Weekend Mathematics/問題/113の問題
113.積み木の問題
右の図は、1辺が1cmの立方体を64個合わせた立方体です。 この立方体のかげの部分3ヶ所から、それぞれ反対側まで並んでいる立方体をすべて くり抜いてできる立体があります。 この立体の体積と表面積を求めなさい。
大人に役立つ算数の時間
手島勝朗 監修
永岡書店
解答・その1
(ペンネ−ム:オヤジ)
1辺1pの64個の空洞を平行移動して一隅に集めると
体積 64ー(4×3ー2)=64−10=54p3
表面積:15×6+(青い空洞の表面積)...@
(青い空洞の表面積)=3個×4p2×3通り=36p2...A
@、Aより 表面積=90+36=126p2
解答・その2
(ペンネ−ム:すなぞう)
まず、くりぬく前の体積と表面積を計算しておきます。
体積=4×4×4=64cm3
表面積=4×4×6=96cm2
くりぬかれた部分を、重なっている部分を考えずに抜き出すために分解して考えてみる。 つまり、くりぬかれるのは次のような棒の組み合わせで
a) ■■■■
b) ■×2個
c) ■■×2個
の合計10個の■がくりぬかれる。
この■一個の体積は1cm3であるから、くりぬかれた体積は10cm3。
よって体積は64―10=54cm3・・・答え1
次に表面積だが、くりぬかれると表面の4個はなくなり、内側の部分が増える。
その増え方は、上の■1個について4cm2増えることになるので、表面積は
96―4+(10×4)=126cm2・・・答え2
解答・その3
(ペンネ−ム:teki)
1 体積 54cm3
2 表面積 126cm2
ある程度の空間把握能力があればできますね。
体積は、64−10で54。(これは、真ん中の立方体の重複さえ見落とさなければ簡単です。)
問題は表面積の方ですが、96+36−6で126です。
(36の意味は4×9ですが、−6の意味さえわかれば、そんなに難しくはないですね。)
一応、頭の中で解きましたが、空間把握能力の乏しい私のことですので、間違えてるかも(^^;;
解答・その4
(ペンネ−ム:Toru)
くり抜かれる立方体の数は10個で、体積は54 cm3
外面の面積が15x6=90 cm2 トンネルの壁の面積が4x3x3=36 cm2で 表面積 は90+36=126 cm2
解答・その5
(ペンネ−ム:杖のおじさん)
答え
立方体の体積は 54cm3 です
立方体の表面の面積は 126cm2 です
立方体の体積について
全体の体積
4×4×4=64cm3
抜き取る体積
(3個並んだ立方体を3箇所分の体積)+(中心の立方体1個の体積)=抜き取る体積
(1×1×3×3)+(1×1×1)=10cm3
従って 64−10=54cm3
立方体の表面の面積について
全体の影でない部分の表面の面積
4×4×6−6=90cm2
抜き取った所の表面の面積
1×1×3×4×3=36cm2
従って 90+36=126cm2
解答・その6
(ペンネ−ム:のっこん)
@体積
1)x方向にくり抜く→4個減る
2)次にy方向にくり抜く→3個減る
3)さらにz方向にくり抜く→3個減る
結局10個減るから、64−10=54(立方センチメートル)
A表面積
1)x方向にくり抜く
→4×4−2=14(平方センチメートル)増える
2)次にy方向にくり抜く
→4×3−4=8(平方センチメートル)増える
3)さらにz方向にくり抜く
→4×3−4=8(平方センチメートル)増える
結局、30平方センチメートル増えるから
16×6+30=126(平方センチメートル)
解答・その7
(ペンネ−ム:T_Tatekawa)
座標を使った方が説明しやすいので,座標を導入します. 左から右に x 軸,手前から奥に y 軸,下から上に z 軸を取り, 各々の立方体の位置を,例えば正面のかげの部分の立方体ならば (3, 1, 3) というように表す事にします.
(3, 1, 3) と (4, 3, 3) の立方体のところを全てくりぬいた場合, トンネルの交差する場所は (3, 3, 3) になる. また,(3, 3, 4) と (3, 1, 3) からくりぬいた場合の トンネルの交差する場所も (3, 3, 3) になる. よって三つのトンネルは (3, 3, 3) で交差する事になるので, 抜いた立方体の数は
(4-1) * 3 + 1 = 10 個
体積は
64-10 = 54 cm3
表面積に関しては,まずトンネルをくりぬく事により,小立方体の 六面分を失う. 一方で,トンネルの内壁の表面積は,小立方体一個あたりで 4cm2 になる. トンネルの交差している部分を除いて,トンネルの内壁の表面積だけ, 立体の表面積が増えるので,立体の表面積は
4*4 * 6 - 6 + 4*9 = 126 cm2
解答・その8
(ペンネ−ム:巷の夢)
今回の問題ですが、元の立体の体積と面積を算定しておきかげの部分を差し引くというオーソ ドックスな手法で考えました。注意するのは3つが重なる箇所ですね。
V=43=64p3 S=42×6=96p2
これらから 10p3を引き、12×3-6=30p2を加えればよいので、 求めるものは54p3と126p2となる。
解答・その9
(ペンネ−ム:FausT)
【解 答】
体 積: 54 立法センチメートル
表面積: 126 平方センチメートル
体積:
1箇所から反対側までくり抜く立方体の数は4個(これを「くり抜いた4個」とします)。
それが3つありますが、「くり抜いた4個」は3つとも同じ場所で交差してますので、
4+(4−1)+(4−1)=10(個)
が、題意を満たす、くり抜いた部分の個数になります。
くり抜く前の全体の個数が64個、くり抜いた個数が10個で、残りは54個。
よって、求める体積は
54 立法センチメートル
です。
表面積:
くり抜く前の64個の立方体の表面積(単位省略・以下同じ)は、
4×4×6=96・・・@
このうち、くり抜いたことにより消失した部分が6箇所あるので、その面積は、
6・・・A
次に、くり抜いた部分に出来た、64個の立方体の「内部」の面積を考えます。
くり抜いた立方体の個数は10個。
この10個のうち、1個は64個の立方体の内部と1面も接しておらず (6面ともくり抜いた立方体に接している)、 残るすべての9個は、4面が64個の立方体の内部に接している (残る2面はくり抜いた立方体に接しているか、Aによる部分)ので、 この部分の面積は、
4×9=36・・・B
@−A+Bより
96−6+36=126
よって、求める表面積は、
126 平方センチメートル
です。 (以 上)
解答・その10
(ペンネ−ム:蜘蛛の巣城)
デッサンをしてしまいましょう。
ブロックは10個。6面のうち5面を外気にさらしているブロックが6個。 4面は3個。全く外気に触れないブロックが1個。 だから、42面が表面積を作っています。 したがって、体積10cm3 表面積42cm2
「くりぬく」と粉々になるだろうから、もしかしたら残る穴の開いた立体のことでしょうか。 そしたら、54cm3と126cm2
解答・その11
(ペンネ−ム:三角定規)
[体積] <図1>の立方体から<図2>を除いて 64−10=54 cm3
[表面積] <図1>の立方体の表面積から<図2>の青色を除き黄色を加え( 裏側の見えない部分も含めて)ればよい。
16×6−6+4×9=126 cm2
解答・その12
(ペンネ−ム:夜ふかしのつらいおじさん)
この立方体の灰色の部分3ヶ所から、それぞれ反対側まで並んでいる立方体をすべてくり抜くと 紫色の部分が下にずれます。
そして黄緑色の部分を奥にずらし、最後に黄色の部分を左にずらします。
最後の図で見えない部分には、3×3×3=27個の立方体があり、見えるところにも3×3×3=27個の立方体があります。 だから、計54個の立方体があるので、体積は54立方センチメートルです。
次に元の図で上の面の立体を左へ90度回します。 その後右側の面を右へ90度回します。
右の図で水色の部分は、立体をくり抜く前に表面であったところです。 赤い部分は立体をくり抜いたために、新たに表面になった部分です。 正方形は、水色が6×(4×4-1)=90個、赤が3×(3×4)=36個で計126個あります。 だから、表面積は、126平方センチメートルです。
正解者
teki 巷の夢 杖のおじさん のっこん T_Tatekawa 夜ふかしのつらいおじさん Toru すなぞう オヤジ FausT 蜘蛛の巣城 三角定規
重複している部分を間違いなく数えていけば解決しますね。 表面積を求めるために、立体を展開してしまうという夜ふかしのつらいおじさん の解答はなかなかユニークですね。