Weekend Mathematicsコロキウム室1998.1〜6/NO.11


コロキウム室


NO.62     3/7    Hungry Bear   %の話し(1)

最近、新聞やテレビでよく目(耳)にするのですが  %(パーセント)を表すとき、 たとえば 内閣の支持率やアンケートの結果などを%で表しますが  その”差”(前年や前回と比較するとき)を表すときに ”パーセント”ではなく”ポイント”となるようですが...
例えば52.7%が58.3%になれば 5.6%(パーセント)の増加だと思うのですが、 どこのTV局でも「5.6ポイントの増加」と言ってます
数学でこう言う使い方をするのでしょうか  これは国語の問題でしょうか それとも時代が変わったのでしょうか  それともこんなくだらないことを 気にするのは、私だけでしょうか?
ついでにもう一つ ”時間”と”時刻”の使い分けが されてないようです これは”線”と”点”の違いがはっきりしているはずですが...
最近何か気になるのです 



NO.63     3/8    Junko      %の話し(2)

%表示の増加分や、減少分を表すのにポイントという 単位を使うことは、私も気づいていました。 私はこういう風に解釈しています。
「Hungry Bear」さんの例で、  97年の数値が52.7%に対して、 98年の数値が58.3%と増えた場合に、 「5.6%(パーセント)の増加」と言ってしまうと、 これは97年度の数値に対して5.6%増えたと 理解されてしまうのではないでしょうか?
つまり、98年分/97年分=1.056というわけです。

ところが実際にはそうではありませんよね。
上の数字が内閣の支持率とするならば、
支持する人数(97)/成人人口(97)=0.527
支持する人数(98)/成人人口(98)=0.583
(内閣の支持率を算出する正確な定義を知らないので違うかも?) となり、つまり
支持する人数(98)/成人人口(98)−支持する人数(97)/成人人口(97)=0.056
ということですよね。
その誤解を避けるために 「5.6ポイントの増加」という表現を使っているのではないでしょうか。

%表示というのは、割合を表すものです。 だから、何の、何に対する割合かということを 明確にする必要があると思います。



 

NO.64     3/12    水の流れ      4444の問題(8)

インターネット上で数学に関する文献を探していたら、 あなたのホームページをクリックしました。 実は「4」を4回使って、 1から100までをつくるページを拝見しました。 私も学生時代に、[  ]ガウス記号や小数点や 循環小数等の記号を使ってチャレンジしました。 それが昨年11月に、1、9、9、8の順番を変えないで 1から100まで同じように作らないかと 「慶応大学の荒川先生」のページから知り、 生徒に授業中に作らせました。 そのとき、脳裏に浮かんだのが 「4」を4回使って、昔考えたのを思い出しました。 この問題はW.W.R.ボール氏が1913年に提案したことが 始まりです。



   

NO.65     3/13    水の流れ      4444の問題(9)

「4の4」の歴史的なことですが、 1859年、フィーエル博士が 数学者のドゥ・モルガン氏に 「1から15までの数を4個の9で表すことが出来ます。 たとえば、2=9÷9+9÷9というようにです。 こういうことは意味があるでしょうか」
これに対し、ドゥ・モルガンは「16以上の数も試みてみる 価値があるでしょう。 特に、教育上大いに意味があるでしょう」 と言う返事を出したそうです。
これをきっかけに、 昨日のメールのようにボール氏が 4を4回使っていろいろな自然数を作ろう と言う提案に至ったそうです。
参考文献 大阪書籍「新数学事典」903p 904p
機会を見つけて「Four Fours]のことは研究したいと思って います。



 

NO.66     3/14    水の流れ      4444の問題(10)

この「4個の4」は1881年に 、ある雑誌に発表されたそうです。
一般に、aを1から9までの任意の数字としたとき、 「4個のa」の問題として考えられます。
この冬休みの課題に「数の不思議」と題して、 本校(注:岐阜県の高校だそうです。)の2年生に
Four ones,Four twos,Four threes,Four fives,
Four sixs,Four sevens,Four eights,Four nines
と同じ数字を4回使って、 1から出来るだけ自然数を作ってみましょう。 皆さん挑戦してみては!

ところが、世の中既に一般の場合について、 対数記号を使って表した人がいるのです。 勿論生徒には言ってありませんが。
答えは 講談社「数学歴史パズル」194pにあります。 ちょっと大変ですので、書けません。
   実は 1,2,3,4,5,6,7,8,10を4を1回 使って表すことは既にあります。 ずい分無理がありますが。
3=[√√[√√√√√4!!]!] だそうです。
実際にやってみませんが、 これまた、浅学が上に確かめずに書くことを許してください。



    

NO.67     3/20    水の流れ     ボ−リング配列の問題(1)

数年前大垣市でピ−タ−・フランクルの講演があったとき、 こんな問題を出題されたように思います。
したの○の中に1から10までの数字を入れなさい。 (3は除く)
ただし、上段の左上と右上との差を下段の中央の○の中に いれること。 例えば、

   E I
    C
というように。
   ○ ○ ○ ○
     ○ ○ ○
     ○ ○ 
      B

答えは2通りあるそうです。




  
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