Weekend Mathematics/問題/問題49
49.21世紀の問題
200121を8で割った余りをだしてください。
(ペンネ−ム:SHO)
2001×2001=4,004,001
2001×2001×2001=8,012,006,001 というようにまぁ小学校のときの筆算を考えればわかることですが
かならず下3桁は"001"になることがわかります。
1000は8で割り切れるので、答えは1です。
(ペンネ−ム:mhayashi)
200121の下 3 桁は 001 となることは自明です。
(つまり 200121 = ……001 )
そこで、200121=1000×a+1 と表す。
1000×a は 8 で割り切れることより、
200121 の 千以上の位の数字は無視できる。
即ち 200121 を 8 で割った余りは、
1 を 8 で割った余りと同値である。
ゆえに、200121 を 8 で割った余りは 1 となる。
(ペンネ−ム:M)
2001は8で割ると1あまるので、何乗してもやっぱり1あまる。
というわけで、
答 1
(ペンネ−ム:計算鑑定人)
答えは1.
2001の21乗は(250×8+1)の21乗となるが、
この式を展開すると、1の21乗以外の項はすべて
8で割り切れるから、答えは1となりました。
(ペンネ−ム:ユウ次郎)
200121=(250×8+1)21だから、
二項定理で展開すると、最後の項以外はすべて8の倍数であるので、余りは1である。
(ペンネ−ム:Oitan)
2001 = 8・250 + 1
Therefore, the residual is 1.
(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん )
答えは 1 です。
なぜなら、二項定理から
200121 | |
= | (8×250+1)21 |
= | (8×250)21+21C1(8×250)20+21C2(8×250)19+・・・・・・+21C20(8×250)+1 |
= | 8×N+1 (Nは 200121 を 8 で割った商) |
(ペンネ−ム:judas)
200121ということはすなわち(2000+1)21ということ。
これを展開すると、
(2000+1)21=
200021
+21C1×200020×11
+21C2×200019×12
+・・・・・・・
+21C20×20001×120
+21C21×121
となる。
最後の1項以外はすべて2000の倍数となり、すなわち8の倍数となる。
したがって、8で割った余りは1の21乗、つまり1となる。
(ペンネ−ム:kiyo)
2001=250×8+1
2001==1 (mod 8)
200121==1 (mod 8)
答え 1。
(ペンネ−ム:水の流れ)
整数 x、yを自然数pで割った余りが等しいとき、
つまり、x−yがpの倍数であることを
x≡y(mod p)とします。
すると、容易に、次の性質が導かれます。
さあー、問題を解いてみます。
まず、2000を8で割って見ると
2000≡0(mod 8)、1≡1(mod 8)より、両辺を加えて
2000+1≡0+1(mod 8)すなわち2001≡1(mod 8)
さらに、両辺を21乗して、
200121≡121≡1(mod 8)
以上から、答は 1 となります。
(ペンネ−ム:齊藤 利仁)
2001は,8を法として1と合同,すなわち,
2001≡1(mod 8) … (1)
が成り立ちます。
式(1)の両辺を21乗すると,
200121≡121 (mod 8)
すなわち
200121≡1 (mod 8)
が成り立つので,求めるあまりは 1 … 答
(ペンネ−ム:かつ )
Nを法とする合同というので解きます。
まず、同値についておさらいしておきます。
ある関係≡が「同値」であるとは、以下の
反射a≡a
対称a≡b → b≡a
推移a≡b かつ b≡c → b≡c
が成り立つことです。
図形の合同・相似などは同値の関係にあることもわかります。
今回はNを法として合同という関係≡を使います。
これは整数をNで割って出たあまりで分類する方法です。
つまりa≡b(mod N)のときa=Nc+bになります。
この関係は「同値」になります。
a≡aは明らか
a≡bのとき定義よりa=Nc+bである。これをbについて解くと
b=-Nc+aとなりbはNで割るとaあまる。よってb≡a
a≡bよりa=Nx+b 同様にb≡cよりb=Ny+cであり、代入すると、
a=Nx+Ny+c=N(x+y)+cとなりa≡cとなる。
さらに性質として以下のようなものがあります。
a≡b(mod N)かつc≡d(mod N)ならば
和a+c≡b+d(mod N)
積ac≡bd(mod N)
これについての証明は以下のようにする。((mod N)は省略。)
和について
a≡b, c≡dより、a=Nx+b,c=Ny+dとなる。
よって、
a+c | =(Nx+b)+(Ny+d) |
=N(x+y)+(b+d) |
ac | =(Nx+b)(Ny+d) |
=N(Nxy+dx+by)+bd |
ここで今回の問題の解答は、「8を法とする合同」で解きます。
明らかに2001≡1(2001を8で割ると1あまる)であるので
200121 | =121 |
=1 |
(ペンネ−ム:高橋 道広 )
解1
2001≡1(mod8) より 200121≡121≡1 (mod8)
あまり1
では、ちょっとつまらないかなあ
解2
200121 | =(2000+1)21 |
=21C21×200021+21C20×200020+21C19×200019+…+21C1×20001+1 |
解3
200121-1=(2001-1)(200120+200119+200118+…+2001+1)
左辺は2001-1=2000が8で割り切れることから、
200121は8で割ると、1余る
(ペンネ−ム:中数の基本)
幅広く読まれているようですので、いくつかの答案を作成しました.
[高卒以上理系向き]
2001≡1(mod 8) だから 200121≡1(mod 8)・・・(答)
[高校生向き]
2001=8M+1
(8M+1)を二項定理を用いて展開すると,M=250として
2001n=1+nC1(8M)+nC2(8M)2+nC3(8M)3・・・+nCn(8M)nここで(8M)k (K≧1)は因数8を持つから
nC1(8M)+nC2(8M)2+nC3(8M)3・・・+nCn(8M)n=8Nとおける.2001n=1+8N となり,特にn=21の場合も8で割った余りは1・・・(答)
[小中学生向き]
掛け算においては,上の桁相互の積は下の位に影響しない.
例
2001
×)2001
-----------
2001
0000
0000
4002
----------
4004001
2001の百十一の位は001で,1は何回かけても1となるから
2001nは1000N+1となる.
ゆえに,8で割った余りは1・・・(答)
計算鑑定人 | 夜ふかしのつらいおじさん | kiyo |
齊藤 利仁 | 高橋 道広 | Oitan |
SHO | M | MEDDLER |
水の流れ | ユウ次郎 | かつ |
ねこ | 海坊主 | takkun |
テムチン | judas | 中数の基本 |
mhayashi |
今回寄せられた解答は、大きく3つの解法に分類されるかと思います。
中数の基本さんが上手にまとめてくださいました。
唯一ユニークだなあと思ったのが、高橋 道広さんの解3です。鮮やか!って感じですね。
もう1つ別解を紹介します。
今回の問題は、奇数(偶数)≡1(mod 8)、
従ってある奇数をNとすると、N(奇数)≡N(mod 8)という性質を使いました。
これを証明します。
ある奇数N=2n+1とおきます。
N2 | =(2n+1)2 |
=4n2+4n+1 | |
=4n(n+1)+1 | |
=8M+1・・・(連続する2つの数のどちらかは必ず偶数だから) | |
≡1(mod 8) |
NK | =N2k |
=(N2)k | |
≡1k(mod 8) | |
≡1(mod 8) |
N(奇数) | =N2k+1 |
=(N2)k・N | |
≡1k・N(mod 8) | |
≡N(mod 8) |
さて問題に戻りますが、これによると
200121 | ≡2001(mod 8) |
≡1(mod 8) |