない   【本物:軽い方,重い偽物:重い方】
 │ └{結果2−3}a<cなら       【重い偽物:c】
 │   (計測3)dとeをはかります。
 │    →{結果3}この場合釣り合わない   【本物:重い方,軽い偽物:軽い方】
 └{結果1−2}釣り合わないなら
   (計測2)cとdをはかります。
    ┌{結果2−1}c=dなら       【cd:本物】
    │(計測3)cとeをはかります。
    │ ┌{結果3−1}c=e         【本物:e,重い偽物:測定1で重い方,
    │ │                            軽い偽物:測定1で軽い方】
    │ ├{結果3−2}c>e         【本物:測定1で軽い方,
    │ │                                         重い偽物:測定1で重い方,軽い偽物:e】
    │ └{結果3−3}c<e         【本物:測定1で重い方,
    │                       重い偽物:e,軽い偽物:測定1で軽い方】
    └{結果2−2}釣り合わないなら
      (計測3)計測1と計測2の重い物どうしをはかります。
        →{結果3}この場合釣り合わない   【本物:軽い方,重い偽物:重い方】
                                 軽い偽物:結果3の軽い方とはかって軽い方】



解答・その3

(ペンネ−ム:BossF)

[1の解]
まず、3個ずつ二組にわけて,比べます

(i)つりあった場合
どちらかの3個の組のうち二つを比べます もしつりあったら,残り一つが贋
(ii)釣り合わなかったら、軽い方が贋
最後に残った方の3個の組で同様に調べます。 (ただしこれは、贋物が同じ重さのときです)

[1の解その2]
まず,適当に2個選び,比べます。

(i)釣り合わなければ軽い方が贋物です。 そして残り4個を2個ずつ二組に分け、各組をそれぞれ比べ,軽いものを探します。
(運が良ければ全部で2回で済みます)
(ii)釣り合った時は,そのうちの一個を、残りの4個の中の一つと比べます、
 (ii-1)それが釣り合ったら,残り3個のうちの適当な二つを比べます。
 (ii-1-@)釣り合ったらその二つが贋物です。
 (ii-1-A)釣り合わなかったら、その軽い方と,残りの一つが贋物です。
 (ii-2)釣り合わなかったら、軽い方が贋物で,次に残り3個のうちの適当な二つを比べます、
 (ii-1-@)釣り合ったらその二つは本物です。
 (ii-1-A)釣り合わなかったら、その軽い方が贋物です。■

 

[2の解]
適当に4個選び、2個ずつ二組にわけそれらの、重さを比べます。
まず、両方ともつりあうことがないことに注意します。

(i)一方が釣り合った時
最初に選ばれなかった1個と、釣り合わなかった組み合わせの中のいずれかが贋物です。 そこで、釣り合った組の中のひとつと、釣り合わなかった組(A)のひとつを比べます。 それが釣り合ったら、Aの、残り一方が贋物です。 釣り合わなかったら、Aから選び今比べたものが贋物です。

(ii)双方釣り合わなかった時
最初に選ばれなかった1個(B)は本物です。そこで、最初に選ばれた中のひとつとBを比べます。 もし釣り合えば、その組の他方が贋物で、かつ、本物より重いか軽いかもきまりますから、 残りの組の中の贋物もわかります。 釣り合わなかったら、それが贋物で、かつ、本物より重いか軽いかもきまりますから、 残りの組の中の贋物もわかります。

以上より3回で贋物がわかります   ■



解答・その4

(ペンネ−ム:とうがらし)

1.
まず、左右の皿に2つづつコインを載せ計量する
釣り合っていたら→A、釣り合っていなかったら→B

A→最初右側に乗っていたコインを左右の皿に1つづつ載せ計量する。
  釣り合っていたら、一度も計量しなかった2枚のコインが偽。
  釣り合ってなかったら、軽かった方が1枚目の偽、
  2枚目の偽は最初左側に載せた2枚のコインのうちどれかで
  もう一度測りに載せればどちらが偽か分かる。

B→軽かった方に偽コインがある。候補を左右の皿に載せ比較すると1枚目が発見できる。
  2枚目はまだ一度も計量していなかったコインの中にある。
  これも3回目の計量で発見できる。

コメント(Junko)
Bにおいて、1回目の計量で軽かった方が2枚とも偽コインという可能性があると思います。


おっしゃるとおりです。3回目の計量が釣り合ってしまえば、 実は1回目の計量で軽かった皿の2枚が偽物ということですね。 (2回目で釣り合ってしまえば、同じ重さの偽コイン。釣り合わなければ違う重さの偽コイン)

コメント(Junko)
軽い偽コイン2枚は同じ重さという前提でかまいませんが、 重さが違ったとしても3回で見分けることができます。


コインにA1、A2、B1、B2、C1、C2と名前を付け、まずA1とA2を比べる。

(イ)A1=A2のとき

 次にB1とB2を比べ
  (イ1) B1=B2のとき、最後の計量でA1とB1を比べ、
       A1=B1なら、偽コインはC1とC2
       A1<B1なら、偽コインはA1とA2
       A1>B1なら、偽コインはB1とB2

  (イ2)B1<B2のときは(※)
       少なくともB1は偽コインだから、A1、A2は共に真コインなのがこの時点でわかる。
       最後の計量でC1とC2を比べ、
       C1=C2なら、偽コインはB1とB2
       C1<C2なら、偽コインはB1とC1


(ロ)A1<A2のとき

A2の真偽はまだ不明だが、少なくとも、A1は偽コイン。
次に、B1とB2を比べ、さらにC1とC2を比べる。

  B1<B2かつC1=C2なら、偽コインはA1とB1
  B1=B2かつC1<C2なら、偽コインはA1とC1
  B1=B2かつC1=C2なら、偽コインはA1とA2。
   (B1<B2かつC1<C2はありえない)

(※)B1>B2なら、改めてB1をB2、B2をB1と名前を付け替えればよい。
以下適当に、C、Aについても同様。

2.
まず、左右の皿に1枚づつコインを載せ計量する
釣り合っていたら→A、釣り合っていなかったら→B

A→最初に載せた2枚の硬貨は本物であることがわかった。
  残りの3枚のうち、どれでもいいから2枚を秤に載せると必ず釣り合わない。
  更に、今まで一度も秤に載せてない硬貨と本物のだと分かった硬貨を秤に載せて比べる。
  釣り合えば→C、釣り合わなければ→D

  C:軽い偽硬貨は2番目の計量で軽かった硬貨、重い偽硬貨は2番目の計量で重かった硬貨
  D:最後に調べた硬貨が偽硬貨でしかも重い偽か軽い偽かも最後の計量で明らかになった。
  最後の計量で重い偽硬貨が判明すれば、軽い偽硬貨は2番目の計量で軽かった方、
  反対に最後の計量で軽い偽硬貨が判明すれば、重い硬貨は2番目の計量で重かった方。

B→残りの3枚のうち、どれでもいいから2枚を秤に載せる
  釣り合っていたら→E、釣り合わなければ→F

  E:2回目の秤量をした硬貨は2枚とも本物。このうちの1枚と最初に秤量した1枚を比較し、
  釣り合えば、偽硬貨は最初に秤量した残りの1枚と一度も秤量していない1枚。
  釣り合わなければ、釣り合わなかったそれと一度も秤量しなかった1枚。
  F:1回目で重かったのと2回目で軽かったのを計量する。
  釣り合えば、偽硬貨は1回目で軽かったものと2回目で重かったもの。
  釣り合わなければ偽硬貨は1回目で重かったものと2回目で軽かったもの。



解答・その5

(ペンネ−ム:キューダ)

問題1

「偽物の二枚のコインの重さは、等しいのか等しくないのかも分からない」 という条件で解くことにします。
(等しいと、問題としてつまらなくなります。)

1枚ずつ2回比較します。すると当然、

(1)二回とも等しい、(2)一回だけ等しい、(3)二回とも等しくない

のいずれかになります。 コインには、A〜Fの名前を付けることとします。 場合分けを兼ね、下のように命名したこととします。

(1) A=B & C=Dの場合、次はAとCを比較
      A=C  ならば  E,Fが偽物
      A>C  ならば  C,Dが偽物
      A<C  ならば  A,Bが偽物

なぜなら、考えられる組み合わせは、

××
××
××

;○:本物、×:偽物

(2) A=B & C>Dの場合、次はCとE(未命名のコインの一つ)を比較
      C=E  ならば  D,Fが偽物
      C>E  ならば  D,Eが偽物
      C<E  ならば  C,Dが偽物
 (なお、Fというのは、最後まで天秤に載せなかったコインです)
なぜなら、考えられる組み合わせは、

××
××
××

(3) A>B & C>Dの場合、
3回目の比較を行うまでもなくB,Dが偽物

問題2
1枚ずつ2回比較します。すると当然、

(1)一回だけ等しい、(2)二回とも等しくない

のいずれかになります。
コインには、A〜Eの名前を付けることとします。
場合分けを兼ね、下のように命名したこととします。

(1) A=B & C>Dの場合、次はAとE(未命名のコイン)を比較
       A=E  ならば  C,Dが偽物
       A>E  ならば  C,Eが偽物
       A<E  ならば  D,Eが偽物
なぜなら、考えられる組み合わせは、


   ;○:本物,□:重い物,△:軽い物

(2) A>B & C>Dの場合、次は、Eとどれかを比較します。
    例えば、AとEを比較したとします。
       A=E  ならば  B,Cが偽物
       A>E  ならば  A,Dが偽物
なぜなら、考えられる組み合わせは、




解答・その6

(ペンネ−ム:高橋 道広)

(1)これは 軽いコインの重さが同じとは限らないんですよね。 コインをabcdefとします。まずaとbをはかりの左右に載せてます。 次にcとdをはかりの左右に載せます。 すると次の3つの場合が考えられます。

T 2回とも釣り合う

aとcをはかりに載せます。
aとcが傾くとき、軽いほうのコインがaならa=bなので、a,bが軽いコインです。
        軽いほうのコインがcならc=dなので、c,dが軽いコインです。
釣り合うとき a=b=c=dとなり、残りのe,fが軽いコインです。   

    

U 1回は釣り合い 一回は傾くとき

傾いた軽いほうがにせものです。
eとfをはかりの左右に載せます。
eとfが傾くとき 傾いた軽いほうがもうひとつのにせものです。
eとfが釣り合うとき にせものは残りひとつなので、さきほど傾いた重い ほうもにせもののコインで、それは本物より軽く、もう一方のにせものよ り重いことになります。

V ともに傾くとき

この場合は2回で終わりです。軽いほうのコインが2つともにせものです。


(2)コインをabcdeとします。まずaとbをはかりの左右に載せてます。 次にcとdをはかりの左右に載せます。 すると同じ重さのものは3個しかないので次の2つの場合が考えられます。 (2回とも釣り合うことはありません)

T 1回は釣り合い 一回は傾くとき

釣り合ったコインは本物です。これと残りのコインeをはかりの左右に載せます。 eが重いとき eは重いにせもののコインです。あとひとつは軽いにせもののコイ ンなので、最初の2回の計量で傾いたときの軽いほうがにせもののコインです。
eが軽いとき eは軽いにせもののコインです。あとひとつは重いにせもののコイ ンなので、 最初の2回の計量で傾いたときの重いほうがにせもののコインです。
eが釣り合うとき eも本物となりますから最初の2回の計量で傾いた両方のコイ ンがにせものになります。

U ともに傾くとき

1回目で重いほうをA,軽いほうをB,2回目で重いほうをC,軽いほうをDとします。 AとDをはかりの左右に載せます。
AとDが釣り合うとき AとDは本物になりますから、Bが軽いにせもののコイン, Cが重いにせもののコインということになります。
Aのほうが重いとき Aは2つのコインより重いので、Aは重いにせもののコイン となります。また、Dは2つのコインより軽いので,Dが軽いにせもののコインと なります。
Aのほうが軽いとき 重さの順でC D A B となりこのようなことはありえ ません。



解答・その7

(ペンネ−ム:柿本 浩)

問題1

☆6枚の中から2枚ずつ取り出し、左右の皿に乗せます(計量1回目)
→ つり合った場合
  考えられるパターンとしては
  A:4枚とも本物である
  B:左右の皿に1枚ずつにせ物が混じっている
  ☆どちらか一方の皿のコインを今度は1枚ずつ左右に乗せます(計量2回目)
  → つり合った場合
    パターンAとなり(パターンBならつり合わない)
    最初の4枚は全て本物で、残った2枚がにせ物と分かります(終了)
  → つり合わなかった場合
    パターンBとなり、軽い方がにせ物です(1枚特定)
    もう一方の皿にもにせ物が混じっているはずなので
    ☆今度はその2枚を比べ(計量3回目)、軽い方がにせ物です(2枚目特定、終了)
→ つり合わなかった場合
  考えられるパターンとしては
  A:軽い方に1枚だけにせ物が混じっている
  B:軽い方が2枚ともにせ物である
  ☆軽い方の皿の2枚を、今度は1枚ずつ左右に乗せます(計量2回目)
  → つり合った場合
    パターンBとなり、この2枚がにせ物と分かります(終了)
  → つり合わなかった場合
    パターンAとなり、軽い方がにせ物です(1枚特定)
    まだ計っていない残り2枚の中にもう1枚のにせ物があるはずなので
    ☆残った2枚を比べ(計量3回目)、軽い方がにせ物です(2枚目特定、終了)


問題2

☆5枚の中から2枚を取り出して比べます(計量1回目)
→ つり合った場合
  この場合、2枚とも本物だと分かります(にせ物と同じ重さのコインは他にない)
  ☆残った3枚の中から1枚取り出し、今計った本物1枚と比べます(計量2回目)
  → つり合った場合
    3枚目も本物だと分かり、残った2枚がにせ物です(終了)
  → 本物の方が重かった場合
    3枚目がにせ物(軽)だと分かり
    ☆残った2枚を比べ(計量3回目)、重い方がにせ物(重)です(終了)
  → 本物の方が軽かった場合
    3枚目がにせ物(重)だと分かり
    ☆残った2枚を比べ(計量3回目)、軽い方がにせ物(軽)です(終了)
→ つり合わなかった場合
  考えられるパターンとしては
  A:軽い方がにせ物(軽)である
  B:重い方がにせ物(重)である
  C:2枚ともにせ物である
  ☆残った3枚の中から2枚を取り出して比べます(計量2回目)
  → つり合った場合
    この2枚は本物だと分かるので
    ☆最後に残った1枚と、2回目に計った本物1枚を比べます(計量3回目)
    → つり合った場合
      最後の1枚も本物だと分かり
      パターンCとなるので、最初に計った2枚がにせ物です(終了)
    → 本物の方が重かった場合
      最後の1枚がにせ物(軽)だと分かるので
      パターンBとなり、最初に計った2枚で重い方がにせ物(重)です(終了)
    → 本物の方が軽かった場合
      最後の1枚がにせ物(重)だと分かるので
      パターンAとなり、最初に計った2枚で軽い方がにせ物(軽)です(終了)
  → つり合わなかった場合
    この場合、パターンCがなくなり(パターンCなら残りは全て本物でつり合う)
    考えられるのは
    A’:1回目の軽い方がにせ物(軽)で、2回目の重い方がにせ物(重)
    B’:1回目の重い方がにせ物(重)で、2回目の軽い方がにせ物(軽)
    どちらにせよ最後に残った1枚は本物となるので
    ☆最後の1枚(本物)と、2回目の軽い方の1枚を比べる(計量3回目)
    → つり合った場合
      パターンA’となり
      1回目の軽い方がにせ物(軽)で、2回目の重い方がにせ物(重)だと分かります(終了)
    → つり合わなかった場合
      パターンB’となり
      1回目の重い方がにせ物(重)で、2回目の軽い方がにせ物(軽)だと分かります(終了)



解答・その8

(ペンネ−ム:Junbou)

@ まず6個のコインにA,B,C,D,E,Fと名前を付ける。
1回目は3個ずつに分けてはかる。・・・1回目

(@)つり合ったとき

このとき必ずA,B,Cの中に1個だけにせ物がある。
AとBをはかる。・・・2回目
つり合ったたらCがにせ物,つり合わなかったら軽い方がにせ物。
もう一方D,E,Fについても同様にしてやる。・・・3回目

(A)つり合わなかったとき

軽い方に必ず2個のにせ者が入っている。
A,B,Cが軽かったとすると,AとBをはかる。・・・2回目
つり合ったらA,Bはにせ物。
つり合わなかったとき軽い方と残りがにせ物。

以上より3回までににせ物を判別できる。

A @同様5個のコインにA,B,C,D,Eと名前を付ける。
まずAとBをはかる。・・・1回目

(@)つり合ったとき

AとBは本物
次にAとCをはかる。・・・2回目

(ア)つり合ったときCは本物。
AとDをはかる・・・3回目
Dが重(軽)かったらDは重(軽)いにせ物。
そしてEは軽(重)いにせ物。

(イ)つり合わなかったとき {Cが重い(軽い)}
Cは重い(軽い)にせ物。
AとDをはかる・・・3回目
つり合うとEが軽い(重い)にせ物。
つり合わないとDが軽い(重い)にせ物。
          

(A)つり合わなかったとき

CとDをはかる・・・2回目
(ウ)つり合ったとき
CとDは本物
AとCをはかる・・・3回目
つり合うと,Aは本物でBがにせ物。
また,Eもにせ物。
(重いか軽いかはAとBをはかったときに分かっている。)
Aが重くて(軽くて)つり合わないときは Aが重い(軽い)にせ物。また,Eもにせ物。

(エ)つり合わなかったとき
必ずEは本物。
AとEをはかる。・・・3回目
つり合うとBが重い(軽い)にせ物で,CとDの 計量で軽い(重い)方がにせ物となる。
つり合わないとAは重い(軽い)にせ物でCと Dの計量で軽い(重い)方がにせ物となる。
以上より3回までに,にせ物を判別できる。


正解者

キューダ 柿本 浩 やなせ
夜ふかしのつらいおじさん とうがらし BossF
Junbou 高橋 道広

まとめ

1番目の問題について、2個の軽いコインは同じ重さである必要はありません。 (同じ重さでなくても、3回で判別できるという意味です。)
この問題は、にせ物の個数が"2個"とわかっていること、 本物より軽いということがわかっていることがミソですね。 夜ふかしのつらいおじさんがおっしゃる通り、 「偽物は軽いので釣り合わないときはすぐに(軽い方が)偽物と分かります。」

2番目の問題ですが、本物より軽いにせ物の軽さ具合(本物との差)と本物より 重いにせ物の重さ具合(本物との差)は同じである必要はありません。 (3回で判別できます。)
この場合も、軽いにせ物1個と重いにせ物1個というようににせ物の内容が既にわかっているということがポイントです。

どちらの場合にも言えることですが、このコインは"本物"ということがわかる、ということも重要です。

具体的な判別の方法は、皆さんの解答を見ていただければ、 それぞれ工夫を凝らした場合わけで整理をしていただいています。 場合分けをせずに、すぱっと解く方法はないものかというご意見もありましたが、 どうもだめそうですね。地道にやるしかないようです。


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