143.5桁の整数
[1],[1],[2],[2],[3],[3],[4],[4],[5],[5]と書かれた10枚のカードがある。これら10枚の中から5枚を選んで、左から右へ並べ、5桁の(正の)整数を作る。
たとえば、[1],[1],[2],[3],[4]と並べると、11234となる。
このようにしてできる5桁の整数がM通りあるとして、以下の問いに答えよ。
(1)Mの値を求め、Mが10の倍数であることを確認せよ。
(2)これらM通りの数のうち、小さいほうからM/2番目の数を答えよ。
(3)これらM通りの数のうち、小さいほうからM/5番目の数を答えよ。
(4)これらM通りの数のうち、小さいほうからM/10番目の数を答えよ。
問題の出典
広中杯ハイレベル中学数学に挑戦
算数オリンピック委員会監修
講談社ブルーバックス
2004年ファイナル問題
答えと解説
解答・その1
(ペンネ−ム:浜田 明巳)
エクセルのマクロで解きました.
(1) M=2220=222*10
(2) 33255
(3) 15544
(4) 13441
Option Explicit Dim a(5) As Integer Sub Macro1() Sheets("Sheet1").Select Cells(1, 1).Value = 0 Call saiki(1) ' If Cells(1, 1).Value Mod 10 = 0 Then Cells(1, 3).Value = Cells(Cells(1, 1).Value / 2, 2).Value Cells(1, 4).Value = Cells(Cells(1, 1).Value / 5, 2).Value Cells(1, 5).Value = Cells(Cells(1, 1).Value / 10, 2).Value Range("C1").Select Else Range("A1").Select End If End Sub Sub saiki(ByVal n As Integer) a(n) = 1 While a(n) <= 10 If onaji(n) = 0 Then If n < 5 Then Call saiki(n + 1) Else Call check(1) End If End If a(n) = a(n) + 1 Wend End Sub Sub check(ByVal x As Integer) Dim n As Long Dim deta As Integer Dim j As Integer n = 0 For j = 1 To 5 n = n * 10 + num(a(j)) Next j deta = 0 j = 1 While deta = 0 And j <= Cells(1, 1).Value If n = Cells(j, 2).Value Then deta = 1 Else j = j + 1 End If Wend If deta = 0 Then Cells(1, 1).Value = Cells(1, 1).Value + 1 Cells(Cells(1, 1).Value, 2).Value = n Range("B" & Cells(1, 1).Value).Select End If End Sub Private Function onaji(ByVal n As Integer) As Integer Dim j As Integer onaji = 0 j = 1 While onaji = 0 And j < n If a(j) = a(n) Then onaji = 1 Else j = j + 1 End If Wend End Function Private Function num(ByVal n As Integer) As Integer Select Case n Case 1, 2 num = 1 Case 3, 4 num = 2 Case 5, 6 num = 3 Case 7, 8 num = 4 Case Else num = 5 End Select End Function
解答・その2
(ペンネ−ム:長崎島原 かがみ)
(問1)
(@) A、A、B、B、C を選んで並べるパターン(同一数字が2種類)
並べ方は5!÷2!÷2!=30通り
A、B、C の選び方は 5C2×3C1=30通り
∴30×30=900通り
(A) A、A、B、C、D を選んで並べるパターン(同一数字が1種類)
並べ方は5!÷2!=60通り
A、B、C、D の選び方は 5C1×4C3=20通り
∴60×20=1200通り
(B) A、B、C、D、E を選んで並べるパターン(同一数字が無い)
∴並べ方は5!=120通り
よって M=900+1200+120=2220通りであり、10の倍数である。
(問2)M÷2=1110番目の数を求める。
(1) 1▲▲▲▲ の順列について
(i) ▲がA、A、B、B の場合
4C2×4!÷2!÷2!=36通り
(ii) ▲がA、A、B、C の場合
4C1×4C2×4!÷2!=288通り
(iii) ▲がA、B、C、D の場合
5P4=120通り
合計 36+288+120=444通り <ここまでで444番目>
(2) 2▲▲▲▲ の順列について
(1)と同様に444通り <ここまでで888番目>
(3) 3▲▲▲▲ の順列について
(i)31▲▲▲について
(ア) ▲がA、A、B の場合
3C1×4×3=36通り
(イ) ▲がA、B、C の場合
5P3=60通り
計96通り <ここまでで984番目>
(ii)32▲▲▲について
(i)と同様に96通り <ここまでで1080番目>
(iii)33▲▲▲について
(ア) 3311▲ で3通り <ここまでで1083番目>
(イ) 3312▲ で4通り <ここまでで1087番目>
(ウ) 3314▲ で4通り <ここまでで1091番目>
(エ) 3315▲ で4通り <ここまでで1095番目>
(オ) 3321▲ で4通り <ここまでで1099番目>
(カ) 3322▲ で3通り <ここまでで1102番目>
(キ) 3324▲ で4通り <ここまでで1106番目>
(ク) 3325▲ で4通り <ここまでで1110番目>
よって 1110番目は 33255 である。
(問3)M÷5=444番目の数を求める。
(問2)の(1)(iii)より、1▲▲▲▲の最後の数15544が444番目となる。
よって 444番目は 15544 である。
(問4)M÷10=222番目の数を求める。
(1) 11▲▲▲について
(i) ▲がA、A、B の場合
4C1×3×3=36通り <ここまでで36番目>
(ii)▲がA、B、C の場合
4P3=24通り <ここまでで60番目>
(2) 12▲▲▲について
(i)▲がA、A、B の場合
3C1×4×3=36通り <ここまでで96番目>
(ii)▲がA、B、C の場合
5P3=60通り <ここまでで156番目>
(3) 13▲▲▲について
(i)131▲▲の場合
(ア) ▲がA、A の場合3通り <ここまでで159番目>
(イ) ▲がA、B の場合4P2=12通り <ここまでで171番目>
(ii)132▲▲の場合
(ア) ▲がA、A の場合2通り <ここまでで173番目>
(イ) ▲がA、B の場合5P2=20通り <ここまでで193番目>
(iii)133▲▲の場合
(ア) ▲がA、A の場合3通り <ここまでで196番目>
(イ) ▲がA、B の場合4P2=12通り <ここまでで208番目>
(iv)134▲▲の場合
13412・・・209番目
13413・・・210番目
13414・・・211番目
13415・・・212番目
13421・・・213番目
13422・・・214番目
13423・・・215番目
13424・・・216番目
13425・・・217番目
13431・・・218番目
13432・・・219番目
13434・・・220番目
13435・・・221番目
13441・・・222番目
よって 222番目は 13441 である。
☆ちなみにMを求めるための一覧表☆
<選んできた文字> | 通り | 合計 |
---|---|---|
1 1 2 2 3 | ・・・ 30 | 小計900通り |
1 1 2 2 3 | ・・・ 30 | |
1 1 2 2 4 | ・・・ 30 | |
1 1 2 2 5 | ・・・ 30 | |
1 1 3 3 2 | ・・・ 30 | |
1 1 3 3 4 | ・・・ 30 | |
1 1 3 3 5 | ・・・ 30 | |
1 1 4 4 2 | ・・・ 30 | |
1 1 4 4 3 | ・・・ 30 | |
1 1 4 4 5 | ・・・ 30 | |
1 1 5 5 2 | ・・・ 30 | |
1 1 5 5 3 | ・・・ 30 | |
1 1 5 5 4 | ・・・ 30 | |
2 2 3 3 1 | ・・・ 30 | |
2 2 3 3 4 | ・・・ 30 | |
2 2 3 3 5 | ・・・ 30 | |
2 2 4 4 1 | ・・・ 30 | |
2 2 4 4 3 | ・・・ 30 | |
2 2 4 4 5 | ・・・ 30 | |
2 2 5 5 1 | ・・・ 30 | |
2 2 5 5 3 | ・・・ 30 | |
2 2 5 5 4 | ・・・ 30 | |
3 3 4 4 1 | ・・・ 30 | |
3 3 4 4 2 | ・・・ 30 | |
3 3 4 4 5 | ・・・ 30 | |
3 3 5 5 1 | ・・・ 30 | |
3 3 5 5 2 | ・・・ 30 | |
3 3 5 5 4 | ・・・ 30 | |
4 4 5 5 1 | ・・・ 30 | |
4 4 5 5 2 | ・・・ 30 | |
4 4 5 5 3 | ・・・ 30 | |
1 1 2 3 4 | ・・・ 60 | 小計1200通り |
1 1 2 3 5 | ・・・ 60 | |
1 1 2 4 5 | ・・・ 60 | |
1 1 3 4 5 | ・・・ 60 | |
2 2 1 3 4 | ・・・ 60 | |
2 2 1 3 5 | ・・・ 60 | |
2 2 1 4 5 | ・・・ 60 | |
2 2 3 4 5 | ・・・ 60 | |
3 3 1 2 4 | ・・・ 60 | |
3 3 1 2 5 | ・・・ 60 | |
3 3 1 4 5 | ・・・ 60 | |
3 3 2 4 5 | ・・・ 60 | |
4 4 1 2 3 | ・・・ 60 | |
4 4 1 2 5 | ・・・ 60 | |
4 4 1 3 5 | ・・・ 60 | |
4 4 2 3 5 | ・・・ 60 | |
5 5 1 2 3 | ・・・ 60 | |
5 5 1 2 4 | ・・・ 60 | |
5 5 1 3 4 | ・・・ 60 | |
5 5 2 3 4 | ・・・ 60 | |
1 2 3 4 5 | ・・・120 | 小計120通り |
M | 合計2220通り |
解答・その3
(ペンネ−ム:のっこん)
(1)
aabbcのタイプ 選び方は5C2・3C1=30通り 並べ方は30・5!/(2!・2!)=900通り
aabcdのタイプ 選び方は5C1・4C3=20通り 並べ方は20・5!/2!=1200通り
abcdeのタイプ 選び方は5C0・5C5=1通り 並べ方は1・5!=120通り
M=900+1200+120=2220=222・10
(2)
M/2=1110
1○○○○の個数は 2220/5=444個
2○○○○の個数も 444個・・・・累計888個
3○○○○の個数も 444個・・・・累計1332個
よって求める数は 3○○○○
31○○○の個数は(1)と同様の計算を行って96個・・・・累計984個
32○○○の個数も 96個・・・・累計1080個
33○○○の個数は 60個・・・・累計1140個
よって求める数は 33○○○
331○○の個数は 60/4=15個・・・・累計1095個
332○○の個数も 15個・・・・累計1110個
よって332○○の最大数が答えとなる (答え)33255
(3)
M/5=444
(2)において 1○○○○の個数は444個だったから
1○○○○の最大数が答えとなる (答え)15544
(4)
M/10=222
11○○○の個数は33○○○の個数と同じだから60個
12○○○の個数は31○○○の個数と同じだから96個・・・・累計156個
13○○○の個数も 96個・・・・累計252個
よって求める数は13○○○
131○○の個数は331○○の個数と同じだから15個・・・・累計171個
132○○の個数は(1)と同様の計算を行って22個・・・・累計193個
133○○の個数は131○○の個数と同じだから15個・・・累計208個
134○○の個数は132○○の個数と同じだから22個・・・・累計230個
よって求める数は134○○
1341○の個数は4個・・・・累計212個
1342○の個数は5個・・・・累計217個
1343○の個数は4個・・・・累計221個
よって1344○の最小数が答えとなる (答え)13441
解答・その4
(ペンネ−ム:巷の夢)
(1)
(i)5種類全てを使う場合
5P4=5×4×3×2=120
(ii)1種類だけ同じ数を
使う場合
・同じ数は5種類
・その同じ数の並べ方は5C2=5×4/2=10
・その他の3数は4種類の中から選ぶので4P3=4×3×2=24
因って、5×10×24=1200
(iii)2種類同じ数を使う場合
・同じ数の組み合わせは5C2=5×4/2=10
・その並べ方は5C2×3C2=5×4×3/2=30
・残りの数は3種類
因って、10×30×3=900
以上の数を全部加えて、求める数は120+1200+900=2220となる。確かに10の倍数である。
(2)
求めるものは小さい方から2220/2=1110番目である。ほぼ真ん中の値と推察される。
出来る数を書き出すと、
1○○○○、2○○○○、3○○○○、4○○○○及び5○○○○になることが分かる。
因って、各々の数は2220/5=444づつあると推定される。即ち、3○○○○である。
ところで、3○○○○の次の桁を書くと、
31○○○、32○○○、33○○○、34○○○及び35○○○であり、33○○○以外の各々の書き出される数値の数は同じである。
因って、33○○○の真ん中に近いと分かる。
小さい順に考えると、331○○は1,2,24,4,5,5の中から2数選ぶ事となり、同じ数の組み合わせは3通り、異なる数の組み合わせは4P2=4×3=12通り、因って15通りである。332○○、
334○○、335○○も全く同じであるので真ん中の小さい方の数は33255である。
(3)
求めるものは小さい方から2220/5=444番目である。
これは上記(2)で考察したように1○○○○の一番大きな数であるから、自ずと15544となる。
(4)
求めるものは小さい方から2220/10=222番目である。
ところで、11○○○、12○○○、13○○○、14○○○及び15○○○で出来る数は11○○○のみが少なく、他は全て同じである。12○○○を考えると、1,2,3,3,4,4,5,5の中から3数を選ぶ事になる。
・残り3数全てが異なる数の組み合わせは、5P3=5×4×3=60
・残り3数中同じ数がある場合は、3,4,5の3種類で残りの数は4種類から選ぶので
3×3×4=36となる。
因って、60+36=96となる。これが4種類あるので444-96×4=60が11○○○の個数である。これらより222=60+96+66となる。即ち、13○○○の小さい方から66番目の数となる。
13○○○を小さい順に表すと、131○○、132○○、133○○、134○○及び135○○なので
133○○と推察される。
ところで、上記と同じ考えで考察すれば、131○○と133○○の数は同じで、
132○○、134○○及び135○○も同じである。
後者の132○○は、1,2,3,4,4,5,5から2数を選べば良く、
・異なる数の場合は5P2=5×4=20となる
・同じ数は2通りである。
因って、22通りが3種類あり、131○○と133○○の合計数は96-22×3=30となる。即ち、
131○○、132○○、133○○の合計は52であり、66番目は134○○の小さい方から14番目の数となる。
1341○は4個、1342○は5個、1343○は4個であるから、求めるものは13441となる。
解答・その5
(ペンネ−ム:転位反応)
題意を満たす5桁の整数には、各桁の数が全て異なる場合、一組の同じ数を含む場合、
二組の同じ数を含む場合の、3つのパターンが存在する。
万位が1の場合、5桁の整数は444通りが考えられる。(表1)
例えば、12□□□の場合
(i)全て異なる数を含む場合:3×2×1=6通り
(ii)一組の同じ数を含む場合:54通り
・「1」を二つ含む場合:3×3×2=18通り
・「2」を二つ含む場合:3×3×2=18通り
・「3」、「4」または「5」を二つ含む場合:3×3×2=18通り
(iii)二組の同じ数を含む場合:36通り
・「1」と「2」を二つずつ含む場合:3×2×3=18通り
・「1」を一組、「3」、「4」または「5」を一組含む場合:3×3=9通り
・「2」を一組、「3」、「4」または「5」を一組含む場合:3×3=9通り
表1
5桁の整数 | 数が全て 異なる | 一組の同じ 数を含む | 二組の同じ 数を含む | 小計 | 累計 |
---|---|---|---|---|---|
11□□□ | 0 | 24 | 36 | 60 | 60 |
12□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 156 |
13□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 252 |
14□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 348 |
15□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 444 |
(1)万位が2〜5の場合についても、それぞれ444通りの整数が存在するので
M=444×5=2220=222×10
10の倍数である。
(2)表3より、1140番目の整数は、33□□□で最大であることから33554。
よって、M/2=1110番目の整数は、33554より30番目に小さい整数となる。
順に書き並べて求める、33255。
表3
5桁の整数 | 数が全て 異なる | 一組の同じ 数を含む | 二組の同じ 数を含む | 小計 | 累計 |
---|---|---|---|---|---|
31□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 984 |
32□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 1080 |
33□□□ | 0 | 24 | 36 | 60 | 1140 |
34□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 1236 |
35□□□ | 6 | 54 | 36 | 96 | 1332 |
(3)M/5=444番目の数は、表1から15544。
(4)表1より、252番目の整数は、13□□□で最大であることから13554。
よって、M/10=222番目の整数は、13554より30番目に小さい整数となる。
順に書き並べて求めると、13441。
解答・その6
(ペンネ−ム:三角定規)
(1)
<1> 5つの数字がすべて異なるもの 5!=120 個 …(#1)
<2> 1組の同じ数を含むもの … 5・4・60=1200 個 …(#2)
・同じ数は何か … 5 通り
・他の3数は何か … 4C3=4 通り
・それらの並べ方 … 5!/2=60 通り
<3> 2組の同じ数を含むもの … 10・3・30=900 個 …(#3)
・同じ数は何と何か … 5C2=10 通り
・他の1つの数は何か … 3 通り
・それらの並べ方 … 5!/2・2=30 通り
(#1)(#2)(#3)より,5桁の数の総数は 120+1200+900=2220 個 ←10 の倍数。[答]
(2)
<1> 数 1○○○○ の総数は 2220/5=444 個 …(#4)
<2> 数 112○○ は 15 個あるから,数 11○○○ は 15・4=60 個 … (#5)
<3> 数 121○○,数 122○○ はそれぞれ 15 個,数 123○○ は 22 個あるから,数 12○○○ は 15・2+22・3=96 個 … (#6)
M/2=1110=444+444+96+96+30 だから,1110 番目の数の最上位は(#4)より 3。
数 31○○○,32○○○ は(#6)よりそれぞれ 96 個。よって,左から 2 つ目は 3。
よって,1110 番目の数は,33△△△ の小さい方から 30 番目で,(#5)より,33255 [答]
(3)
M/5=444
これは,(#4)より 1○○○○ の最大数で,それは 15544 [答]
(4)
M/10=222=60+96+66,66=15+22+15+14 だから
222 番目の数は 134△△ の小さい方から 14 番目で,それは 13441 [答]
解答・その7
(ペンネ−ム:ミイ)
(1) 1○○○○のタイプの数を求めて、5倍すればよい。
下の○○○について、1°・2°のように分類して数える。
1°はabc(3つの数字が異なる)タイプ
2°はaab(2つの数字が同じ)タイプ
11○○○・・・1°4P3 通り、2°4×3×3 通り・・・計60通り
12○○○・・・1°5P3 通り、2°3×4×3 通り・・・計96通り
13○○○、14○○○、15○○○も12○○○と同数なので、
1○○○○のタイプの数は、60+96×4=444通り
よって、M=444×5=2220
これより、Mは10の倍数である。
(2) 万の位が1、2、3、4、5であるものはそれぞれ同数なので、M/2番目の数は、3○○○○に含まれる。
このうち、千の位が1、2、4、5であるものはそれぞれ同数なので、M/2番目の数は、33○○○に含まれる。
このうち、百の位が1、2、4、5であるものはそれぞれ同数なので、M/2番目の数は、332○○のタイプで最も大きい数である。
よって、求める5桁の数は、33255
(3) 万の位が1、2、3、4、5であるものはそれぞれ同数なので、M/5番目の数は、1○○○○のタイプで最も大きい数である。よって、求める5桁の数は、15544
(4) 万の位が1、2、3、4、5であるものはそれぞれ同数なので、M/10=222番目の数は、1○○○○のタイプに含まれる。
(1)の計算結果より、
11○○○・・・60通り
12○○○・・・96通り
また、下の○○で、3°をab タイプ、4°をaa タイプとして
131○○・・・3°4×3通り、4°3通り・・・合計15通り
132○○・・・3°5×4通り、4°2通り・・・合計22通り
133○○・・・131○○と同じで、15通り
1341○・・・4通り、1342○・・・5通り、1343○・・・4通り
以上で、60+96+15+22+15+4+5+4=221個
すなわち、222番目の数は、1344○の一番小さい数である。
したがって、求める数は13441
解答・その8
(ペンネ−ム:迷子の雄猫)
問題(1)
同じ数字のカードは2枚しかないので、5枚のカードの組み合わせは、
下記のいずれかである。
(あ)2枚−2枚−1枚、同じ数字のカードの組が2組と、単独の数字カード1枚
(い)2枚−1枚−1枚−1枚、同じ数字のカードの組が1組と、単独の数字カード3枚
(う)1枚−1枚−1枚−1枚−1枚、同じ数字のカードの組が0組と、単独の数字カード5枚
(あ)の場合
ペアのカードの組の選び方(5×4÷2)通り
単独の数字カードの選び方(3)通り
左から右への並べ方(5×4×3×2×1÷2÷2)通り
合計900通り
(い)の場合
ペアのカードの組の選び方(5)通り
単独の数字カードの選び方(4×3×2÷3÷2)通り
左から右への並べ方(5×4×3×2×1÷2)通り
合計1200通り
(う)の場合
ペア数字のカードの組の選び方(1)通り
単独の数字カードの選び方(1)通り
左から右への並べ方(5×4×3×2×1)通り
合計120通り
(あ)〜(う)の合計 2220通り(末尾が0なので10の倍数)
問題(2)
M通りの数のうち、先頭が[1][2][3][4][5]の数字は同数ずつある。
M/5番目の数は、先頭が[3]である数字のうち中間の数、
よって先頭2桁は33、3桁目は[2]である数字のうち最大の数、よって33255
問題(3)
M/5番目の数は、先頭が[1]である数字のうち最大の数、よって15544
問題(4)
M/10番目の数は、先頭が[1]である数字(444通り)のうちのいずれか。
同じ数字のカードは2枚しかないので、残り3枚のカードの組み合わせは、下記のいずれかである。
(え)2枚−2枚−1枚、ペアのカードの組が1組と、単独の数字カード1枚
(お)2枚−1枚−1枚−1枚、ペアのカードの組が0組と、単独の数字カード3枚
先頭が15、14、13、12の数の場合:96通り×4=384通り
先頭が12である場合、残りのカードは12334455であるので、
(え)の場合
ペアのカードの組の選び方(3)通り:(33,44,55のうちの、いずれか)
単独の数字カードの選び方(4)通り:(55を選んだら残りは1234の、いずれか)
左から右への並べ方(3)通り
合計36通り
(お)の場合
ペアのカードの組の選び方(1)通り
単独の数字カードの選び方(5×4×3÷3÷2)=(10)通り
左から右への並べ方(3×2×1)=(6)通り
合計60通り
先頭が11の数:60通り
先頭が11である場合、残りのカードは22334455であるので、
(え)の場合
ペアのカードの組の選
び方(4)通り:(22、33,44,55のうちの、いずれか)
単独の数字カードの選び方(3)通り:(55を選んだら残りは234の、いずれか)
左から右への並べ方(3)通り
合計36通り
(お)の場合
ペアのカードの組の選び方(1)通り
単独の数字カードの選び方(4×3×2÷3÷2)=(4)通り
左から右への並べ方(3×2×1)=(6)通り
合計24通り
M/10番目(222番目)の数は、
先頭が11の数:60通り
先頭が12の数:96通り(累計156通り)
先頭が13の数:96通り(累計252通り)
同様に、先頭が131の数:15通り(累計171通り)
先頭が132の数:22通り(累計193通り)
先頭が133の数:15通り(累計208通り)
先頭が134の数:22通り(累計230通り)
先頭が135の数:22通り(累計252通り)
先頭が134の数は、以下の22個。
13412(209番目)
13413(210番目)
13414(211番目)
13415(212番目)
13421(213番目)
13422(214番目)
13423(215番目)
13424(216番目)
13425(217番目)
13431(218番目)
13432(219番目)
13434(220番目)
13435(221番目)
13441(222番目)
13442(223番目)
13443(224番目)
13445(225番目)
13451(226番目)
13452(227番目)
13453(228番目)
13454(229番目)
13455(230番目)
M/10番目(222番目)の数は、13441。
解答・その9
(ペンネ−ム:スモークマン)
(1)
5!=120
5C1*4C3*5!/2!=1200
5C2*3C1*5!/2!2!=900
合計=2220 となり、10の倍数♪
(2)
M/2 は、1,2,3,4,5 から、先頭は3
31,32,33,34,35 から、33であり、、、
331,332,334,335 から、332・・の段の最大の数だから、、、33255
(3)
M/5 番目ということは、
先頭の数は、1〜5なので、それぞれ、M/5 こずつあるはずだから、
先頭が1の一番大きい数のはず=15544
(4)
M/10 は、1・・・・の段の中(M/5)の半分(M/5)/2 だから、、、
11,12,13,14,15 だが、11・・・は、
4C3*3!+4C1*3C2*
3!/2!=24+36=60 だが、、、
12,13,14,15 は、(2220/5-60)/4=96 なので、
2220/10=222
60+96*2=252
252-222=30
つまり、13554 の30個前の数。
13554,
13553,13552,13551,13545,13544,13543,13542,13541,13535,13534,
13532,13531,13525,13524,13523,13522,13521,13515,13514,13513,
13512,13455,13454,13453,13452,13451,13445,13443,13442,13441,13435,
から、13441
解答・その10
(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)
まず、これらの数がいくつあるかを調べます。
その1
・各位の数字がすべて異なるものは、5P5=120 通り
・同じ数字が1組あるものは、5C1×4C3×5!/2!=1200 通り
(同じ数字の選び方、残り3数の選び方、同じものを含む順列)
・同じ数字が2組あるものは、5C2×3C1×5!/(2!×2!)=900 通り
(同じ数字の選び方、残り1数の選び方、同じものを含む順列)
の計 M=2220 通りです。
その2
別の考えで確認してみます。
●万の位が、1のとき
(あ)万と千の位が同じ数字のとき
・残りの3数字が異なるものは、4P3=24 通り
・残りに同じ数字があるものは、4C1×3C1×3!/2!=36 通り
(同じ数字の選び方、もう1つの数字の選び方、同じものを含む順列)
の計 60 通り
(い)万と千の位の数字が1,2のとき
・すべての位の数字が異なるものは、3P3=6 通り
・残りに 1,2 以外で、同じ数字の組があるものは、3C1×2C1×3!/2!=18 通り
(同じ数字の選び方、残りの数字の選び方、同じものを含む順列)
・残り3数に、1か2のどちらか一方だけを含み、他は数字が異なるものは、2×3C2×3P3=36 通り
(場合が2通り、他の数字の選び方、順列)
・残り3数に 1か2のどちらか一方だけを含み、もう1組同じ数字の組があるものは、2×3C1×3!/2!=18 通り
(場合が2通り、同じ数字の選び方、同じものを含む順列)
・残り3数に 1と2 の両方を含む場合、3C1×3P3=18 通り
(残りの数字の選び方、3数字の並び方)
の計 96 通り
(う)〜(お)は、(い)と同じ考え方なので、(あ)〜(お)の合計は、60+4×96=444 通り
●すべての場合は、M=5×444=2220 通り
※ 万と千の位の数字が同じときは、場合の数が60通りで、異なるときは96通りで注意が必要です。
(1)
M=2220 なので10の倍数です。
(2)
M/2 番目の数は、最小と最大の平均値(33333)より小さな最大の数です。
小さい順に並べた数 | 大きい順に並べた数 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
万 | 千 | 百 | 十 | 一 | 万 | 千 | 百 | 十 | 一 | |
1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 5 | 5 | 4 | 4 | 3 | |
1 | 1 | 2 | 2 | 4 | 5 | 5 | 4 | 4 | 2 | |
1 | 1 | 2 | 2 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4 | 1 | |
1 | 1 | 2 | 3 | 2 | 5 | 5 | 4 | 3 | 4 | |
・・・ | ・・・ |
左右を見比べると、同じ位の数字の合計が6になるような対になります。
だから、求める数は、33255 です。
(3)
M/5 番目の数は、万の位が1で始まる最大の数です。
だから、15544です。
(4)
M/10 番目の数は、万の位が1で始まる数の中央付近の数です。
感覚的には(2)のときのように、13325 と答えたくなりますが、
これはM/10=222番目ではありません。
60+96+1=157番目が、13122です。
13??? となっている96個の数を調べると、
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解答・その11
(ペンネ−ム:杖のおじさん)
(1)2220通り (2)33255 (3)15544 (4)13441
(1) 5枚のカードで作る5桁の数字の組み合わせは
AABBCCDDEEとすると次の3パターンに分けられます。
1°ABCDE 2°AABCD 3°AABBC の3種類です。
1°の組み合わせは5×4×3×2×1=120通り
2°の組み合わせはA〜Eまで同じ数字を含むのは5通り
そして選ばれた数字のどれを使うか見ると4種類あります。その並び替えは次の通りです。
5×4×(5×4×3×2×1)/2×1=1200通り
3°の組み合わせはA〜EとA〜Eまでの数字2個づつ含む数字は、次の10通りです。
AABB,AACC、AADD,AAEE,BBCC,
BBDD,BBEE,CCDD.CCEE.DDEE.
それぞれに3つの組み合わせがあります。従って10×3=30通り
これの組み合わせは次の通りです。
10×3×(5×4×3×2×1)/(2×1)×(2×1)=900通り
合計
1°+2°+3°=120+1200+900=2220通りです。
(2)
M/2の解答→333333に近い小さい方からの最大の数字なので33255である事が分かります。
(3)
M/5の解答→1及び2及び3及び4及び5から始まる5桁の数字は同数なので
1から始まる小さい方からの数字で最大のものと分かり15544です。
(4)
M/10の解答→11223〜55443まで2220個の数字があります。
頭が1、2,3,4,5となる数字は同数です。444個あります。
従ってM/10は444/2=222番目は1から始まる5桁の数字の下4桁が1223から
5544までの2分の1(中間)なのでエクセルで下図の通り数えて見ました。
その結果222番目は13441と分かりました。
解答・その12
(ペンネ−ム:teki)
1 5桁の数字を作る場合、
(1) 5つとも数字が違う場合、5!=120通り
(2) 1組だけ同一数字の場合、5×4×5!÷2=1200通り
(3) 2組の同一数字がある場合、10×3×5!÷4=900通り
合計、2220通りで、10の倍数です。
最初の5と10は、5C1と5C2、
次の4と3は、4C1と3C2、最後の2と4は、
2!及び2!×2!です。(説明は省略します。)
いずれにせよ、この条件で5桁の数を作る方法は、30の倍数といえます。
2 33255
この条件でできる最大数と最小数の和、2番目に大きい数と2番目に小さい
数の和・・・・・・・・ は常に66666です。(ガウスの足し算の要領)
つまり、作れる数の平均は、33333ですので、題意の数はこれに最も近い
33333を超えない数と言えます。
3 15544
作れる数の1万、千、百、十、一の位には、1〜5が均等に現れます。
よって、題意の数は、言い換えれば、「1万の位が1の最大数」という
ことになります。
4 13441
うまい方法が見つからず、結局222番目まで、並べました。(並べ損ね
てないことを祈るだけです(^^;;)
正解者
のっこん | 夜ふかしのつらいおじさん | 迷子の雄猫 |
巷の夢 | teki | 長崎島原 かがみ |
転位反応 | 浜田 明巳 | スモークマン |
杖のおじさん | ミイ | 三角定規 |
コメント
皆さん、お忙しい時期なのか、問題が難しかったのでしょうか、
解答をお寄せいただいた方が少ない月でした。
(2)は、M通りの5桁の整数のうち、半数は33333より小さく、
半数は33333より大きいということから、求めることができます。
(3)は、先頭の数が、1,2,3,4,5になる5桁の整数は、同数あるという
対称性から求めることができます。
(4)は、丁寧に数えるしかなさそうです。