日時 | 8月26日(月) 1:00〜 |
場所 | 株式会社 宮津製作所 本社工場 〒370-0533 群馬県邑楽郡大泉町仙石3−24−1 TEL: (0276)62-4101(代表) FAX: (0276)63-7385 |
内容 |
古川氏より:
日本ユニシスの開発したキャド技術が作り上げた工業機械により、世界で日本だけの
ロールスロイスのボディの一体成型を、実際に見る見学会です。
オイオイ情報の研究だろうという声が聞こえてきますね。実はこの話も前述の日本ユ
ニシスに研修を申し込んだところ、出てきたお話なのです。本社研修担当に、「じか
にキャドの実習研修も良いけれど、基本は現場ですよ。特に教職にある人は、現場を
見ることが少ない。私たちも仕事の合間や出張のたびに、現場で出来た最終の製品、
またその現場を実体験することこそ、システムの追求の基本なのです。」と教えてく
れました。プロがそうなのに僕達アマチュアが話しに乗らない手は無いなという感じ
です。
とにかく現場を見に行きます。
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宮津製作所 本社工場見学 報告です。
8月26日(月)道を間違え3分も遅刻してしまいました。
暑い中、玄関でお待ちくださって本当に申し訳ありません
でした。
会議室で説明を受け、工場内を案内していただき、質問に
快く答えて下さいました。
国内の、自動車の金型をほとんど制作している。金型とは
プレスを押しつける金属の原版です。例えば、リアフェン
ダーを作る時には、6行程必要なので、上下の金型×6の
金型が必要になります。
(M.T.)
写真1
安全のための帽子をかぶって、いざ出発。
市川さん(総務部主事)が、工場内を案内して下さいまし
た。鋳物はこの工場ではなく、外注するそうです。黄緑色
の鋳物に自動車会社の番号がついています。
写真2
大きなNC旋盤の間を歩きます。この旋盤で、荒削りをし
ます。一番上まで、3階建てくらいの大きさです。マニシ
ングセンター研修の時の大きさとは、比べものにならない
くらい大きなものです。
写真3
ロールスロイスの試作車です。普通、一台の車全部の金型
を1社に任せることはせず、何社かに分けて発注されるの
だそうです。ロールスロイスは、全部の金型を任されたそ
うです。
写真4
金型の写真です。実際に鉄板と接触する部分は、それはそ
れはていねいに磨かれていました。熟練すると、
1/1000まで、手の感触で分かるそうです。
写真5
写真中央部の上下、二つのオレンジ色が金型です。
2000tプレス(5階建てビルくらいの大きさ)が油圧
で動いた瞬間、地響きとともに、心臓が苦しくなるくらい
の衝撃を受けました。この写真は800tです。
この後、厚さ数mmの金属板を瞬間的にレーザで切る機械
3次元測定器(温度変化での伸縮を防ぐために室温は一定)
CAD/CAMルーム(コンピュータが50〜60台 デ
ータを変換モデリングを行い、2・3次元加工用データを
作成しNC旋盤へデータを供給する)を案内していただき
ました。
素人の質問で、金型の価格を伺いましたが、ものによって
値段が違い、あえて例を挙げれば、?百万円ぐらいだそう
です。
また、金型の仕事は技術と熟練を要し、一人前になるのに
5年大物を作るのに10年かかるそうです。マニュアル通
りではない、技術の難しさを感じました。
暑い中、丁寧に案内して下さった市川さん(総務部主事)、
大塚さん(取締役)本当にありがとうございました。