Weekend Mathematicsコロキウム室/NO.126

コロキウム室



NO.1074 2001.10.25.浜田 明巳正三角形の内部を動く線分(5)

計算による答が出そろったところなので(いつの話?), ここでパソコンのプログラムによる解答を投稿します. 今回はGRAPESを利用して解いてみました.
A(1,√3),B(0,0),C(2,0),AP=p,AQ=q,
直線AB:y=f(x),直線AC:y=g(x) とすると,
f(x)=√3x,g(x)=−√3(x−Ax)+Ay,
P(1−p/2,f(Px)),Q(1−q/2,g(Qx)),
またp2+q2−pq=a2,p>0,q>0であるから,
q=(q+√(4a2−3p2))/2 となる.
 これらのことがらから,次のGRAPESのスクリプトを作成してみた.

# file://Clickで計算開始
# clraimg
# k:=.01
# for a:=Sqrt(3)+k to 2-k step k
#  t:=0
#  for p:=k to 2-k step k
#   m:=Ax-p*.5
#   q:=(p+Sqrt(4*a*a-3*p*p))*.5
#   n:=Ax+q*.5
#   if n<2 then
#    s:=.5*p*q*sin(Pi/3)
#    if t< s then
#     t:=s
#     u:=m
#     v:=n
#    endif
#    draw
#   endif
#  next
#  c:=u
#  d:=v
#  draw
# next
# ---

このスクリプトの流れは次のようである.
√3<a<2の範囲でaを0.01(=k)きざみでとっていき, それぞれのaにおいて,pを0<p<2の範囲で0.01きざみでとっていく.
q,△APQの面積s,sの最大値tを求め作図する.
各aの最後に最大値を与えるPQの残像であるCDを残す.
このスクリプトにより,最大値は,PQ//BC,すなわちp=qのとき,
  0.433a2≒√3/4・a2
であることが分かる.







NO.1075 2001.10.25.BossF正三角形の内部を動く線分(6)

(^^;;Yokodonさんのおっしゃる通り…
「また p or q →0 で pq→0 はあきらか」は違ってますね、以下訂正
「AP=p , AQ=q とおく、 まず余弦定理より  a2=p2+q2-2pq・cos60°=p2+q2-pq
∴(p-q)2+pq=a2, i.e. pq=a2-(p-q)2…@
したがって pq≦a2

ここで、pqの最小値を考える。
まず、p<qとしても一般性を失わず
@よりd=q-pが最大の時にpqは最小であることに注意する。
i) a≦√3のとき
pが与えられると一般にqは二通りあるが、その大きい方のqを考える。
あきらかに p →0 が可能で、そのとき d→Max
             よって最小値なし
ii)a>√3 のとき
qが与えられると一般にpは二通りあるが、その小さい方のqを考える。
あきらかに q →2 が可能で、そのとき d→Max
             よって最小値なし
以上より pq≦a2
さて △APQ=pq・sin60°x1/2=(√3/4)pqだから
△APQ≦(√3/4)a2 (等号はAP=AQの時)…答」




NO.1076 2001.10.28.浜田 明巳正三角形の内部を動く線分(7)

条件から,
  x2+y2−xy=a2………(1)
  0<x<2,0<y<2,√3<a<2………(2)
において
  xy=k
の値の範囲を求めればよいことが分かる.
 x,yの対称性から,y≧xの範囲で考えればよい.
 (1)において,y=2とすると,
  x2+4−2x=a2
  ∴x2−2x+4−a2=0
  ∴x=1±√(a2−3)
          (影の声:だからa>√3なんだ!)
 つまり直線y=2と曲線(1)の交点の座標は,
  (1±√(a2−3),2)
である.
 グラフから
  1−√(a2−3)≦x≦1+√(a2−3)
の範囲では,y≧2となり,yは存在しないことが分かる.
 故にxyは,
  2{1−√(a2−3)}から2{1+√(a2−3)}まで
の範囲の値をとらない.
 グラフから,
  0<xy<2{1−√(a2−3)},2{1+√(a2−3)}<xy≦a2
 △APQ=√3/4・xyであるから,
  0<△APQ<√3/2・{1−√(a2−3)},
  √3/2・{1+√(a2−3)}<△APQ≦√3/4・a2











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