日時 | 2月23日(土) 14時〜16時 |
場所 | 横浜市立鶴見工業高校
第2校舎(グランド側)2階 電気実習室 横浜市鶴見区下野谷町4-146 Tel:045-501-2055 JR鶴見駅で鶴見線に乗り換え2ツ目の鶴見小野駅下車、徒歩2分 横浜市立鶴見工業高校の行き方 |
講師 | 横浜市立鶴見工業高校定時制 教諭 森 正敏 |
内容 |
自販機や、エレベータの制御等に使われている、プログマブルコントローラ(業界で
は「シーケンサー」と呼んでいます)のプログラムをパソコンを用いて作成し、シー
ケンサーにロードして簡単な制御実習を行います。
詳しくは、下記を見て下さい。
http://www.adwin.com/adwin/products/industry/02_programable/note_01.html
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感想:
鶴見工業高校、森先生、本当にありがとうございました。
多分、二度と体験できないことでした。
写真や文章で知っていること(情報)と実際に体験することとの違いがわかりました。
職人の技を数値化することは、今は不可能に思われます。
汗を流して、心地よい疲れに包まれながら、オミヤゲを胸に家路につきました。
研修会の様子を紹介します。
その1 型
発泡スチロールをパソコンと3D切削で、削り、型を作ります。
その2 土
鋳造用の土を、ふるいにかけ、粒の大きさを揃えます。
その3 土の型
土をかため、型を作ります。
その4 炉
右側のバーナーで、高温にします。
その5 アルミを注ぐ
発泡スチロールの型に、溶けたアルミを注ぎます。ここが、職人芸です。
その6
アルミを注ぎ終わったあと、土の型を割っているところです。
その7 表札と灰皿
発泡スチロールより、表札。土より、灰皿の完成。
その8 完成
アルミを注ぐ職人芸を失敗し、アルミ+発泡スチロールで表札を完成させた人もいました。
二通りの製作実習をしました。
1 型が発泡スチロール
2 型が土
アルミを注ぐこつが分からず、失敗し、1+2の方法も実習しました。
森先生、わがままを聞いて頂けて、ありがとうございました。
表札は、我が家の玄関にしっかりと鎮座しています。(M.T.)
感想:
うわさには聞く「シーケンサー制御」の実習で、発砲スチロールを
パソコンで制御して削り、「鋳物の型」を作るという内容でした。
巷で話題になる「ものづくり」と「情報技術」の融合した楽しい研修会でした。
LEGOのマインドストームの動作をプログラムするのと同様に、PCで機械の
動作をプログラムするということは「アルゴリズム」の実習に役立つ内容です。
やはり、プログラムの結果が目に見えて現れるというのは素晴らしい事です。
前回がNCを制御して文鎮を作るということでしたので、その発展の内容です。
その上、その「鋳物の型」を使って「鋳物の実習」まで指導して頂きました。
情報技術が実際に使われる場面は、PCの前にいるだけでは分かりません!
森先生、今後も機会があれば、ぜひご指導下さい。
上っ面の情報技術に流されない研修会が続きましたが、休日に行われるので、
参加できない先生方がほどんどだと思います。
これからは夏休みも出勤が当然の時代になるのでしょうか?
そんな時を利用した研修会が持てるといいなと希望します。
(M.I.)
講師より:
第18回はシーケンサーの実習でした。
参加された皆さんは、鋳造にインパクトは、あったみたいですが
第18回は3つの課題に取り組んで頂きました。
午前
1.3D切削で発泡スチロールを削る。
その型に湯(溶けたアルミ)を鋳込む
3D切削機 ローランドの加工機
http://www.rolanddg.co.jp/products/modela2_j.html
2.アルミを溶かしている合間に砂型の灰皿を作成する。
情報とは無関係である。
湯を作るのに1時間程度かかるため、その時間を利用して砂型を作成した。
午後
3.PC(シーケンサー)の制御実習
写真の解説
写真1 | 湯口(湯を流し込み口)を取り付け湯を流し込む型にする。 (プラモデルを想像して下さい。) |
写真2,3,6 | 砂型の灰皿作り |
写真7 | 湯を流し込んだ後底抜けの灰皿!! 砂型で作る場合、水分を含んだ鋳物砂を突き棒でたたいて固める。 (ベーゴマ作りと同じ) 2,3日、乾燥させ完全に水分を飛ばして湯を入れる。 今回は、時間が無いため、そのまま湯をそそいだ。 そのため、厚め灰皿は中で沸騰したため、底抜けになった。 水分を調整すると成功する。 但し、完全に水分を飛ばしも、湯の温度等で成功するとは限らない。 |
写真8 | 完成 |
前回、マシンニングセンタの実習を行ったが、実用性のある加工機の
提案です。確か、中学校の技術家庭の教材の本に発砲で形作った物に
溶かしたホワイトメタルを流した同一の行程が載っかっていました。
「キューポラのある町」のキューポラて
http://www.mpec.tsu.mie.jp/kyoiku/kyouzai/MDBHTML99/02IMONO/HTMLT/FRAME71.HTM
にビデオで解説してあります。
もしも、実習を伴う場合、安全教育を第一に考えなくてはなりなせん。
機械の特性をよく理解し、身を守るすべを知ってから、慎重に作業して下さい。