Colloquium

NO.265
Weekend Mathematicsコロキウム室/NO.265

NO.1912      格子点の数      2011.1.31.  水の流れ

第253回数学的な応募問題


nを正の整数とする。座標平面上の点(x,y)が不等式4|x|+3|y|≦12nを満たす領域について、 次の問に答えよ。 なお、x,yがともに整数である点(x,y)を格子点という。 また、|x|は絶対値xを表す記号です。

(1)最初に、x,yがともに自然数であるときの格子点の数をnで表せ。

(2)領域にあって、両座標軸上の格子点の数をnで表せ。

(3)領域にあるすべて格子点の数をnで表せ。

さらに、別な解法として

(4)境界線上の格子点の数をnで表せ。

(5)領域の面積を求めよ。

(6)(4),(5)を利用して、領域にあるすべて格子点の数をnで表せ。

注:この記事に関する投稿の掲載は、2011年2月21日以降とします。

NO.1911    2種類のタイルで(3)    2011.1.31.  迷子の雄猫

非常にばかばかしいことを考えたら、実際にそういう解があったという(苦笑)
一辺3の正方形を1296枚、一辺4の正方形を715枚、合計2011枚を用います。

一辺3の正方形を36枚*36枚(1296枚)並べると、一辺の長さが108の正方形ができます。
一辺4の正方形を11枚*27枚(297枚)並べると、一辺の長さが44と108の長方形ができます。
一辺4の正方形を11枚*11枚(121枚)並べると、一辺の長さが44の正方形ができます。

これを組み合わせると一辺が152の正方形になります。

NO.1910    2種類のタイルで(2)    2011.1.31.  夜ふかしのつらいおじさん

●3と4の最小公倍数が12なので、12を1辺とする正方形を1単位とします。



●その1
単位の正方形を縦横m×m単位個並べ、その外側2辺に 3×3のタイルをn個 の幅で埋めて正方形にします。



このとき、2011個すべてが3×3のタイルとすると、



2011個すべてが4×4のタイルとすると、



なので、11≦m≦14です。
またnは4になると単位の大きさになるので、0≦n≦3です。

単位の正方形として、3×3のものをx単位個、4×4のものをy単位個使い、 外側の2辺に3×3のものを 2×(4m)×n+n2 個使ったとすると



x、y をm、n で表すと、



よって、



(x、yは同じ位置にあるものが対応します。黄色はともに整数になるところです。)

これから1辺の長さMは次のようになります。



●その2
単位の正方形を縦横m×m単位個並べ、その外側2辺に4×4のタイルをn個の幅で埋めて正方形にします。
mはその1と同様、11≦m≦14です。
またnは3になると単位の大きさになるので、0≦n≦3です。
単位の正方形で、3×3のものをx単位個、4×4のものをy単位個使い、 外側の2辺に3×3のものを 個使ったとすると



x、y をm、nで表すと、



よって、



これから1辺の長さMは次のようになります。



n=0のときは、その1の解と同じになります。

●おまけ
その1の連立方程式



の解を探すとき、分子が7で割り切れるかどうかが要点です。
だからその数を7で割った余りに注目して計算する方法があります。
例えば、71×69+67が7で割り切れるかは、
それぞれの数を7で割った余りの、1×6+4=10で調べることができます。
10は7で割り切れないので、もとの71×69+67も7で割り切れません。

NO.1909    当然と思える問題・その2(4)    2011.1.24.  スモークマン

そうですね!!
やはり...いくらでも0にできますね ^^;...
またまた汚い Orz...添付図送付します~m(_ _)m~



最初の(3)の右図においても...中にいくらでも周長の同じ線(緑)が描けるので...
3点が円周上にあろうが...一般に言えるわけですねぇ...Orz~

NO.1908    当然と思える問題・その2(3)    2011.1.24.  Junko

円周と同じ周長で円周上に点をとってできる図形の最小面積は・・・ですが、
この場合も、やはり、限りなく面積0にできるのではないかと思いますが・・・。

NO.1907    当然と思える問題・その2(2)    2011.1.23.  スモークマン

問1.



面積が等しくても周長は図1のようにすれば...いくらでも大きくなる。
そこで何処から見ても縦を短くすることを考えたら...円になることは予想できる...

問2.
同じく...添付図(1),(2) で...周長が等しくても面積は図1のようにすれば...限りなく0になる。
そこで...何処から見ても底辺を大きくすることを考えれば...円になることは予想できる...
あまりにアバウトすぎますか...^^;?

ついでに考えたこと...


(A)添付図...(3)

周長が同じで面積が最小なものは 0に近づくが...円周と同じ周長で円周上に点をと ってできる図形の最小面積は...(3) 図の右の図形ではないかと思ったもので...これ って証明できないんでしょうかねぇ...?


(B)添付図...(4)

面積が同じで周長が最大のものは限りなくあるが...円と同じ面積で円周上に点を取 ってできる図形を考えましたが...この場合は...(4)図のように...やはり、いくらで も周長は大きくできるみたい...^^;... これから(B)の対と考えられる(A)も...ひょっとしたら...いくらでも小さな面積の図 形ができるのかもしれません...?

NO.1906    当然と思える問題・その2    2011.1.17.  K.F.

数学の好きな大学生なら必ず知っている「Jordanの閉曲線定理」と呼ばれる定理があります。 この定理は、「平面上の自己交差を持たないどんな閉曲線(いわゆる「輪っか」)も平面を「内側」と 「外側」に分ける。」というものです。高木貞治先生の有名な『解析概論』にも載っています。 この定理は、一見、当然(自明)と思えますが、実際に証明するのは非常に難しいものとして知られています。

今回は、この定理の証明ほど難しくはありませんが、やはり当然と思え、それでいて証明は難しい問題を提示します。 閉曲線の一つ、円についての問題です。

問1.面積が等しい全ての平面領域のうち、周長が最小となるのは円であることを証明してください。

問2.周長が等しい全ての平面領域のうち、面積が最大となるのは円であることを証明してください。


戻る