137.輪ゴムの問題
次のように、輪ゴムを立方体の箱にかけます。
・輪ゴムは立方体の辺と直角に交わる
・向きが同じ輪ゴムは重ならない
かけた輪ゴムどうしの交点の個数について考えます。
例えば、3本の輪ゴムを右の図のようにかけたとき、交点は4個です。
次の問いに答えなさい。
(1) 3本の輪ゴムをかけるとき、交点は最も多くて何個できますか。
(2) 5本の輪ゴムをかけたところ、交点は12個ありました。さらに3本の輪ゴムをかけたら、
交点は全部で何個になりますが。最も多い場合を、最も少ない場合の交点の個数を答えなさい。
(3) 100本の輪ゴムをかけるとき、交点は最も多くて何個できますか。
問題の出典
センスのよい脳をつくる 大人の算数パズル
河瀬 厚 著
自由国民社
筑波大学附属駒場中学校 2006年
答えと解説
解答・その1
(ペンネ−ム:こまったコ)
(1) 自分の真正面に立方体があるとして、縦方向、横方向、側面にそれぞれ1本ずつかけて6個。
(2) 自分の真正面に立方体があるとして、縦方向に3本、横方向2本かければ交点は12個。
交点をもっとも多くするには側面方向に3本かける。交点は12+10×3=42個。
交点をもっとも少なくするには3本かかっている縦方向に3本ともかける。交点は24個。
(3)自分の真正面に立方体があるとして、縦方向に33本、横方向に33本、側面に34本かける。
交点は6666個。
解答・その2
(ペンネ−ム:長崎島原 かがみ)
(1)【図1】のように全方向に輪ゴムをかけた場合、交点数が最大となる。
よって、最大交点数 6個
(2)5本で交点が12個できるのは、【図2】の場合である。
これに3本追加する。
(i) 最低交点数の場合
【図3】のように、交点は3本×4個=12個増加するから、12+12=24個
よって、最低交点数は 24個
(ii) 最大交点数の場合
【図4】のように、交点は6個×4+3個×2=30個増加するから、
12+30=42個
よって、最大交点数は 42個
(3)輪ゴムを全方向(3方向)にかける場合が最大となるので、輪ゴムの本数が
3、6、9、12、・・・の場合が最大となる。
nを自然数として、
輪ゴムが3n本の場合の最大交点数をMとすると、
M=2n×3n=6n2となる。
輪ゴムが99本すなわちn=33のとき、M=6×332 となる。
これに1本だけ追加すれば100本になるので、どの方向に輪ゴムをかけても
33個×4面分だけ交点が増加する。
よって、交点は、6×332+33×4=6534+132=6666個になる。
最大交点数は 6666個
解答・その3
(ペンネ−ム:テレスとアリス)
(1) 3本の輪ゴムをかけるとき、交点が最も多いのは、
同じ向きにかけず、3本ともお互いに交わるよにかけたときです。
交点は6個です。
(2) 5本の輪ゴムで交点が12個なので、
3本が同じ向きで、それに直角に2本かけられていると考えます。
交点が最も少ないのは、
同じ向きの3本と同じ向きに3本かけたときで交点は24個です。
交点が最も多いのは、
同じ向きの3本および2本に、直角に交わるようにかけたときで、交点は42個です。
(3) 同じ向きに33本かけて、それに直角に33本かけて、
さらに直角に34本かけるときが、交点が最も多くなります。交点は6666個です。
解答・その4
(ペンネ−ム:杖のおじさん)
答え
(1)6個
(2)最も多いもの 42個、最も少ないもの 24個
(3)6666個
(1)3÷3=1
1×1×2+1×1×4=6個
(2) 5+3=8
最も多いもの 8÷3=2余り2
3×3×2+3×2×4=18+24=42個
最も少ないものを計算するに当たって5本の輪ゴムで交点が12個ある事が
前提になっていますので2本は既に横方向に掛けられていることが分ります。
従って縦方向に残りの6本を掛けることになるので次の計算式になります。
最も少ないものは 6×2×2=24個
(3) 100÷3=33余り1
33×33×2+33×34×4=2178+4488=6666個
解答・その5
(ペンネ−ム:バルタン星人)
(1)6
(2)最大42、最小24
(3)6666
輪ゴムの掛け方は3種類。それぞれA,B,C本掛けるとすると
交点は2(AB+AC+BC)
(1)最大はA=B=C=1の時
(2)12本になるのは、(A,B,C)=(3、2、0)の時
最大は(3,3,2)の時で42
最小は(6,2,0)の時で24
(3)最大は(34,33,33)の時
2×33×(33+34+34)=2×33×101=6666
解答・その6
(ペンネ−ム:転位反応)
(1)6個
立方体に対する輪ゴムの掛け方は、面a−b,面a−c、面b−cの3通り。
2本の輪ゴムを異なる面に掛けると2個の交点ができるが、同一の面に掛けると交点はできない。
よって、3本の輪ゴムを3つの異なる面に掛けた場合、最も多くの交点ができる。
1つの面に1つの交点ができるので、求める交点の数は6個。
(2)最多42個、 最少24個
5本の輪ゴムを掛けて、交点が12個の状態を下図に示した。
上記(1)の結果を基に考えと、
交点の増加を最少にするには、面a−cに3本の輪ゴムを掛けると良い。
交点の増加は、2×3×2=12なので、交点は全部で24個。
一方、交点の増加を最多にするには、面b−cに輪ゴムを3本掛ける。
交点の増加は、3×3×2+2×3×2=30個
よって、交点の数は全部で42個
(3)6666個
100=33×3+1なので、1つの面に33本の輪ゴムを掛け、残りの
1本を何れかの面に掛けた場合に、交点の数は最多となる。
よって、33×33×6+33×4=6666個
解答・その7
(ペンネ−ム:のっこん)
図の場合については
x=0 の平面に平行に2本、
y=0 の平面に平行に0本、
z=0 の平面に平行に1本の輪ゴムがかかっていると考え、
これを(2,0,1)と表わすことにする
(1)交点が最も多くなるのは(1,1,1)の時で ・・・※1
この時、交点は1×6=6(個)
(2)12÷2=6だから、(2,0,3)が想定されているものとする
交点が最も多くなるのは(2,3,3)あるいは(3,2,3)の時で ・・・※1
この時、交点は2×3×4+3×3×2=42(個)
交点が最も少なくなるのは(2,0,6)の時で ・・・※2
この時、交点は2×6×2=24(個)
※1 ばらつきが小さいほど、交点が多くなる
※2 ばらつきが大きいほど、交点が少なくなる
(3) 3本の時、交点は最も多くて(3÷3)×(3÷3)×6=6個
4本の時、交点は(3÷3)×4=4個増えて10個
6本の時、交点は最も多くて(6÷3)×(6÷3)×6=24個
7本の時、交点は(6÷3)×4=8個増えて32個
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
99本の時、交点は最も多くて(99÷3)×(99÷3)×6=6534個
100本の時、交点は(99÷3)×4=132個増えて6666個
解答・その8
(ペンネ−ム:オヤジ)
立体なのでXYZ軸を作って考えます。
与えられた図で交点が2個有る平面に垂直で、手前に向いた法線ベクトルの向きを、
X軸の正の向き、また輪ゴムが1本通っている面で見えている面に向かっている
法線ベクトルの向きをY軸の正の向き、
さらに残った2面に垂直な下から上にむいた法線ベクトルの向きをZ軸の正の向きとします。
更に、与えられた図の輪ゴムのかけ方を、座標のように(0,2,1)と表現します。
つまり、X軸に垂直な平面を形作る輪ゴム0本、以下同様とする。
(1) 3本の輪ゴムの最も多い交点の数 (1,1,1)の時の
∴ 6個
(2)5本の輪ゴムをかけたところ交点が12個あった、更に3本の輪ゴムをかけたら
交点の最多個数、最少個数は?
交点12個 例えば (0,3,2)と考えることが出来る。
最多個数は、例えば (3,3,2)と考え
2×(3×3+3×2+3×2)=42
最少個数は、例えば (0,6,2)と考え
2×6×2=24
∴ 最も多い場合42個 最も少ない場合24個
(3)100本の輪ゴムをかけて出来る交点の個数の最多個数は?
例えば(34,33,33)と考えられる、この時交点の個数は、
2×(34×33+34×33+33×33)=6666
∴6,666個
解答・その9
(ペンネ−ム:迷子の雄猫)
立方体をxyz座標上で(0,0,0) (0,0,n) (0,n,n)・・・(n,n,n)を頂点とするように
おいたとする。
xy平面に平行な輪ゴムAの本数をa本、
yz平面に平行な輪ゴムBの本数をb本、
zx平面に平行な輪ゴムCの本数をc本、とおく。
輪ゴムAと輪ゴムBで交点が2ab個、
輪ゴムBと輪ゴムCで交点が2bc個、
輪ゴムCと輪ゴムAで交点が2ca個、できる。
移動前の輪ゴムAの本数をa本、
移動前の輪ゴムBの本数をb本、とし、
輪ゴムAから輪ゴムBに一本移動させた際に、交点が増えたと仮定する。
輪ゴムAから輪ゴムBに一本移動させても、輪ゴムCとの交点の数は変化しないから、
ab<(a-1)(b+1)が成り立ち、変形して
ab<ab+a-b+1
b<a+1
よって輪ゴムAが輪ゴムBよりも2本以上多いときには、
輪ゴムAから輪ゴムBに一本移動させた際に、交点が増えることになる。
(1)
交点数が最大なら、輪ゴム同士の本数の差が高々1本である必要があるので、
(a,b,c)=(1,1,1)以外に解はない。交点数は2*1*1+2*1*1+2*1*1=6(個)。
(2)
a≦b≦cとおいても一般性を失わない。
輪ゴムの本数と交点の数から以下の連立方程式が成立する。
2ab+2bc+2ca=12
a+b+c=5
これを解いて、(a,b,c)=(0,2,3)
さて、ここに3本の輪ゴムを追加する。
輪ゴムAに追加した本数をp本、
輪ゴムBに追加した本数をq本、
輪ゴムCに追加した本数をr本、とおく。
追加した後の交点の数は
2p(q+2)+2(q+2)(r+3)+2(r+3)p
=10p+6q+4r+2pq+2qr+2pr+12 ...(式1)
0≦p≦3、0≦q≦3、0≦r≦3、p+q+r=3の制約条件下で
(式1)を最小にするためには(p,q,r)=(0,0,3)
(式1)を最大にするためには(p,q,r)=(3,0,0)または(p,q,r)=(2,1,0)
最も多い場合42個、最も少ない場合24個。
(3)
交点数が最大なら、輪ゴム同士の本数の差が高々1本である必要があるので、
(a,b,c)=(33,33,34)以外に解はない。交点数は2*33*33+2*33*34+2*34*33=6666(個)。
解答・その10
(ペンネ−ム:ukiki_masamasa)
(1) 3本の輪ゴムをかける時
・かけ方としては、XY平面・YZ平面
・XZ平面の3方向があり、
その際の交点の個数は下記のようになる。
XY | YZ | XZ | 交点 |
---|---|---|---|
3 | 0 | 0 | 0 |
2 | 1 | 0 | 4 |
1 | 1 | 1 | 6 |
よって、答え:6個
(2) 5本の輪ゴムを・・・
・かけ方のパターンは下のようになり、交点が12個であるから、初めの5本は
3+2+0の組合せである。
XY | YZ | XZ | 交点 |
---|---|---|---|
5 | 0 | 0 | 0 |
4 | 1 | 0 | 8 |
3 | 2 | 0 | 12 |
3 | 1 | 1 | 14 |
2 | 2 | 1 | 16 |
⇒
交点を多くする為には、各3方向に出来るだけ偏りなく輪ゴムを配置
交点を少なくする為には、各3方向に出来るだけ偏らせて輪ゴムを配置
XY | YZ | XZ | 交点 | |
---|---|---|---|---|
元々 | 3 | 2 | 0 | 12 |
最多 | 3 | 2 | 0+3 | 42 |
最小 | 3+3 | 2 | 0 | 24 |
答え:最多42個、最小24個
(3) 100本の輪ゴムをかける時・・・・
・交点の数を最大にする ⇒ 各3方向に最も偏りなく100本の輪ゴムを配置 ⇒ 33+33+34本
この時の交点数は
{(33×33)+(33×34)+(34×33)}×2 = 6,666
Note:
XY、YZ、XZの各方向の組合せを変えても答えは同じなので、
各方向の組合せは省いています。
解答・その11
(ペンネ−ム:巷の夢)
一般的な場合を考える。輪ゴムの数を変え試行錯誤すると、次のことが分かる。
T 輪ゴムの数が3の倍数(3n)の時、交点数の最大は以下の図の様になる。
まず3本の場合を考えると、6面に1個の交点があるので6(6×12)個
となる。これが6本なら1面の交点が4個なので24(6×22)個である。
9本なら6×32である。
この様に考えて行くと、交点の最大個数をC3nとすると、
C3n=6n2・・・・(1)
となる。
U 次に輪ゴムの数が3n+1の時の最大を考えると、3nの場合に1本
加えるだけなので、4面でn個づつ増えるので
C3n+1=6n2 +4n=2n(3n+2)・・・・(2)
となる。
更に3n+2の場合の最大は3n+1に1本加えるので2n+2(n+1)だけ増える。
因って、
C3n+2=6n2 +4n+2n+2(n+1)=2(3n2+4n+1)・・・・・(3)
となる。以上の考察から、
(1) 最大交点は式(1)よりn=1を代入し、6個となる
(3)100=3×33+1であるから式(2)より、n=33を代入し、6666個となる
(2)5本の輪ゴムで交点12個を書いてみると、右図の場合しかないので、これに更に3本
加えればよく、最大は式(3)よりn=2を代入して42個となる。
最少は試行錯誤より12+4×3=24となる
(最少は青ゴムを加えれば良い)
解答・その12
(ペンネ−ム:T_Tatekawa)
輪ゴムをかける向きは3方向です.
図のようなかけ方(正面から見て縦に2本,横に1本,側面に0本)の場合を
"2-1-0" と書く事にします.
2つの輪ゴムの向きが平行でない場合,交点は2つできます.
n本の輪ゴムとm本の輪ゴムが垂直に交わると,交点は
2*(n*m) 個出来ます.
これを踏まえて,問題を解いて行きます.
(1) 一番交点が多いのは,1-1-1 のパターンです.
2*(1*1 + 1*1 + 1*1) = 6個
立方体の全ての面に交点があるパターンです.
(2) 5本の輪ゴムで交点が12個なので,3-2-0 のパターンです.
( 2*(3*2) = 12個)
ここに3本の輪ゴムをかけます.
交点が一番多いのは,三つの方向に輪ゴムの本数が平均するときです.
3-3-2 の場合で, 2*(3*3+3*2+2*3)=42個
交点が一番少ないのは,一つの方向に輪ゴムの本数が偏るときです.
6-2-0 の場合で, 2*(6*2)=24個
(3) 100本の輪ゴムを書ける場合,
100 = 3*33 + 1
なので,
34-33-33 が一番交点の多いパターンです.
交点の数は
2*(34*33+33*33+33*34)=6666個
解答・その13
(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)
次の図のように立方体の3辺が空間座標の各軸に重なるようにとります。
かけた輪ゴムがつくる平面と垂直である軸を用いて、右の図の状態を
(0X,2Y,1Z)と表すことにします。
X軸と垂直な輪ゴムはなく、Y軸に垂直な輪ゴムが2つ、Z軸に垂直な
輪ゴムが1つという意味です。
交点の個数を数えると次の表のようになります。
0X | 2Y | 1Z | |
---|---|---|---|
0X | − | − | − |
2Y | 0 | − | − |
1Z | 0 | 4 | − |
これは、(0X+2Y+1Z)2 =0X2+4Y2+1Z2+0XY+4YZ+0ZX
の展開のクロスする項の係数と一致します。
そこで
(pX+qY+rZ)2 =p2X2+q2Y2+r2Z2+ 2pqXY+2qrYZ+2rpZX
をイメージして
f(p,q,r)=2pq+2qr+2rp と定義します。(この値が交点の個数です)
(1)
f(1,1,1)=2+2+2=6個です。
(2)
交点が12というのは、例えば
f(2,3,0)=12+0+0=12 のような場合です。
さらに3本の輪ゴムを加えてみると
f(2,6,0)=24+0+0=24 ・・・ 最も少ない場合
f(2,3,3)=12+18+12=42 ・・・ 最も多い場合
これは、次のように考えると納得できます。
輪ゴムがn本の場合、
f(n,0,0)=0+0+0=0 ですが、x本をY軸の周りに移動すると
f(n−x,x,0)=2(n−x)x+0+0=2(n−x)x
Z成分が0の場合、最大値はXとYの成分が等しい場合です。
次に、YとZの成分のことを考えると(このときX成分は無視します)
YとZの成分が等しい場合が最大になります。(X成分も考えるとさらに値が大きくなります)
このような考えを繰り返すと最大値は、どの成分も等しい場合になります。
(3)
f(33,33,34)=2×33×33+2×33×34+2×34×33=6666個です。
解答・その14
(ペンネ−ム:スモークマン)
この問題を、、、2(x+y+z)2-6(xy+yz+zx)=(x-y)2+(y-z)2+(z-x)2≧0
x+y+z=一定 なので、
(x+y+z)2*(2/3) ≧ 2(xy+yz+zx)
等号は、x=y=z のときとわかるので、、、
(1)x+y+z=3 のときは、x=y=z=1 のときで、
2(1+1+1)=2*3=6 個
(2)xy+yz+zx=6 , x+y+z=5 から、、、
(x,y,z)=(3,2,0) のときとわかるので、、、
あと3本加えた Max は、(3,3,2)のときのはずなので、、、
2(32+3*2+2*3)=2(9+12)=2*21=42 個
Min は、(6,2,0) のはずなので、、、2(6*2)=24 個
(3)x+y+z=100 のときは、、、(34,33,33) のときのはずなので、、、
2*(2*34*33+332)=2*(2244+1089)=2*3333=6666 個
でいいと思うけど・・・^^v
解答・その15
(ペンネ−ム:三角定規)
立方体の各辺に平行に図のように x,y,z 軸を定め,立方体に輪ゴムを x 軸に平行に x 本,
y 軸に平行に y 本,z 軸に平行に z 本かけるとき,
輪ゴムの交点の数は, 2(xy+yz+zx) である。
よって,交点の数の最大値を求めることは,与えられた条件の下で xy+yz+zx
の最大値を求めることである。
まず,次の不等式が成り立つ。
3(xy+yz+zx)≦(x+y+z)2 … T
<証明>
右辺−左辺≧ x2+y2+z2−xy−xz−zx≧(1/2){(x−y)2+(y−z)2+(z−x)2}≧0 <証明了>
Tより x+y+z=N のとき, xy+yz+zx≦(N2)/3 … U
(1)Uにおいて N=3 とすると, xy+yz+zx≦3 … V
Vは,x=y=z=1 のときに成立するから,xy+yz+zx の最大値は 3。
よって,交点の数の最大値は,6 …[答]<図1>
(2) 5 本の輪ゴムで交点が 12 となるのは,<図2>の青線のようにかけた場合で,さらに 2 本(赤線)かけるとき,
交点数が最小となるのは,<図2>の,(5×2)×2=20 …[答]
交点数が最大となるのは,<図3>の,(3×2+2×2+2×3)×2=32 …[答]
Uで N=7 とすると,xy+yz+zx≦(72)/3=16.3…。
x,y,z は整数だから xy+yz+zx≦16 … W
Wの等号は,x=3,y=z=2 で成立するから上の解を得る。
(3) N=100 のとき,Uより xy+yz+zx≦(1002)/3=3333.3…
x,y,z は整数だから xy+yz+zx≦3333 … X
Xの等号は,x=34,y=z=33 で成立するから,求める交点数の最大値は,3333×2=6666 …[答]
正解者
杖のおじさん | のっこん | バルタン星人 |
T_Tatekawa | スモークマン | 巷の夢 |
長崎島原 かがみ | 夜ふかしのつらいおじさん | ukiki_masamasa |
転位反応 | こまったコ | オヤジ |
迷子の雄猫 | テレスとアリス | 三角定規 |
コメント
スモークマンさん、三角定規さんが、
数式で示してくださいましたように、
輪ゴムをかける際に3方向に分散させた方が、交点の個数を多くできることになります。
4次元、5次元でも同じように考えることができますね。