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問題148 階乗の問題
Weekend Mathematics問題/問題148 階乗の問題

148.階乗の問題

正の整数に対し、n!を nの階乗といい、n以下の全ての正の整数の積を表すものとする。例えば、
   4!=4×3×2×1=24である。

(1) 20!を素因数分解せよ。
(2) 20!の正の約数で、立方数であるものはいくつあるか。その個数を答えよ。 ここに、立方数とは、1、8、27などのように、ある正整数の3乗で表される数のことをいう。
(3) 20!の正の約数で、19!の約数でないものはいくつあるか。 その個数を素因数分解した形で答えよ。
(4) 20!の正の約数で、(10進法で表したときの)各桁の和が2であるものは いくつあるか。その個数を答えよ。


問題の出典

広中杯ハイレベル中学数学に挑戦
算数オリンピック委員会監修
講談社ブルーバックス
2006年ファイナル問題

答えと解説

解答・その1

(ペンネ−ム:三角定規)

(1) 20!=218・38・54・72・11・13・17・19

(2) 23=a,33=b,53=c とおくと,
 20!=a6・b2・c・11・13・17・19 であるから,
 立方数である約数の個数は (6+1)3+1)(1+1)=42 個

(3) Pass

(4) 題意を満たすものは,
 2, 20, 200, 2000, 20000 ← 2・(2・5)n (n=0,1,2,3,4)
 11, 110, 1100, 11000, 110000 ← 11・(2・5)n
 1001,10010,100100,1001000,10010000 ← 7・11・13・(2・5)n
 の 15 個 がすぐ見つかる。この他には,
 101 は 3,7 を約数にもたない。
 10001 は,3,7,11,13,17,19 を約数にもたない。
 100001=11・9091 で,9091 は 3,7,11,13,17,19 を約数にもたない。
 1000001>969969=3・7・11・13・17・19
 だから,ここまで調べればよく,その個数は,15 個。 ■


解答・その2

(ペンネ−ム:迷子の雄猫)

(1)20!=19*17*13*11*7*5*3*218

(2) 20!の正の約数で、立方数であるものは
(5か5)*(3か3か3)* (2か2か2か2か212か215か218
であるから個数は、2*3*7個

(3) 19!は19*17*13*11*7*5*3*216
であるから、
(19か19)*
(17か17)*
(13か13)*
(11か11)*
(7か7か7)*
(3か3か3か3か3か3か3か3か3)*

  (5*2〜216
  または
  (5〜5*217〜218

であるから
 2*3*9*(17+5*2)
=2*3*9*27
=2*3*9*3*9
=2*3(個)

(4) 20!の正の約数で、(10進法で表したときの)各桁の和が2であるものは 候補として以下のものが考えられる。
 (あ)2*(10〜10
 (い)11*(10〜10
 (う)101*(10〜10
 (え)1001*(10〜10
 (お)10001*(10〜10
 (か)100001*(10〜10
 (き)1000001*(10〜10
10..01の形の整数は、2,3,5で割り切れないのは自明なので、
19*17*13*11*7=2263261より10000001(0は6個)以上は約数に なりえない。
(10〜10)部分は((2*5)〜(2*5))であるので20!の約数 よって前半部分のみ調べる。以下(1)の結果より・・・
 (あ)2は20!の約数、なので20!の約数
 (い)11は20!の約数、なので20!の約数
 (う)101は素数、なので20!の約数ではない
 (え)1001=7*11*13、なので20!の約数
 (お)10001は7〜19のいずれでも割り切れないので20!の約数ではない
 (か)100001=11*9091で、9091は7,13,17,19のいずれでも割り切れないので20!の約数ではない
 (き)1000001は7〜19のいずれでも割り切れないので20!の約数ではない
よって実際に20!の正の約数で、(10進法で表したときの)各桁の和が2であるものは
以下の3*5(個)=15(個)
 (あ)2*(10〜10
 (い)11*(10〜10
 (え)1001*(10〜10


解答・その3

(ペンネ−ム:haya)

(1)答え  218 * 38 * 54 * 72 * 11 * 13 * 17 * 19

(2)答え 42個

(3)答え 24 * 36

(4)答え 15個

【解き方】

(1) 1〜20までの整数をそれぞれ素因数分解し、指数を合成する

(2) 1=13 を別格として、23, 33, 53 を組み合わせる
 [1] 1種類で
  13
  23, 26, 29, 212, 215, 218
  33, 36
  53
 [2] 2種類使って
  23*33, 23*36, 23*53,
  26*33, 26*36, 26*53,
  29*33, 29*36, 29*53
  212*33, 212*36, 212*53,
  215*33, 215*36, 215*53,
  218*33, 218*36, 218*53
  33*53, 36*53
 [3] 3種類使って
  23*33*53, 23*36*53,
  26*33*53, 26*36*53,
  29*33*53, 29*36*53,
  212*33*53, 212*36*53,
  215*33*53, 215*36*53,
  218*33*53, 218*36*53
以上、計42個

(3) 217, 218, 54 が入ると19!の約数にならない
 [1] 217 または 218 が入っているが 54 が入っていないケース
  2の累乗は2種類、3の累乗は0〜8までの9種類、5の累乗は0〜3までの4種類、
  7は0〜2までの3種類、11, 13, 17, 19 はそれぞれ 0〜1 のバリエーションがあるから、
  2*9*4*3*24
 [2] 217 及び 218 は入らず 54 が入っているケース
  同様に、17*9*1*3*24
 [3] 217 または 218 と 54 が同時に入っているケース
  2*9*1*3*24

求める個数は
 [1]+[2]+[3] = (2*4 + 17*1 + 2*1)*9*3*24 = 27*9*3*24 = 24 * 36

(4) 20 ! の約数は、a=0〜18 , b=0〜8, c=0〜4, d=0〜2, e=0〜1, f=0〜1, g=0〜1, h=0〜1 として、
 2a * 3b * 5c * 7d * 11e * 13f * 17g * 19h
と書ける。求める約数の桁を構成する数値が 2 が1個でそれ以外は 0 とすれば
 2*10i
の形に書ける。 これらを左右辺とする式を作り対数を取れば、
 a*log2 + b*log3 + c*log5 + d*log7 + e*log11 + f*log13 + g*log17 + h*log19 = log2 + i
b = d = e = f = g = h = 0 は必然で、
 log2 + i*(log2 + log5) = log2 + i
となるから、j = 0, 1, 2, 3, 4 を適用して、
 2
 20
 200
 2000
 20000

桁を構成する数値が 1 が2個、それ以外は 0 とすれば
 2a * 3b * 5c * 7d * 11e * 13f * 17g * 19h = (10i + 1)*10j
同様に両辺の対数を取ると
 a*log2 + b*log3 + c*log5 + d*log7 + e*log11 + f*log13 + g*log17 + h*log19 = log(10i + 1) + j
i = 1 と i = 3 の時にそれぞれ
 log11 + j(log2 + log5) = log11 + j
(log 7 + log11 + log13) + j(log2 + log5) = log1001 + j
となるから、j = 0, 1, 2, 3, 4 を適用して、
 11
 110
 1100
 11000
 110000
 と
 1001
 10010
 100100
 1001000
 10010000
を得る。 従って、解の個数は 15個


解答・その4

(ペンネ−ム:コウ)

(1)あらかじめ20!に現れる整数を素因数分解し指数の残る形で表すと、
20=22*51、19=191、18=21*32、17=171、16=24、15=31*51
14=21*71、13=131、12=22*31、11=111、10=21*51、9=32
8=23、7=71、6=21*31、5=51、4=22、3=31、2=21
したがって20!=218*38*54*72*11*13*17*19 ans.

(2) 20 ! の正の約数をNとすると
N=2a * 3b * 5c * 7d * 11e * 13f * 17g * 19h
 と表せる。
(但し、a〜hは、0≦a≦18、0≦b≦8、0≦c≦4、0≦d≦2、0≦e≦1、0≦f≦1、0≦g≦1、0≦h≦1を満たす整数)
Nが立方数となるためには、Nの素因数の指数つまりa〜hが、すべて3の倍数となればよい。
よって条件を満たすaは7通り、bは3通り、cは2通り、d〜hは1通り。
したがって題意を満たすNの個数は7*3*2=42個 ans.

(3)
20!=218*38*54*72*11*13*17*19
19!=216*38*53*72*11*13*17*19
したがって20!の正の約数のうち、217、218、54を 約数に持つものは19!の正の約数に含まれないことになる。

@)Nに217が含まれる場合
  素因数2以外の指数は任意に選べるので
  1*9*5*3*2*2*2*2=24*33*5個
A)Nに218が含まれる場合
  @)の場合と同様にして1*9*5*3*2*2*2*2=24*33*5
B)Nに54が含まれる場合
  素因数5以外の指数は任意に選べるので
  19*9*1*3*2*2*2*2=24*33*19
C)Nに54と217、もしくは4と218が含まれる場合
  素因数2と5以外の指数は任意にに選べるので
  2*9*1*3*2*2*2*2=24*33*2

以上より求める個数は24*33*(5+5+19-2)=24*36個 ans.

(4)
題意を満たす数は
[1] 2*10n
[2] M*10n のどちらかの形で表される。
(但しMはm桁の数で1位の数とm位の数は1)

[1] の場合
  nは20!の2と5の指数の関係より0≦n≦4となるので求める個数は5個。
[2] の場合
  まずMについて考える。
  Mは格桁の和が2であることと、1位の数が1であることより、少なくとも2,3,5の倍数ではない。
  よってM≦72*11*13*17*19=2263261
  したがってM=1000001,100001,10001,1001,101,11
  このうち20!の約数であるのは1001(=7*11*13)と11のみ
  後は[1]と同様にして2*5=10個。

以上より求める個数は15個 ans.


解答・その5

(ペンネ−ム:Kの人)

(1)
階乗の定義より
 20 ! =1×2×3×4×...×19×20 ですので、それぞれの因数を素因数分解すれば答えが得られます。
 4=22 , 6=3×2 , 8=23 , 9=32 , 10=5×2 , 12=22×3 , 14=7×2 ,
 15=3×5 , 16=24 , 18=32×2 , 20=5×22 (素数は省略)
よって答えは、
 20 ! =218×38×54×72×11×13×17×19

(2)
(1)の答えを利用します。
すべての自然数は素数の積で表すことができ、しかもその組み合わせは1通りしかありません。
立方数の個数を求める以上、使用する素数は少なくとも同じものが3つなくてはいけません。
 よって 2 , 3 , 5
からいくつかの数を選んで掛け合わせたものになりますが、2からは最大6個、3からは最大2個、 5からは最大1個の数しか使うことが出来ません。
なので2からは0〜6個の7通り、3からは0〜2個の3通り、 5からは0〜1個の2通りの選び方があることになるので答えは
  7×3×2=42
となって42個の組み合わせ方があることになり、これが答えとなります。
 A, 42個

(3)
(1)の答えを利用します。
 20 ! =218×38×54×72×11×13×17×19
でしたので 19! はこれを 20=22×5 で割った数になります。すなわち
 19 ! =216×38×53×72×11×13×17×19
約数はそれぞれの素数からいくつかを選びかけ合わせたものになりますので(2)と同じ要領で
20 ! の約数の個数は
 19×9×5×3×2×2×2×2 (個)
19 ! の約数の個数は
 17×9×4×3×2×2×2×2 (個)
答えは (19×9×5×3×2×2×2×2)-(17×9×4×3×2×2×2×2)=24×33×((19×5)-(17×4)) =24×33×27=24×36
  A.24×36

(4)
この場合各桁の数が2といくつかの0で構成されている場合と、2つの1といくつかの0で構成されている場合が考えられます。
2といくつかの0で構成されている場合必ず2が最初に付き、そのあとに0がいくつか続くという形になります。
これを素因数分解すると、
 2×(2×5)n
と表すことが出来ます。よってこの場合の個数は20 ! の素因数の5の選び方、すなわち5通りとなります。
2つの1といくつかの0で構成されている場合次のように素因数分解されますので、
 11×(2×5)n
この場合は5個存在することになります。
さらに、1が最初について間に0がいくつか入り最後に1がつくというもので考えてみた結果、 条件に当てはまるものとして、1001があります。
 1001×(2×5)n
この場合も5個存在します。
3つの数を合計して答えは15個


解答・その6

(ペンネ−ム:転位反応)

(1) 20!=20×19×18×17×16×15×14×13×12×11×10×9×8×7×6×5×4×3×2×1
ここで、
 20=2×2×5
 18=2×3×3
 16=2×2×2×2
 15=3×5
 14=2×7
 12=2×2×3
 10=2×5
  9=3×3
  8=2×2×2
  6=2×3
  4=2×2
よって、 20!=218×38×54×72×11×13×17×19

(2)素数の立方数は、1,2,3,5 ・・・(1)
ここで、
18=4=8=164.5=323.6=643から、43,83,163,323,643も約数で立方数・・・(2)
38=94から、93も約数で立方数・・・(3)
これらの立方数を二つ組合せてできる約数は20個・・・(4)



さらに、三つ組合せてできる約数は12個・・・(5)



よって、(1)〜(5)を合計して42個

(3) 20!=218×38×54×72×11×13×17×19
      =20×19!
      =22×5×19!
よって、
19!=16×38×53×72×11×13×17×19
題意の個数は、20!の約数と19!の約数の個数の差であるから、
 =19×9×5×3×2×2×2×2−17×9×4×3×2×2×2×2
 =(19×5−17×4)×9×3×2×2×2×2
 =27×9×3×2×2×2×2
 =2×3

(4)各桁の和が2である整数は、1を2つ含む、或いは2をひとつ含み、残りの桁は0である。
具体的には、2、11、及び一位と最上位が1で、他の位は全て0である整数(例えば1001)と それらの10倍、100倍、1000倍、10000倍の整数である。
ここで、1001=7×11×13なので、1001は、20!の約数である。
このタイプの整数で、20!の約数となるものは、他には無い。
検証は以下の通り。
100・・・001のタイプの整数は、明らかに2、3、5を約数に持たない。
それで、 72、11、13、17、19の約数の組合せで、一位が1となる組合せは、 以下の通りであるが、題意を満たす整数は1001のみ。
 3×17=91
 3×17×11=1001
 13×17=221
 13×17×11=2431
 7×7×19=931
 7×7×19×11=10241
 7×7×13×17×19=205751
 7×7×11×13×17×19=2263261

よって、題意を満たす整数は、以下の15通り。
11=11×1
110=2×5×11
1100=2×5×2×5×11=2×5×11
11000=2×5×2×5×11=2×5×11
110000=2×5×2×5×11=2×5×11

1001=7×11×13
10010=2×5×7×11×13
100100=2×5×2×5×7×11×13=2×5×7×11×13
1001000=2×5×2×5×7×11×13=2×5×7×11×13
10010000=2×5×2×5×7×11×13=2×5×7×11×13

2=2×1
20=2×2×5=2×5
200=2×5×2×5=2×5
2000=2×5×2×5=2×5
20000=2×5×2×5=2×5



解答・その7

(ペンネ−ム:巷の夢)

(1)
20!=20×19×18×・・・・・・・・・・×3×2×1
  =218×38×54×72×11×13×17×19

(2)
上記(1)より
・2のみで形成される23,(22)3,(23)3,(24)3,(25)3,(26)3
・3のみで形成される33,(32)3
・5のみで形成される53
・2と3で形成される(2×3)3,(22×3)3,(23×3)3,(24×3)3,(25×3)3,(26×3)3
(2×32)3,(22×32)3,(23×32)3,(24×32)3,(25×32)3,(26×32)3
・2と5で形成される(2×5)3,(22×5)3,(23×5)3,(24×5)3,(25×5)3,(26×5)3
・3と5で形成される(3×5)3,(32×5)3
・2と3と5で形成される(2×3×5)3,(22×3×5)3,(23×3×5)3,(24×3×5)3,(25×3×5)3,(26×3×5)3
(2×32×5)3,(22×32×5)3,(23×32×5)3,(24×32×5)3,(25×32×5)3,(26×32×5)3
・1で形成される13

即ち、42個となる。

(3)
19!=19×18×・・・・・・・・・・×3×2×1
  =216×38×53×72×11×13×17×19
20!=20×19×18×・・・・・・・・・・×3×2×1
  =20×19!
19!の約数の個数(16+1)・(8+1)・(3+1)・(2+1)・2・2・2・2 = 26×33×17
20!=218×38×54×72×11×13×17×19
20!の約数は 24×33×5×19
因って、これらの差より  24×33×5×19-26×33×17 = 24×36が求めるものである。

(4)
題意より2とその10の累乗倍のもの、11とその10の累乗倍のもの、101,1001,10001、・・・・・ が候補として考えられる。
10=2×5であるから、2、2×(2×5)、2×(2×5)2、2×(2×5)3、2×(2×5)4
全く同様に11、11×(2×5)、11×(2×5)2、11×(2×5)3、11×(2×5)4
1001=7×11×13であるから、上記と同様に
7×11×13、7×11×13×(2×5)、7×11×13×(2×5)2、7×11×13×(2×5)3、 7×11×13×(2×5)4
即ち、15個である。


解答・その8

(ペンネ−ム:BossF)
* 表の一部を修正します(5/6)。すいません。Junko

(1)次のような表を思い浮かべました

235711 131719
10642 1111
521     
2       
1       
18852 1111

20!=218・38・54・72・11・13・17・19 ■

(2)(1)より立方数の因数になりうるのは 2,3,5、でその個数は各々6個2個1個まで
 ∴(6+1)(2+1)(1+1)=42個 ■

(3)20=22x5 だから 19!= 216・38・53・72・11・13・17・19
したがって
20の約数の個数-19の約数の個数=(19x5-17x4)x9x3x24=36x24 ■

(4)各桁の和が2の20!の約数で一の位が0でないものは
2,11,1001のみ
各々に1,10,100,1000を乗じたものが求めるものであるから
3x5=15個 ■


解答・その9

(ペンネ−ム:SOU)

(1) 
  218・38・54・72・11・13・17・19 ■
(2) 
  立方数になる可能性を持つ因数は、2,3,5 のみで、
    ( 1 + 23 + 26 + … + 218 )(1 + 33 + 36)(1 + 53)
    を展開して全ての立方数が得られます。
  展開後の項数は 7*3*2=42 となり、これが答え ■
(3)
  nの約数の集合をSnと定義します。
  まず、20!の約数の出来方を考えると、
   20! = 20*19!
  から、
   S20! = { s*t | s∈S20 , t∈S19! }
  という形になっていることがわかりますから、
   S20! ⊃ S19!  …※
    が云えます。

  また、(2)のような考え方により、
   n(S20!) = 24・33・5・19
   n(S19!) = 26・33・17 …※※
  とわかります。

  ※ と ※※ から、単純に引き算で済むことがわかっているので、
  n(S20!) - n(S19!) = 24・36 が答え。 ■
(4)
  パターンとしては、
   [1]2が1つといくつかの0で構成されるもの
   [2]1が2つといくつかの0で構成されるもの
  の2通り。

  [1]に関しては、5が4つしか無いため、
   2 , 20 , 200 , 2000 , 20000 
   の5通りしか存在しません。

  [2]について、さらに2通りに分けられ、
    i) 10…01 のように1で終わっているもの(2と5を含まない)
    ii)10…010…0 のように途中に1があり、0で終わっているもの
   のようになります。
   ii) については、因数である2と5を抜いてしまえば i) に帰着できるので、
   i) だけを考えます。
   
   まず、 
    11∈S20!      
    1001=7・11・13∈S20! ・・・★
   が云えます。
   しかしそれ以外のこの形の数については、
    101:素数
    10001=73・137
    100001=11・9091
    1000001=101・9901
       10000001=11・909091
    100000001=17・5882353
    1000000001=7・11・13・19・52579
    10000000001=101・3541・27961
   となり、全て S20! に含まれません。
   (因数より2と5を除いた最大の数は2121322203なので、ここまでで十分)
   それらを S20! の元により表すことが出来ないため、
   結局Aの形について、★から
    11 , 110 , 1100 , 11000 , 110000
    1001 , 10010 , 100100 , 1001000 , 10010000
   の10通りしかないことになります。

  以上のことから、答えは15個 ■

解答・その10

(ペンネ−ム:オヤジ)

(1)1〜20までの素数は、{2,3,5,7,11,13,17,19}
[ ]を、Gauss記号とする。

20!=2×3×5×7×11×13×17×19 (素因数分解)とすると




従って
∴ 20!=218×3×5×7×11×13×17×19

(2)立方数は、下記の3つの集合から1つずつ選んだ数の積である。

従って 求める立方数の個数は 7×3×2=42   ∴ 42個

(3) (1)より 20!=218×3×5×7×11×13×17×19
同様に   19!=216×3×5×7×11×13×17×19
求める個数は、(19×5−17×4)×9×3×2×2×2×2= 3×2
   ∴ 3×2 個

(4)電卓で計算しましたが漏れていないか心配です。
20!は下4桁 0が4個並ぶ 何故なら 10=2×5 と(1)より
各桁の和が 2となる 候補の最小例として 3種類のみ
{2,11,1001} ただし 1001=7×11×13 従って
求める数は、{2,20,200,2000,20000,11,110,1100,
11000,110000,1001,10010,100100,1001000,
10010000}の 15個            ∴ 15個


解答・その11

(ペンネ−ム:のっこん)

(1) 20!=218・3・5・7・11・13・17・19

(2)
(1)において2の指数は18、18以下の3の倍数は0,3,6,9,12,15,18の7個
(1)において3の指数は8、8以下の3の倍数は0,3,6の3個
(1)において5の指数は4、4以下の3の倍数は0,3の2個
 立方数の個数は 7・3・2=42(個)

(3)
20=2・5 だから 19!=216・3・5・7・11・13・17・19
20!の約数の個数は 19・9・5・3・2・2・2・2
19!の   〃     17・9・4・3・2・2・2・2
求める個数は
  2・3・5・19−2・3・17
 =2・3(5・19−2・17)
 =2・3・27
 =2・3

(4)
[1]1が2つ(他は0)の時
・11・13・17・19について考える
その約数は次の48個
1)末尾1となる約数・・・1,11,91,221,931,1001,2261,2431,10241,24871,205751,2263261
2)末尾3となる約数・・・13,133,143,323,833,1463,3553,9163,12103,29393,133133,323323
3)末尾7となる約数・・・7,17,77,187,247,637,1547,2717,7007,15827,17017,174097
4)末尾9となる約数・・・19,49,119,209,539,1309,1729,4199,10829,19019,46189,119119
このうち、11と1001は題意を満たす

(1)において5の指数は4だったから
11の他に110,1100,11000,110000も題意を満たす・・・・・※1
1001の他に10010,100100,1001000,10010000も題意を満たす・・・・※2
1)の約数を81倍しても1が2つ(他は0)になることはない
   〃  6561倍          〃
2)の約数を27倍           〃
   〃  2187倍          〃
3)の約数を3倍            〃
   〃  243倍           〃
4)の約数を9倍            〃
   〃 729倍            〃
[2]2が1つ(他は0)の時
明らかに、2,20,200,2000,20000の5個が題意を満たす・・・・※3

※1、※2、※3より 求める個数は15(個)



解答・その12

(ペンネ−ム:バルタン星人)

(1) 218×38×54×72×11×13×17×19
(2) 42
(3) 24×36
(4) 15個

考え方:
(1)地道に数えました。2⇒偶数10個+5個(4の倍数)+2個(8の倍数)+1個(16)
(2)3乗を持つのは2,3,5で各7通り、3通り、2通り(0乗含む)可能なのでその積7×3×2=42
(3)約数の総数を積の形で求めその差を考える。
 20!の約数の個数=19×9×5×3×2×2×2×2
 19!の約数の個数=17×9×4×3×2×2×2×2
 引き算して、(95−68)×24×33=24×36
(4)2になるのは2が1個または1が2個
 2×10nと考えたとき5は4乗までなので、5個
 11×10nも同じく5個
 和が2なので3は素因数に含まれない。
 そこで7,11,13,17,19の組合せで2になる可能性を考える。
 7×13×11=1001これも同じく5個できる。



解答・その13

(ペンネ−ム:teki)

1.218×3×5×7×11×13×17×19
1〜20までに2の倍数は、10個、4の倍数は5個、8の倍数は2個、16の倍数は1個あります。
よって2は10+5+2+1=18個。
同様に3は8個、5は4個、7は2個、11,13,17,19は各1個。

2.42個
一般的に N=ap*bq*cr・・・・・・・・  とすると、
Nの約数の個数(1及びその数自身を含む)は、(p+1)*(q+1)*(r+1)・・・・
であることを利用します。

立方数はnの形になるので、これが可能な因数は2,3,5の3つです。
2は、2、2、2、212、215、218の6種類、 3は、3、3 の2種類、5は5の1種類ですので、
(6+1)×(2+1)×(1+1)=42 個です。

3.3×2
2と同様に約数の個数の定理を使います。
20!の約数の個数は、
 (18+1)×(8+1)×(4+1)×(2+1)×2×2×2×2個
一方、19!の約数の個数は、
 (16+1)×(8+1)×(3+1)×(2+1)×2×2×2×2個
20!の約数は必ず19!の約数なので、この2つの差が題意の個数です。
 9×3×16×(19×5−17×4)=3×2×27=3×2

4.2、20、200、2000、20000、11、110、1100、11000、110000 1001、10010、100100、1001000、10010000 の計15個

難問です。
まず、各桁の和が2である数は、3の倍数ではあり得ません。
また、10の倍数でない5の倍数でもあり得ません。
[1] 2・・・・・ のパターン(・・・・・は0の連続)
20!には、因数5が4つあるので、0の連続は最大4個。
[2] 1・・・1・・・ のパターン(・・・は0の連続)
後半の0の連続は、[1]でも述べたとおり、最大で4つです。
問題は、1と1の間の0の連続個数ですが、
 7×11×13×17×19 =2263261
なので、0個から6個まで調べれば十分です。
11、101、1001、10001、100001、1000001、10000001の うち、7、11、13、17、19の因数のみを持つのは、11及び1001 (=7×11×13)の2つのみです。
(100001=11×9091。10000001=11×909091ですが、 いずれも7、11、13、17、19で割り切れません。)


解答・その14

(ペンネ−ム:T_Tatekawa)

(1)
1〜20 で素数は 2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19
  2で割り切れる合成数は 9個.
  22=4 で割り切れる合成数は 5個.
  23=8 で割り切れる合成数は 2個.
  24=16 で割り切れる合成数は 1個.
  3で割り切れる合成数は 5個.
  32=9 で割り切れる合成数は 2個.
  5で割り切れる合成数は 3個.
  7で割り切れる合成数は 1個.

以上から,
  20 ! = 2(1+9+5+2+1) x 3(1+5+2) x 54 x 72 x 11 x 13 x 17 x 19
     = 218 x 38 x 54 x 72 x 11 x 13 x 17 x 19

(2)
立方数である約数を作るには,23, ..., 218, 33, 36, 53 のいずれかを含む合成数を作ればよい.
   (1+6) x (1+2) x (1+1) = 42 通り

(3)
20 = 22 x 5
なので,20! の正の約数で,19! の約数でないものの数は,
   19 x 9 x 5 x 3 x 24 - 17 x 9 x 4 x 3 x 24
  =(95-68) x 33 x 24
  = 27 x 33 x 24
  = 24 x 36

(4)
 2, 20, 200, 2000, 20000
 11, 110, 1100, 11000, 110000
 1001 =(7x11x13), 10010, 100100, 1001000, 10010000
合計15個


解答・その15

(ペンネ−ム:kiyo)

1)
  20 ! =218*38*54*72*11*13*17*19

2)
  20 ! =(23)6*(33)2*32*(53)*5*72*11*13*17*19
  (6+1)*(2+1)*(1+1)=42

3)
   (18+1)*(8+1)*(4+1)*(2+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)-(16+1)*(8+1)*(3+1)*(2+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)
  =(8+1)*(2+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)*(1+1)((18+1)*(4+1)-(16+1)*(3+1))
  =32*3*24*(19*5-17*4)
  =24*33*(95-68)
  =24*33*27
  =24*33*33
  =24*36

4)
  15個。

         2=2
        11=11
        20=22*5
       110=2*5*11
       200=23*52
      1001=7*11*13
      1100=22*52*11
      2000=24*53
     10010=2*5*7*11*13
     11000=23*53*11
     20000=25*54
    100100=22*52*7*11*13
    110000=24*54*11
   1001000=23*53*7*11*13
  10010000=24*54*7*11*13



解答・その16

(ペンネ−ム:杖のおじさん)

(1)20!=218*3*5*7*11*13*17*19・・・[1]
となります。

(2)2,3,5のブロックに含めた積の式を作る。
20!=(2*(3*5*(3*5*7*11*13*17*19)
したがって
(6+1)*(2+1)*(1+1)=42個

(3)20!の正の約数の数は
(18+1)(8+1)(4+1)(2+1)(1+1)(1+1)(1+1)(1+1) =19*9*5*3*2 =19*3*5*2個・・・[2]
19!の階乗は
19!=216*3*5*7*11*13*17*19*2*2・・・[3]
19!の正の約数は(16+1)(8+1)(3+1)(2+4)+2=2〜6*3*3*17個です。
従って、
その差[2]―[3]=2*3*3*5*19−2*3*17 =2*3*(95−68)=2*3*27=2*3個です。

(4) 1が2つか、2が一つのものを探しました。
合計が2になるのは次の5つが考えられます。
2と11,101,1001,10001,100001の5つですがその中で
101、10001、100001の3つは7*11*13*17*19の約数ではありませんので除きます。
従って
2と11と1001とその数の10倍、100倍、1000倍、10000倍になります。
したがって3×5=15個になります。


解答・その17

(ペンネ−ム:スモークマン)

(1)
20 ! = 218*38*54*72*11*13*17*19

(2)
20!= 218*38*54*72*11*13*17*19 なので、3乗数の数は、、、
 18/3=6
 8/3=2
 4/3=1 から、、、
7*3*2=42 個(これで1も含まれる)

(3)
20=22*5 なので、
 20 ! の約数の個数ー19 ! の約数の数
=(19*5-17*4)*9*3*24
=27*9*3*24
=36*24

(4)
5は4個なので、
2,20,200,2000,20000
11,110,1100,11000,110000
1001=7*11*13,10010,100100,1001000,10010000

72* 11 * 13 * 17 * 19 = 2263261 なので、
10001,100001までにはない。
101 はない。
以上から、
2,11,1001 の3種類 x 5個=15個


解答・その18

(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)

(1)
20!=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10×11×12×13×14×+15×16×17×18×19×20
=2×3×22×5×2・3×7×23×32×2・5×11×22・3×13×2・7×3・5×24×17×2・32×19×22・5
=218×38×54×72×11×13×17×19

(2)
23=A、33=B、53=Cとおくと
20!の約数で立方数の最大は、A6×B2×C1
だから、7×3×2=42個

(3)
20!の約数の個数は、19×9×5×3×2×2×2×2=41040
19!=216×38×53×72×11×13×17×19より
19!の約数の個数は、17×9×4×3×2×2×2×2=29376
だから、 41040−29376=11664=24×36

(4)
各桁の和が2になる数は、
 a)最上位の数字が2で他の数字が0である場合
 b)1が2個で他は全部0である場合
とにわかれます。

a)の場合、20!の約数は
 2,20,200,2000,20000
 2=2
 20=2×(2×5)
 200=2×(2×5)2
 2000=2×(2×5)3
 20000=2×(2×5)4
以上の5個

b)の場合は
11,101,110,1001,1010,1100,・・・・・・などです。

 11素数
 101素数×
 110=11×(2×5)
 1001=11×7×13
 1010=101×(2×5)×
 1100=11×(2×5)2
 10001=73×137×
 10010=11×7×13×(2×5)
 10100=101×(2×5)2×
 11000=11×(2×5)3
 100001=11×9091×
 100010=73×137×(2×5)×
 100100=11×7×13×(2×5)2
 101000=101×(2×5)3×
(あ)110000=11×(2×5)4
 1000001=101×9901×
 1000010=11×9091×(2×5)×
 1000100=73×137×(2×5)2×
 1001000=11×7×13×(2×5)3
 1010000=101×(2×5)4×
 1100000=11×(2×5)5×
 10000001=11×909091× ※909091に20!の因数はありません
 10000010=101×9901×(2×5)×
 10000100=11×9091×(2×5)2×
 10001000=73×137×(2×5)3×
(い)10010000=11×7×13×(2×5)4
 10100000=101×(2×5)5×
 11000000=11×(2×5)6×
 100000001=17×58823535×  ※5882353に20!の因数はありません
 100000010=11×909091×(2×5)×
 100000100=101×9901×(2×5)2×
 100001000=11×9091×(2×5)3×
 100010000=73×137×(2×5)4×
 100100000=11×7×13×(2×5)5×
 101000000=101×(2×5)6×
 110000000=11×(2×5)7×
 ・・・・

11×10kの形は、(あ)が最大です。
101×10kの形は、101が素数なのでだめです。
1001×10kの形は、(い)が最大です。
10001×10kの形は、73×137が因数なのでだめです。
100001×10kの形は、9091が素数なのでだめです。
1000001×10kの形は、101×9091が因数なのでだめです。
10000001×10kの形は、909091が20!の約数を因数にもたないのでだめです。
100000001×10kの形は、5882353が因数なのでだめです。

これ以降可能性はありません。
100・・・01の形の数(0が8個以上)は、奇数でかつ3の倍数ではありません。
だから、2と3と5を因数にもちません。
20!の因数でそれ以外の因数の積を計算すると、72×11×13×17×19=2263261。
この数は、2263261より大きいので、20!の7から19の因数では作れません。
以上から、10個です。
合わせると合計15個です。

正解者

バルタン星人 オヤジ コウ
巷の夢 haya スモークマン
のっこん teki kiyo
T_Tatekawa 夜ふかしのつらいおじさん 転位反応
迷子の雄猫 杖のおじさん SOU
Kの人 BossF 三角定規

コメント

20!は、とても大きな数ですから、(1)がヒントになっているように、 素因数分解をした形で考えるといいですね。
(4)については、「2」と「10・・・01」が基本形で、 その10倍(ただし、0≦n≦4)に限定されます。


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